東電を呼んでの全員協/「再稼働も汚染水も」/不信

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先週の24日に続き、全員協議会がありました。きょうは東京電力の廣瀬直己社長はじめ、7人の役員を呼んでの質疑です。

今回は90分を全6会派の議席数に割り振っての質疑で、共産党は宮川えみ子さんが14分。

各会派から、汚染水問題、廃炉作業、賠償問題に質疑が集中しました。

第一原発汚染水イメージ②

福島第二原発の4基を含め、県内原発全基廃炉については、自民党、民主・県民連合、未来ネット、共産党がそろってたたみかけるように廣瀬社長を問いただしましたが、第二原発については「未定」を繰り返すのみ。

柏崎刈羽原発の再稼働申請には、私もその厚顔無恥ぶりに驚きますが、宮川さんが、同じ型の福島原発の事故原因もわからないまま再稼働申請は、佐藤県知事が「国家的非常事態」という認識でとりくむことにはならない、ときびしく指摘。

廣瀬社長は「再稼働も廃炉作業も両方ともちゃんととりくむ」と。

これまた各会派が「東電は少なくとも福島県民にはまったく信用されていない」と指摘しましたが、いっそう、その感を強めざるを得ない姿勢です。

3人・匹の散歩/汚染水切り抜き/減税なのに「上乗せ」廃止/安倍政権の選択

130929散歩

妻とペロと3人・匹の家族暮らしなので、県議会が始まると、私は土・日しか自宅にもどれないので、家族そろって近くの県営いわき公園の散歩です。

130929ミズヒキ

すれ違うかたから声をかけてもらう場面がいつもあります。「知ってる人なんでしょ?」とそのたびに妻から言われますが、必ずしもそうではないのです。

130929いわき公園

思い立つところがあって、先月20日に貯留タンクから汚染水が推計300トン漏れ出したとされる日からの「しんぶん赤旗」記事の切り抜きをけさから始めました。

そうこうしていると、復興増税の大企業前倒し廃止の記事。2年前、大企業への復興増税は、「増税」は名ばかりで、実質は減税だったことを思い出しました。

130922ハタ・復興税

法人税は、国税と地方税を合わせた実効税率を5%引き下げたうえ、2012年度から3年間だけ、その税額に10%上乗せするという、大幅減税と抱き合わせなので、実質負担は震災前よりむしろ下がっていました。たとえば東京23区内に本社を置く大企業では、震災前の実効税率が40.69%から35.64%に引き下げられ、復興特別法新税を上澄みしても実行税率は38.01%で、実際は減税です。

一方で所得税は2013年度から25年間、税額に2.1%を上乗せ、個人住民税は2014年度から10年間、均等割りに1000円上乗せです。

なのに安倍首相は、今回の特別法人税の前倒し廃止に加えて、「近い将来に法人税を5~10%軽減」したい、というわけです。

「世界で企業がいちばん活動しやすい国」と言いながら、「国民が世界でいちばん生活しやすい国」とは、口が裂けても言わないのは、この二つが相反することを自覚したうえで、大企業の応援を選択している安倍政権の姿勢を見抜くべきです。

スティックメモリーとデータ/体育祭/あっという間/どうする汚染水

質問原稿や再質問構想を書きとめてあるスティックメモリーを県庁控室に置きっぱなしで呆然としていたところ、控室のパソコンデスクトップにコピーしてある同じデータから自宅パソコンにメールで送ってもらいました。

たいへん便利ですが、考えてみれば、休む間もない時代です。

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午前中は「第23回郷ヶ丘地区市民体育祭」がありました。

来年、小学1年生になる子からおじいちゃん、おばあちゃんまで参加できる体育祭です。お骨折りいただいている役員のみなさんにごあいさつです。

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これを前後し、ペロの散歩、今週着つづけたスーツのクリーニング出し、月刊『日本の科学者』10月号の「原発事故2年〜福島からの発信」を読み、東電の賠償責任をあらためて考えるのに『原発賠償の行方』(井上薫著、新潮新書)・『原発事故の被害と補償』(大島健一・除本理史著、大月書店)の関係するところに目を通したり、本屋さんに行ったり、ガソリンスタンドで自家用車の燃料補給と、日が暮れてからの高速運行での虫による車の汚れ落としをしたりしていたら、時間はあっという間。

