中東と日本の針路

長沢栄治・栗田禎子〔編〕『中東と日本の針路』(大月書店)を読みました。「中東」の世界になじみがない私にとっても、「ひとごとではないよ」と目を見開かされる思いです。各執筆者の文章から感じ取れるのは、中東の人びとにとって日本は、「軍隊をもたない」「戦争をしない」国、中東地域の植民地支配とは無縁の国と見られ、評判はよかったことです。

ところが、「中東で大きな戦争が起きるたびに、それを理由に日本の安保政策が変更されてきたという事実」は、中東研究者にっては苦い思いを抱かせるものです。それはとりもなおさず、「中東で起きた戦争や紛争を口実にして、つまりは中東の人びとの悲劇を利用して、日本が海外で軍事力を行使する道に向かって歩んできた」ことにほかなりません。これまで培われてきた、日本と中東の友情と相互理解の発展こそ、いま求められ、その大前提は安保法制廃止と憲法政治の全面実施です

転院へ

化学療法を何クールか残し、転院することになりました。転院先では、その何クールかの化学療法後、こちらではできない治療を実施する予定です。転院は、急と言えば急なのですが、来週10日の予定。前日の9日に退院し、翌10日に自宅から転院先へ向かう予定です。主治医が昨年来、ネットも使って調べ、照会や資料提供などもしてくれていて、妻もその病院で「セカンド・オピニョン」を聞く機会を持ち、今日に至っています。また新たな入院期間も生じますが、善は急げ!

党旗びらき/こちらでの治療後

午前11時、2017新春・党旗びらきでの志位和夫幹部会委員長のあいさつを視聴しました。40分ほどですが、けっきょくまた寝てしまったものの、ほどなく録画で見ることができました。まぁ、半月前に国会が閉会し、そのひと月前に、間もなく開催する党大会の議案を議論する中央委員会総会があり、そしてこの間、党幹部も街頭などで大いに語る場面があったので、そう目新しいことはなかったのでは? もちろん、党大会をめざす党勢拡大の大運動はめざましい成果です。

さて、この間、こちらの病院での治療後、こちらではできないその後の治療に関し、主治医から照会・相談していた病院に連絡してもらい、いよいよ動き出すことになります。

38度越え

けさの体温は朝6時に37.4度で、午後2時には38.3度と38度越え。じつは夕べ8時にも38.2度で、2日続けて解熱鎮痛剤の服用でした。

12月20~22日のリツキサン-シタラビン治療後、熱はしばらく出ず、クリスマス(25日)あたりから検温のうち1~2度、37.0~37.4度を記録、28日以降は検温のたびに37度超、元日は調子よく、1度だけ37.1度、きのう2日は、血小板輸血が始まってからは37度台でしたが、夜8時の検温でついに38度越え。

大みそかから始めている1日2回のペニシリン系抗生剤の点滴がどのように効いているのか、効いていないのか、私にはよくわかりませんが、様子見、というところでしょうか。

「議会と自治体」1月号特集「激化する自衛隊勧誘と教育の現場」から

『議会と自治体』(日本共産党中央委員会発行)1月号の「福島切り捨て特集」とは別の特集「激化する自衛隊勧誘と教育の現場」を読みました。初めて知ること、あらためて認識することなど、多々あります。たとえば、「自衛隊をウォッチする市民の会」事務局長の種田和敏さんが「少年兵を認めない国際条約 自衛隊勧誘への対抗手段として」と題して紹介しています。

「ジュネーヴ諸条約第二追加議定書」の第4条第3項(c)は、15歳未満の児童(中学生以下)に自衛隊の訓練を体験させることを禁止しており、当然、中学生以下の自衛隊への体験入隊などはこの条約違反になります。

また、「武力紛争における児童の関与に関する児童の権利条約選択議定書」第3条第3項(c)には、リクルートに関して、任務についての十分な情報提供を受けることが義務づけられており、この点で、高校生へのリクルート活動に際し、戦争法により新たに付与された任務についての説明などがされているか質問し、回答を迫り、情報提供がされていなければ、十分な情報提供をするよう求めることが肝要なこと、などです。青森県高等学校・障害児学校教職員組合の酒田孝さんは、朝雲新聞社『防衛ハンドブック』に掲載されている本籍都道府県別の自衛官数と、厚労省統計調査(「県民所得」など)や文科省調査(「大学進学率」)との相関図を掲載しています。所得が少ない道府県ほど、また、大学進学率が低い道府県ほど自衛官の比率が高くなる… 。酒田氏は、「経済的理由で大学にいけない生徒が、『安定した職業』として自衛隊を選択するという姿が浮かび上がってきます」と指摘しています。

