衆院議員との意見交換/副知事懇談/国際的に際立つ姿

131011笠井懇談

臨時国会を前にした笠井あきら衆院議員ときのうに続き、県議団として意見交換をしました。

汚染水にかかわっては、東京電力敷地周辺を含めて、地層や地下構造など地下水の動態の全体像の把握が必要なこと、「事故収束宣言」が政府によって行なわれた以上、現実が収束していないことを明確にさせるためにもその撤回は不可欠であり、ましてこの宣言が様ざまな分断の契機になっていることを明らかにすべきこと、脆弱な埋め立て地にはりめぐらされている「トレンチ」にたまっている事故直後の高濃度汚染水対策の状況が不明確なこと、収束作業員の身分保障と技術・教育保障のしくみがないことの問題、事故後の放射性物質の海洋放出規制が存在しないこと、などなど、私からもいろんな問題意識を語りました。

131011笠井・副知事

11時前には内堀雅雄県副知事との懇談・意見交換にも同席しました。

県内の様ざまな団体・県民の復興へ向けた明るいとりくみがあるなかで、連日、汚染水にかかわる問題で足を引っ張られる苦悩、しかもこの間のトラブルの質が変わってしまって、「どうしてこんな失態が?」のようなものになっている事態を強く憂えていました。

131011笠井・副知事懇談

まったく同感で、笠井議員と意見交換したように、作業員が意気高く収束作業にとりくめる技術習得の保障と身分保障は不可欠ではないでしょうか。

事故前からの旧態依然とした何重もの下請け構造に国が全面的にメスを入れ、作業員の身分保障を含め収束・廃炉作業を国家プロジェクトに位置づけるべきなのです。

131011笠井・青年

笠井議員は、青年が月に1回開催している学習会にも顔を出し、この間、超党派でのヨーロッパ訪問、党としてのベトナムなどの訪問のなかで、日本共産党の際立った姿が各国で受け止められたありのままの印象を語ってくれました。

議会報告用チラシ/笠井・高橋衆院議員/浪江町・川俣町

131010控室

午前中は団会議で、きのう閉会した9月定例県議会報告用のチラシの内容・構成を検討しました。

昼過ぎには、高橋ちづ子・笠井あきら両衆院議員が、やっと開かれることになった国会を前に、福島の調査に入り、県議団も同行しました。

131010浪江町

県議団控室で打ち合わせ後、全町避難が続く浪江町役場の二本松事務所に馬場有(たもつ)町長をたずねました。渡邊文星副町長、また、小黒敬三町議会議長、佐々木恵寿(けいじ)副議長も同席され、町議会としての要望書も受け取り、みなさんと懇談しました。

私にとっては、町長が県議会議員時代に、原発行政を所管する同じ常任委員会に所属していて、たぶん、それ以来の再会でした。

131010浪江町2

3・11からきょうが何日目かをカレンダーでチェックしていて、ちょうど1年前に笠井議員らがここをたずねたときにも数字が書かれていたことを話すと、「きょうは945日目です」と町長。

健康の維持に関することを含め、国が責任をもった方針・指針を打ち出すべきことや、原発事故影響については関連死を含めてつねに全体像を視野に入れた国の姿勢を求めること、口やお金だけでなく、国は人的体制を整備すべきことなど、切実な要望が語られました。

131010川俣町長

次に、川俣町役場に古川道郎町長をたずねました。

今年8月8日、「区域再編」が「完了」した最後の自治体となりましたが、除染や賠償にはいまだ課題山積なこと、とくに除染は、家のすぐ裏が急しゅんな山になっている住民も多く、「家から20mの森林除染」がまったく現実的でないこと、避難指示解除準備区域の住民のための「復興公営住宅」がまったく考慮されていないことなど、町長は1時間にわたり、「国はこの実態を確認したうえで責任ある対応をすべきであり、“寄り添う”ことを言葉だけにしてほしくない」と強い口調でした。

9月議会閉会/意見書への態度/あいさつ/特別委要望


131009JA要望

9月定例県議会も閉会です。

本会議前、JA福島中央会が「TPP交渉にあたり衆参国会決議の遵守を強く求める要請書」をもって各会派をまわりました。「重要5品目等の聖域確保を優先し、これができないと判断される場合は脱退も辞さない」方針の転換を検討しているのではないかとの懸念や不安が広がり、これが事実なら「国会決議を翻し国民との約束を反故にする重大な背信行為」ときびしく指摘しています。

本会議では、知事提出議案で採決に付された34件の議案のうち、私たちは、県営住宅の明け渡しなどを求める訴えの提起が福祉的対応が不十分であること、公安委員の再任の2件に反対しました。

国への意見書への態度はかなり別れました。

131009共のみ反対

「地域限定や労働時間限定の正社員など多元的な働き方」を促進することで「若い世代が安心して就労できる環境等の整備を求める」ことは、むしろ雇用の破壊と日本のブラック企業化を進めることでしかない、という理由で私たち5人だけが反対でした。