まっ、しょうがありません。

けさ、控室から送ってもらったスティックメモリーは、あしたの午前中着予定のところ、午後6時過ぎに届きました。

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そういえば夕べは、「生放送! とことん共産党」が「どうする? 汚染水」をテーマにニコニコ動画で放送され、党中央ホームページからその録画をYou Tube で見ることができます。小池晃参院議員の隣りが、熊谷智(とも)福島県議団事務局次長。

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代表質問に宮本さん/「暴走」への県の姿勢/事故収束宣言撤回を求めないのはなぜ?/浜通り医療生協労組大会

130927宮本質問

代表質問の2日目は共産党と自民党。

共産党は宮本しづえさんです。

毎議会そうなのですが、住民の暮らしや地方自治体に影響を与える国政、とりわけ現在の安倍政権の消費税増税、秘密保護法、社会保障制度改革、TPPなど、「暴走」と言っていい施策について、県の姿勢をただすのが私たちだけ、というのはどういうことなのでしょう。

そして県は、簡単に言えば、「国の判断だから」みたいな姿勢。住民の福祉の増進を図る自治体としての立場そのものを問題にせざるを得ないのです。

質問のメインは汚染水問題をはじめとした原発事故対応です。国によるステップ2完了に基づく事故収束宣言について、ステップ2どころか「放射線量が着実に減少傾向となっている」とするステップ1すら達成されておらず、「ステップ2完了はしていない認識に立ったうえで、事故収束宣言の撤回を政府に求めるべき」と迫りました。

知事は、この間の政府の言動などから、「事実上、事故収束宣言は撤回されているものと認識している」と答弁しましたが、宣言撤回を求める姿勢はなぜか示しません。

事故収束へ向けたロードマップそのものの全体的見直しを国に求める姿勢を担当部長が明確にしたことはホッとしました。

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福島市内中心に傍聴に来られたみなさんにごあいさつ。

質疑全体は、党県議団ホームページでもまもなくアップし、福島県議会ホームページでは動画でもアップされますので、ぜひご覧ください。

130927控室

私は私で、この本会議前後には、あいかわらず、来週の質問準備です。質問要旨の確認作業も「質問とり」担当者、ならびに担当部署とありました。

130927浜労組

本会議後、県議団としての大事な打ち合わせを失念してしまい、地元のいわきへとってかえし、浜通り医療生協労働組合定期大会であいさつです。

自宅に帰ったら、質問のための重要なデータが全部入っているメモリースティックを控室に置いてきてしまったことに気づきました。どうしよう…

質問要旨/代表質問初日/海域などモニタリング

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「質問とり」はほぼ終盤で、質問要旨の確認をしていますが、きょうもまだまとまらないものが残りました。そんなに難しいことは聞いていないので、感触としては、大震災対応への当局の構えが固まっていないことと、タテ割り行政の体質…? と受け止めざるを得ないのです。

きょうとあすと県議会は代表質問です。

きょうは民主・県民連合、ふくしま未来ネットワークの2会派。

民主は、原発事故の汚染水問題、中間貯蔵施設の国による設置、除染、廃炉監視へ向けた専門職員確保、復興公営住宅、県民健康管理などに加え、「国際リニアコライダー計画」への関わりなど。

未来ネットは、避難地域の復旧・復興、賠償、原子力防災対策、復興公営住宅に加え、国が福島第一原発周辺の土地を買収して最終処分場を整備すべきとする考えを示しました。

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議場前の議員休憩室で各代表質問の質問要旨に目を通しています。

