富岡高校女子サッカー部・マリーゼ交流

きのう(1月14日)、福島県立富岡高女子サッカー部現役生・卒業生と、原発事故後に活動休止中の東電女子サッカー部「マリーゼ」の元選手との「最後」の交流試合がありました。

「最後」というのは、富岡高女子サッカー部は今年3月末で休校になるからです。

わが家の娘は、このサッカー部に3年間所属し、原発事故1年前に富岡高校を卒業しました。

きのうは、マスコミのカメラもかなりの数だったそうです。地元紙「福島民友」では1面にカラー写真、「朝日」には「福島・浜通り版」に写真掲載。娘は、位置的には両方ともほぼ真ん中。

日本中世の百姓と職能民

網野善彦『日本中世の百姓と職能民』(平凡社ライブラリー)を読みました。1998年に平凡社選書として発行されたものを、2003年にライブラリー版にしたもので、私にしてみれば、「積ん読本」の消化読書です。大半が1980年代に書かれた文章を編んだものですが、相変わらず、「本書は、さまざまな『常識』を覆し、その背後にあった私たちの気づかぬ固定観念を払拭していく」(解説/和崎春日・文化人類学)。著者の「新稿」の「むすび」から強引に引用すると、「百姓が農業を含むきわめて多様な生業に従事するふつうの人たちであったという事実を前提とするならば…その生活は中世の当初から市庭(いちば)と不可分に結びついていた。/十三世紀前半までの百姓は、米や絹・布を主に交換手段-貨幣として、自らの生産した生産物の少なくとも一部を商品として市庭で売却し、生活に必要な物品を購入しており、そうした交易なしにその生活は成り立ちえなかった。…」

網野さんの本は、つねに刺激的です。