けさ、私の事務所に行くと、「わが家の放射線量はどうなっているのか心配。共産党の人たちが測定してくれていると聞いたので、うちにも来てほしい」という連絡があった、と。
さっそくたずねると、「はせべさん、6年前に今回の事故のことを質問していたんですね」と。何のことかと思って聞くと、きょうの「読売新聞」の「福島」のページに書いてあるよ、と。
見せてもらうと、きょうから始まった企画記事で、「インドネシア・スマトラ沖地震の被害を引き合いに、共産党の長谷部淳氏が原発の耐震安全性を質問していた」と、記事の半分近くが私の質問にかかわっての記事。
「津波への根本的な対策がとられることのないまま、質問の6年後、恐れていたことは現実になった」と。
私はほんとうに、当時、スマトラの津波の映像を見て、福島沖でこんな事態になったら、地震学者が指摘していることは間違いなくおきる、と思って質問したのでした。
この記事は、「『まさかそんなことが』と議場の出席者は思っただろう」という記述で始まっていますが、こう書いてくれた記者もそうだと思います。スマトラのあの事態を見て、私は切羽詰った思いで質問をしたのに、どこの誰も取り上げることはありませんでした。残念で無念ですが、そんなことを言っている場合ではありません。
原発のない社会を子孫に残すことを私たちの世代の責任として、果たさなければなりません。