本会議後は、放射線監視室職員に控室に来てもらい、東電・国・県の海域・海底土放射線モニタリングの全体像について説明を受けました。

全員協/規制庁・エネ庁・文科省・環境省・復興庁/いらだち

福島県議会の全員協議会がありました。

前半は原子力規制庁と経済産業省資源エネルギー庁を呼び、汚染水処理、廃炉作業、これらにかかわる情報発信など。

60分の時間を6会派で議席数に応じて割り振っての質疑です。

130925神山

共産党は神山悦子団長が11分。先だっての党の「緊急提言」に基づきながら規制庁・エネ庁の認識・態度を問いました。

安倍首相の「完全にブロック」発言も当然にどの会派も問題にしましたが、「放射性物質の拡散が物理的にブロックされているわけではなく、影響がブロックされている、と理解している」と。海水モニタリング数値がその証拠、と言うのですが、影響は海水だけなのでしょうか。海底土壌への蓄積や海底ホットスポットに言及はありませんでした。

事故収束についても、「収束しているとは認識していない」と言いながら、宣言撤回をする意思はまったく示しませんでした。第二原発廃炉も相変わらず「国のエネルギー政策と地元の意向に基づき事業者が判断することになる」と、まったくひとごと。

「国が前面に立ち、責任を持って対処する」の言葉が空虚に聞こえてなりません。

後半は、文科省の原子力損害賠償対策室、経産省エネ庁の原子力損害対応室、環境省福島環境再生事務所、復興庁福島復興局を呼び、賠償と除染の現状と課題。

今度は80分を割り振って質疑。

130925阿部

共産党はあべ裕美子さんが13分です。年間追加被ばく線量1ミリシーベルトを下回るまでの除染を原則として、上回るならば再除染をすることは当然のことではないか、の質問に環境省は、「再除染とは言わず、フォローアップ除染をします」と、何を意図してのことなのかよくわからない話。「再除染」とは、前と同じ方法での除染と理解されるから、と言うのですが、ちゃんとすればいいのです。

避難指示を受けていない地域の自主避難者や、避難せずにとどまり続けている住民の精神的苦痛ははかり知れないものがありますが、その苦痛に寄り添おうとする姿勢も感じられませんでした。

130925全員協

すべての会派が、国が前面に立って対応すべきことを求め、なおかつ、被災地・被災者の実態・実情に寄り添おうとしているとは思えない国の姿勢・答弁にいらだちをもちながらの質疑が続いたと思います。

質問とり第3ラウンド/いわき新市長/9月議会開会

130924質問とり

朝7時に家を出発し、9時に県庁控室に着くや、9時半から「質問とり」の第3ラウンドの開始。

先週に質問予定の各担当部署はひとまわりしているので、きょうはそれを受けた「質問要旨」の確認作業がおもでした。この「質問要旨」が質問当日に全議員・執行部に配布されることになります。

130924清水いわき新市長

昼休みには、清水敏男いわき新市長が各会派にあいさつにみえました。「市民党としてがんばりたい」とのことで、ぜひとも市民の暮らし最優先の市政運営を進めてほしいと思います。

130924開会

午後1時には9月定例会開会。おもには知事の所信と議案説明で、40分で終了。

控室にもどり、団会議であさっての代表質問と私の一般質問について、それぞれ現時点での原稿、あしたの全員協議会での資源エネルギー庁・原子力規制庁・文科省・環境省など政府に対する質疑の点検です。

4時には「質問とり」の再開。終了には至らず、若干、あすへの持ち越しもありました。

福祉型県づくり/ふくしまからはじめよう/墓参り

130923No原発

お彼岸ですが、10月1日予定の県議会での私の一般質問を引き続き検討しています。

とにかく私は、福祉型国家づくりとそのための福祉型県づくりは、とりわけ原発震災後、行政が思い知らされた現実だと思うに至っています。

医療や学校、介護、障がい福祉、保育など、誰にも欠かせない社会サービスが、公的責任で現物給付されていないと、人間の尊厳にふさわしい生活を営むことは不可能であることを否応なく明らかにし、現物給付は無料で提供されることが不可欠であることも明らかにしたはずなのです。

