議会報告会/「廃炉」廃案の市議会/看護職

県議選後、いわき市内で最初の「県・市議会報告会」をしました。県議2人、市議4人、全員そろっての報告会です。

今月1日に開会した市議会は15日に閉会しましたが、県議会はまだ会期中で、来週火曜日までの予定です。

宮川さんとともに、県議選後の11月下旬から動き始めた県議会と県政の様子を報告しました。

原発廃炉、全面賠償、徹底除染が「オール福島」の声になっているなか、議会人事では自民・公明が議長・副議長・常任委員会正副委員長を独占する姿勢に固執したことなどをありのままに話しました。

それにしても市議会では、県内原発廃炉を求める意見書案は2回連続で「継続」とされ、「不採択」が決まりました。

自民系会派の市議のなかには、「県議会で採択されたのは、県議選目当てで賛成しただけで本心ではない」と、採択に賛成しない理由を議場外で堂々と語る議員もいます。

当選した県議のなかにも、原発廃炉について「いろいろ意見がある」と、原発廃炉請願に賛成したことなど自覚していないことを新聞アンケートに答えている人もいます。

政治的綱引きはいまだ続いているのであり、有権者の声、願いがどこにあるのか、やはり有権者が自覚的に示す姿勢が政治のありようを決めるのです。

午後は浜通り医療生協の理事会でした。いわき市内の医療機関はどこもそうだと思いますが、病棟の看護職員がきびしい状況です。こういうときだからこそ、いわき市内の病院で療養する患者さんたちに寄り添う看護職員が、病院にもどってください!

やさしい放射能教室

『安斎育郎のやさしい放射能教室』(合同出版)を読みました。

「しんぶん赤旗日曜版」の今年(2011年)7月31日から10月16日まで12回にわたって連載した記事に加筆・修正をしてまとめた本です。

安斎さんは半世紀にわたって原子力分野にかかわり、勉強しているうちに国の原子力政策に疑問をもち、批判し続けてきた放射線防護学の専門家です。

「いま何ができ、何が有効か、いのちやくらしを守るためにどうすればいいのか。正確な情報と知識を伝えていくことも…科学者としての社会的責任」との思いで、いまさら聞けないハテナの疑問に答えてくれます。