131009消費税中止・共みどりのみ

消費税増税中止を求める意見書には、私たちとみどりの風の7人だけが賛成し、自民、民主、公明、未来ネットは増税勢力であることが議会の場で明らかとなりました。

131009自公反対

「高校無償化制度への所得制限導入に反対する意見書」には自民・公明だけが反対。

131009自公ネ反対

「高校無償化への所得制限導入に反対し教育無償化の前進を求める意見書」には自民・公明に加え、未来ネットも反対にまわりました。

これら意見書議案への態度を含め、討論に立ったのは、共産党の宮川えみ子さん1人でした。

131009知事あいさつ

閉会後は、いつものように議長・副議長、知事ら県執行部5人、県教育委員長・教育長、県警本部役員らが控室にあいさつにみえました。

131009知事特別委報告

これを終えてから、「子育て・医療・健康対策特別委員会」として、調査報告書に基づき、知事への要望書を手渡し、短時間、懇談しました。

総括審査会/採択委員会

131008神山総括

総括審査会でした。今議会中に議論をつくせなかったことを中心に、1問1答で執行部に質疑します。

会派議席数に応じて質問時間を配分し、自民37分、民主・県民連合24分、未来ネットと共産15分、公明8分、みどりの風7分です。未来ネットから自民へ「復帰」した議員が1人いるため、未来ネットと共産は同じ時間となりました。

共産党は神山悦子団長が登壇。原発汚染水問題と賠償問題、原発事故による避難者支援、子どもの健康支援について質疑しました。

131008神山議場

汚染水問題で「ブロックされている」ことへの事実認識、柏崎刈羽原発の再稼働申請を取り下げを県として東電、規制庁に求めるやりとりは、きょうの審査会全体で一番緊迫感がありました。

県の姿勢は県民の立場に立ちきれていない、と言わざるを得ません。

131008神山知事

総括審査会後は、議論そのものはすでに終わっている常任委員会での採択がありました。「継続」扱いされた意見書議案以外は可決の態度です。

特別委の議長への報告/自浄能力発揮と民主的議会運営を自民党に申入れ

131007特別委

「子育て・健康・医療対策特別委員会」があり、一昨年12月に設置されて以来の調査終結を確認するとともに、議長へ報告する「調査報告書」、ならびに知事への要請書を確認しました。

131007議長報告

特別委後、委員長・副委員長・理事の6人で議長へ報告。

報告書には、18歳以下の医療費無料化について県として運用を統一することと国の制度として位置づけること、またすべての県民の医療費無料化を国に求め、がん検診などの健康診断の県としての無料化の検討も求めています。

最終調整段階で、発災後に低下が著しい子どもの体力向上対策について、県、教育委員会、医療機関が連携して実態を把握し、子どもたちに質の良い運動ができる機会の提供に努めること、被災によるこころのケア対策は、乳幼児から高齢者まで、その年齢層に応じた施策を県が支援体制の充実を図り、長期にわたってとりくむことも追加されました。

131007自民申入れ2

昼休み前、党県議団として自民党議員団に、「県民から寄せられた疑念に政党として自浄能力を発揮すること、多数の横暴を一掃する民主的議会運営」について申入れをしました。

1点目は、自民党県議の親族が経営する会社から自民党支部を経由して献金されていることが、政治的・道義的責任は免れないとの疑念が県民から寄せられていることに関してであり、2点目は、任期後半に向けた常任委員会構成に関して、共産党の希望を前回に続き今回も受け入れなかったことに関してです。

遠藤忠一・自民党議員会会長と平出孝朗・自民党県連幹事長がそれぞれ「重く受け止めたい」、「真摯に受け止める」とのことです。

サンシャインフェスタ/さんまポーポー焼き/津波被災地/ヒガンバナ

131006サンシャイン物産

「いわきサンシャインフェスタ2013」に立ち寄りました。きのうときょうの開催で、会場は小名浜港アクアマリンパーク。

「いわき大物産展」「いわきおかずマルシェ」「ふりかけグランプリin いわき」「太平洋諸国舞踊祭」に加え、同時出展として「いわき産農産物収穫祭」「いわき技連・匠の技コーナー」「いわき地球市民フェスティバル」があり、たいへんな賑わいでした。

お昼前に行くと、駐車場に入るのにも難儀しました。

131006サンシャイン琉球舞団

駐車場内の「空き」をさがしていた時にすれ違ったバスは、スパリゾートハワイアンズダンシングチームのみなさんに違いありません。

「おかずマルシェ」には義兄の会社も出店していました。いわき観光まちづくりビューロー作成のパンフレットには、「さんまポーポー焼き」と最初に紹介されていました。

市内に住んでいながら、顔をあわせるのは元日の親族新年会以来かも。

131006薄磯海岸
【薄磯海岸】

帰りは小名浜から海岸沿いに、中之作(なかのさく)、江名(えな)、豊間(とよま)、薄磯(うすいそ)、沼ノ内(ぬまのうち)の津波直撃地域を北上して通り、帰宅です。津波被災直後に歩いたこの地域をぜったいに忘れるわけにはいきません。