130923シソの蜂

「福祉国家と基本法研究会」による『新たな福祉国家を展望する』(旬報社、2011年10月刊)はそのことを詳細に示してくれています。

ところが安倍政権の姿勢はまるっきり逆です。原発震災被災県から、はっきりと示す姿勢は不可欠です。「ふくしまからはじめよう」の根源はここにあると私は思っています。

その視点から、徹底的に提案しようと思います。

130923墓参り

母親を含め弟家族5人と初めてそろって父のお墓参り。今回初めてお墓の回りを玉砂利で敷き詰めました。

130923父墓参り

「あしたの風」「かけはし」配布/洗脳の構図/報道コントロール

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私の活動報告「あしたの風」と、宮川さんとの通信「かけはし」を、ペロを連れてご近所260軒ほどに配布しました。

いつもは第二日曜日、今月だと8日までには配るところ、天候を含めた事情が2週続いてしまい、きょうになりました。

先月のことが中心とはいえ、早くお知らせしたいことも書いたりするので、配布が遅れるとやはりちょっと気になります。

それにしても安倍首相の「世間知らず」と「妄想」に基づく発言続きには驚かされます。共同通信配信記事によれば、首相は今月7日、国際オリンピック委員会総会で「汚染水の影響は港湾内の0.3平方kmの範囲内で完全にブロックされている」と断言したわけですが、19日に現地視察した際、東電幹部に「0.3(平方㌔)は(どこか)」と聞いて、実は実際の範囲がどの程度か理解しないまま発言していた可能性がある、というわけです。

130922「0.3」
【東京電力「タービン建屋東側における地下水及び海水中の放射性物質濃度の状況と対策」今年8月27日付、22㌻、東電ホームページより】

あの発言を聞いた時に私は、「あそこが0.3平方㌖か」と合点したと同時に、「ブロックされているわけがない」と思ったわけですが、そんなことを思い浮かべられない圧倒的多数の国民は、「ブロックされているんだ」と刷り込まれる可能性大です。権力による洗脳の構図です。

港湾内と外洋とは1日50%が入れ替わっているであろうことは東電も想定していることであり、政治家の資質も資格もない人物が首相をつとめているとしか言いようがありません、

しかも19日の原発視察には、地元報道機関には公開されませんでした。福島県民の最大の関心事と言っていい汚染水問題について、地元紙が連日報じていることは言うまでもありません。その口をあらかじめ封じたわけです。報道を「アンダーコントロール」にしておかないと、国民を洗脳することはできません。

福島の地元紙や地元のジャーナリストのみなさん、なんとしても、権力監視と真実の報道の原点にしがみついてがんばってください。

活動者会議/大運動/緊急提言/各地の党支部

130917緊急提言

「第26回党大会成功・党勢拡大大運動」の目標達成をめざす全県活動者会議に参加しました。

18日に開かれた党中央委員会総会では、来年1月15日(水)~18日(土)に第26回党大会を開催することを決めました。

前回の大会には私も福島県党の代議員で参加しましたが、2010年1月の開催で、4年ぶりです。

規約上は「2年または3年のあいだに1回」党大会を開きますが、「特別の事情のもとでは…延期することができる」ことにしていて、昨年10月の中央委員会総会で、「総選挙および2013年の参院選後のしかるべき時期まで延期」することを決めていました。

「大運動」は今回の中央委員会総会から来年の党大会までの4か月半で、党員、「しんぶん赤旗」読者の拡大目標を決めました。

その中央決定を受けての活動者会議です。

今回の会議では、17日に発表した「福島第一原発の放射能汚染水の危機打開のための緊急提言」について、党中央政策委員会の寺沢亜志也事務局長が、その背景などを含め、簡潔な報告をしてくれ、質疑応答もありました。

参加者には、この報告を聞くことを目的にしたかたもいたようです。

130921県活

会議では、党創立91周年記念講演ダイジェストDVDの視聴、中央委員会決議の読み合わせもし、県内各地の党支部の元気なとりくみが報告されました。