元日の治療上のメニューは、午前中、白血球を増やすための皮下注射の9回目、きのうから始まった抗生剤点滴は10時前から30分ぐらい、午後は1日2回目の抗生剤点滴を4時前から1時間ぐらい。看護師の毎日の定時検温が4回。その間にきょうは、共産党中央発行の月刊誌『議会と自治体』1月号の特集のひとつ「終わらない原発災害『福島切り捨て』を許さない」、それに『柳家小三治の落語5』(小学館文庫)を読みました。
「福島切り捨て」冒頭の鈴木浩論文での指摘、「原発事故の原因が十分に明らかにされてこなかったがゆえに、政府・東電などによる『福島封じ込め』は、その後の全国各地の原発再稼働への展開などを見ても、一定の“効果”をあげてきたといわざるをえない。“原発亡国論”とでもいえる危機である」の認識は重要だと思います。
また、「復興計画の核心」は、「帰還までの間に準備すべき人びとの『生活の質』、地域社会としての『コミュニティの質』、森林や河川や海岸・海水などの自然環境や田畑そして都市的な土地利用に至るまでの『環境の質』をどこまで実現し、どのように復興・再生できるかというプログラムを明確にすること」であること、「復興のシナリオは、『避難指示解除』によって、避難者の帰還を促し、ふるさとの復興を促進するという…いわば『単線型シナリオ』」ではなく、「被災者の不安や生活・生業再建に適した幾通りかの選択肢を示す『複線型シナリオ』を用意」することについては、当初から提起されている課題であり、真剣に追及すべきです。
小三治の7演目は、1985~90年に演じた口演のDVDを音源に、加筆訂正のうえ文庫化されたものです。