131006豊間中
【豊間中】

この1~2週間前ほどから気づいていましたが、市内のあちこちで群生するヒガンバナが咲き誇っています。

131006曼珠沙華

「赤旗」将棋大会/文化・娯楽の普及と生活安定/原発事故

131006将棋大会

「第50回しんぶん赤旗全国囲碁・将棋大会」のいわき地区将棋大会があり、主催者あいさつをしました。

私自身はたしなむ機会を逸して今に至っているのですが、日本の伝統文化の将棋を普及することを目的に、誰でも参加できる大会として開催されて半世紀ですから、たいしたもんだと私も思います。

昨年、今年と審判長をつとめてもらう森内俊之名人も、小学生のころにこの大会に出場していたんだそうです。

131006将棋

将棋の歴史をたどることも面白そうですが、ともかく、古代インドをルーツに、東南アジアと中国を経由して日本に入り、11世紀には貴族の間で遊ばれたようですが、今の型の原型は16世紀後半らしく、いずれにせよ、日本独自の発展をしてきたようです。

こうした文化と娯楽を普及することと合わせ、その土台となる庶民の暮らしの安定を図る政治の役割は明瞭だと思います。

とりわけ原発事故が、文化の存在と継承すらなくしかねなかったことは、参加されたみなさん自身が感じ取ったようでした。

新人戦に10人、名人戦に19人のかたが参加されたいわき大会です。

キンモクセイ/アジサイ/イチジクの木にアマガエルと…

131006キンモクセイ

けさ気づいたのですが、庭のキンモクセイが花を咲かせ、あの匂いを漂わせてくれていました。

先月30日の月曜日に県議会へ出かける時にはその気配もなかったので、びっくりです。

そういえば県庁控室にもその匂いが先週漂っていて、わが家はまだだったのになぁ、と思っていたところなのです。

131006アジサイ

庭では、終わったはずのアジサイも花を咲かせていました。

131006カエル

息子の小学校卒業記念のイチジクの木にはアマガエルとカナヘビ。

131006カナチョロ

両方ともじっとして動かないのですが、お互いに察しているのでしょうか。

131006イチジクの木に

総会/浪江の馬場さん/県議会の様子・質問報告

131001席で再質問

夕べは「議員提案条例見直し検討会」の最後の集まりがあり、福島泊。けさ、いわきへもどりました。

午後にはいわき・双葉地区党の定例の総会に出席しました。

二本松市に避難している馬場いさお・浪江町議が、仮設暮らしの住民との触れ合いの様子、党としての様ざまな活動の様子を元気に報告してくれました。

私は、会期中の県議会の様子を報告。私が所属する委員会で、3つの会派からそれぞれ出された原発事故汚染水問題の解決を求める意見書案のうち、共産党案だけが排除されたこと、任期の折り返しの常任委員会構成で、福祉公安委員会に共産党を入れることを拒否されたこと、いずれも、多数の自民党の横暴の結果であることを告発。

131001再質問

また、一般質問では、原発事故後の県の対応と、中心的には、被災地・被災者のことなど一顧だにしないかのような国による「社会保障制度改革推進法」のもと、知事が災害前より充実した県民福祉の向上にどう具体的にとりくむのか、などを問いただしたことを報告しました。

写真は質問当日(1日)の再質問。

企画調整部/様ざまな角度から/議案説明/核種分析

131004企画質疑

きょうの企画環境常任委員会は、企画調整部審査でした。

企画調整部長、避難地域復興局長、文化スポーツ局長、ならびに補正予算の細部について企画調整課長、福島原子力事故影響対策基金条例についてのエネルギー課長の説明後に質疑。

議案以外でも、一体的に進行管理するとされる総合計画と復興計画、来年度へ向けた国への予算要望、避難者の生活拠点でのコミュニティ確保策、また、ワールドカップスキー猪苗代大会とこれまでの県の関わりなどを聞きました。

131004企画

ほかの委員からも、復興公営住宅、地域コミュニティ再生、県が中心となって設立した発電会社、オリンピックと福島再生など、様ざまな角度から質疑がありました。

委員会終了後は、きのうに引き続き、商労文教委員会で「福島県中小企業振興条例改正案」の説明と質疑、最後は私が所属する委員会で、説明者側ではなく、委員席に座って、「過疎・中山間地域振興条例改正案」の説明を受けました。

午前中の委員会前には、放射線監視室、水産課のそれぞれの職員から、海域と魚種のストロンチウムやトリチウムなど核種分析の実情を聞きました。