強い風雨/つどい/食料や介護

朝からの午前中と、夕刻が近づく午後と、きわめて不安定な天候で、かなり強い風雨。さすがに動きはとれませんでした。

予定していた「暮らしと政治を語るつどい」の時間帯だけ晴れ上がるという、あまりに偶然の日でした。

「つどい」では渡辺ひろゆき市議が市のお金の使い方とこれからについて話したあと、私がこの4年間、とりわけ政権交代後の高齢者医療・介護保険・TPPなどの動きをお話し、いろいろな質疑や意見交換をすることができました。

自分の国で食料をまかなおうとする姿勢がない国では安心できない、老後の安心が自己責任かのように思わされる介護保険はおかしい、やっぱり共産党が示す国づくりの方向を進むべきではないか、といった話ができたことは有意義でした。

デンマーク

『消費税25%で世界一幸せな国 デンマークの暮らし』(ケンジ・ステファン・スズキ著、角川SSC新書)を読みました。

面積は日本の九州程度で人口は兵庫県ぐらいでありながら、企業をはじめとする経済活動が世界レベルの国・デンマーク。

消費税は食品を含めてすべて25%の税率でありながら、食材は税込みでも日本より安いぐらい。食料自給率は100%超。

1985年には原発からの撤退を表明し、09年のエネルギー自給率は124%。

医療費は、たとえ億単位の治療費がかかっても無料、教育費は大学も無料のうえ、18歳以上の学生には生活費の支給があり、育児支援や障害者支援制度も充実しており、税金を「高い」とは感じていないのが大半のデンマーク人の感覚だそう。

国政選挙で投票率は85%を下回ったことはなく、高校以降の学校に進むのに入学試験はなく、学歴社会や受験競争はなく、「いい学校に入りたい」という感覚はなく、学校は仕事に必要なことを学び、覚える場。

こうした社会制度やシステムにこそ「高負担・高福祉」の特徴がある、というのがデンマークに長く住んでいるものの実感、と著者は言っています。