新日本婦人の会神奈川県本部がこの間、公立中学校に対して自衛隊「職場体験」の実態調査と中止の申し入れ活動を進めているのですが、この学校訪問について、「県本部は20年間続け」、「地域の班から学校訪問を積み重ねてきた力が、今回の自衛隊の職場体験中止の申し入れに大きく役立っています」とのことで、少々、驚きました。

体重/ブラタモリアンコール/血小板

毎週月曜日は、定例の体重測定日。ここ3週、ほとんど変わりません。

きょうは、大みそかの血液検査結果によって医師から指示かあった血小板の輸血。輸血パックは午後、宮城県から届いたそうです。

午前中はいつものように、白血球を増やす皮下注射の10回目、抗生剤点滴の午前の部。その間、きょうはNHKで朝7時から「ブラタモリの新春アンコールSP」を放映していて、じっくり見ようと構えていたものの、見たのは最初の「京都嵐山」、10時過ぎからの「会津磐梯山」のみ。ほかの時間は途中から寝てしまっていました。もったいない! (SPで放映されたのはほかに「伊勢神宮」「横浜」「広島」)午後は昼過ぎからNHK-FM「まるっとJ-CULTURE FESTにっぽん・和心・初詣」を聞きながら。2時半前に血小板が到着。さっそく開始し、4時には終了。直ちに夕刻の部の抗生剤点滴開始。こちらは約1時間で終了。

きょうもけっきょく、昼間の時間は寝る時間が多かった。

 

元日のメニュー/「福島切り捨て」/小三治の落語5/年賀状

元日の治療上のメニューは、午前中、白血球を増やすための皮下注射の9回目、きのうから始まった抗生剤点滴は10時前から30分ぐらい、午後は1日2回目の抗生剤点滴を4時前から1時間ぐらい。看護師の毎日の定時検温が4回。その間にきょうは、共産党中央発行の月刊誌『議会と自治体』1月号の特集のひとつ「終わらない原発災害『福島切り捨て』を許さない」、それに『柳家小三治の落語5』(小学館文庫)を読みました。

「福島切り捨て」冒頭の鈴木浩論文での指摘、「原発事故の原因が十分に明らかにされてこなかったがゆえに、政府・東電などによる『福島封じ込め』は、その後の全国各地の原発再稼働への展開などを見ても、一定の“効果”をあげてきたといわざるをえない。“原発亡国論”とでもいえる危機である」の認識は重要だと思います。

また、「復興計画の核心」は、「帰還までの間に準備すべき人びとの『生活の質』、地域社会としての『コミュニティの質』、森林や河川や海岸・海水などの自然環境や田畑そして都市的な土地利用に至るまでの『環境の質』をどこまで実現し、どのように復興・再生できるかというプログラムを明確にすること」であること、「復興のシナリオは、『避難指示解除』によって、避難者の帰還を促し、ふるさとの復興を促進するという…いわば『単線型シナリオ』」ではなく、「被災者の不安や生活・生業再建に適した幾通りかの選択肢を示す『複線型シナリオ』を用意」することについては、当初から提起されている課題であり、真剣に追及すべきです。

小三治の7演目は、1985~90年に演じた口演のDVDを音源に、加筆訂正のうえ文庫化されたものです。

また、自宅宛てに年賀状を送ってくださったみなさん、ほんとうにありがとうございます。なかなか返事を書くというわけにもいきませんが、ブログやフェイスブックを見ていただいているみなさんには、私と共通のお知り合いにお知らせいただけると幸いです。「見てるよ」のコメントも少なからず、うれしい限りです。

よい年となるよう/四倉の初日の出/新年会後、家族勢ぞろい

新年あけましておめでとうございます。
本年もどうぞ、よろしくお願いいたします。

今年は私にとって、どんな年として展開するかは想像もつきませんが、よい年となるよう、精一杯がんばりたいと思います。帰省している息子、娘、そして妻が四倉(よつくら)海岸へ初日の出を見に行った、とのこと。海岸近くの駐車場も車がいっぱいで、かなりの人が見物に見えていたらしいです。

病院での朝食もお正月らしく。すまし汁に見えるのは雑煮です。直径2cmほどの球状のモチが3個、入っています。妻の実家では2年ぶりに新年会があり、わが家の子どもたち2人といとこたち夫婦2組+子ども1人、じいちゃん・ばあちゃん夫婦、義姉夫婦、それに妻と12人の参加でした。私と、仕事で参加できなかった甥1人を加えれば14人、生まれてくる子ども2人を加えれば16人。その後、わが家の子どもたちが病室へ。久しぶりの家族勢ぞろいでした。