デンマーク

『消費税25%で世界一幸せな国 デンマークの暮らし』(ケンジ・ステファン・スズキ著、角川SSC新書)を読みました。

面積は日本の九州程度で人口は兵庫県ぐらいでありながら、企業をはじめとする経済活動が世界レベルの国・デンマーク。

消費税は食品を含めてすべて25%の税率でありながら、食材は税込みでも日本より安いぐらい。食料自給率は100%超。

1985年には原発からの撤退を表明し、09年のエネルギー自給率は124%。

医療費は、たとえ億単位の治療費がかかっても無料、教育費は大学も無料のうえ、18歳以上の学生には生活費の支給があり、育児支援や障害者支援制度も充実しており、税金を「高い」とは感じていないのが大半のデンマーク人の感覚だそう。

国政選挙で投票率は85%を下回ったことはなく、高校以降の学校に進むのに入学試験はなく、学歴社会や受験競争はなく、「いい学校に入りたい」という感覚はなく、学校は仕事に必要なことを学び、覚える場。

こうした社会制度やシステムにこそ「高負担・高福祉」の特徴がある、というのがデンマークに長く住んでいるものの実感、と著者は言っています。

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