いわき公園/原発避難の仮設/憲法が活かされていない被災者支援

3月の姪の結婚式以来、ペロと一晩過ごさなかったのはきのうで2度目です。まもなく7年目の家族として、ろくに散歩にも出かけられないので、やっぱり申し訳ない。

というわけで、県立いわき公園で散歩です。

いつも車を止める小ぶりの駐車場がいっぱいで、やっぱりGWです。広い駐車場へ移動し、散歩開始。

130505いわき公園しょうぶ苑

「森のわくわく橋」から東側を見ると、これまでも何度か写真だけは掲載しているかもしれませんが、真ん中ぐらいに見える青い屋根の住宅が、原発震災で避難している楢葉町の人たちの仮設住宅。その上に見えるのが、県立いわき光洋高校の校舎。

130505いわき公園から

仮設住宅前から見たわくわく橋です。

130505いわき公園わくわく橋

ゴールデンウィークで、楽しみいっぱいだとは思うのですが、私にとっては、原発震災に見舞われた2年目の現実が目の前です。

こうした現実がありながら、憲法に基づく被災者支援策がきわめて不十分なのに、事故原因すら不明なまま原発輸出だと中東で語る世襲3代目政治家の安倍首相を見ていると、いったい誰が彼を信任したの、と思わざるを得ません。

だけれども彼は選挙で選ばれています。「選挙」はこれほどに重要です。

130505いわき公園散歩

憲法九条と軍事戦略/描けない青写真/論議展開こそ

130430九条軍事戦略

『憲法九条の軍事戦略』(松竹伸幸著、平凡社新書)を読みました。

松竹さんといえば、私が1978年から大学生生活を送り始めたころだったかその直前までだったか、全学連委員長をされていました。その後、共産党の参院比例代表候補にもなり、党政策委員会外交部長の肩書で『9条が世界を変える』(かもがわ出版)の著作を読んでもいました。

「九条」と「軍事戦略」という、矛盾する言葉を結び付けたところが画期的だと思います。

とはいえ、なかなか難しいのは、日米軍事同盟と憲法九条という相反する考え方のもと、軍事的などんな事態がわが日本の軍事的行動に影響を及ぼすか、ということ。

青写真が描けないだけに、あくまで想定するほかないわけです。

本書では、日米安保条約に基づく「抑止戦略」では日本の平和と安全が確固としたものにはならないことを前提に、九条のもとでの専守防衛、経済制裁、安全保障共有戦略を語ります。

ちなみに先日書いた小林節さんの『白熱講義! 日本国憲法改正』では、北朝鮮による拉致問題と憲法13条との関係についての文脈ではありますが、「国家として先天的な自然権の自衛権をわが国も持っているし、人権の見地でみても、自衛隊の特殊部隊を派遣す(る)ことができるはずだ。それは9条に違反しないし、逆に、何も行動しないことこそが憲法違反である」と断じています。

ともかく、思考を停止したり、封じ込めたりすることなく、憲法論議こそ展開しないとなりません。

安達太良山/野口英世の生家と磐梯山/猪苗代湖

130504安達太良山

朝起きると、快晴。いつものテレビ体操。雪が残る安達太良山もきれいでした。

だいたい、いわきの生まれ育ちで、中通りや会津をあまり知らないので、5月のこの時期の山の景色は、ぜんぜん違います。

130504磐梯山

きょうは猪苗代町へ行き、野口英世記念館や会津民俗館、国道49号線をはさんだ世界のガラス館、猪苗代湖畔を歩きました。

130504生家と磐梯山

小さいころから何度か来ている野口記念館ですが、英世の生家が磐梯山がそこに見えるところにあることに気づいたりします。磐梯山の1888年の噴火のとき、英世は11歳でした。

130504火傷囲炉裏

それにしても、しばしば来るところではないのですが、食事の場を含め、観光地としてはずいぶん施設が増え、楽しめます。

猪苗代湖畔も野口記念館よりは何度か多く来ているのですが、気づかなかった景色にハッとしたりします。

130504桜と磐梯山・猪苗代湖

憲法記念日は結婚記念日/大内宿/岳温泉

130503大内宿奥

憲法記念日はわが夫婦の結婚記念日。26回目です。

子どもたちも県外で暮らし始め、2人暮らし(+1匹)にもどって3年目。いろいろあって2人の時間もなかったし、てなわけで、2人で1泊で県内の観光地をたずねました。

きょうは朝、ペロをペットホテルにあずけ、一路、南会津郡下郷町の大内宿へ。ラジオでNHKの憲法記念日特集番組を聞いていましたが、維新の会やみんなの党が、改憲が党是の自民党の完全な補完勢力である姿が明瞭になりました。

磐越道はいつも議会へ行く時よりはさすがに混んでいますが、比較的スイスイと進み、高速を降りてからも意外に早く大内宿に近づけました。

130503大内宿手前2.5km

あと2.5kmの看板があるところから渋滞。そこから駐車場まで1時間を超えました。全国各地のナンバーの車であふれかえり、なにかうれしい気分です。

130503大内宿に入る

130503大内宿町並み展示館前

ちょうどお昼時で、食事をとる場もこれまたどこもいっぱい。何軒か歩いてやっとネギそばにありつきました。

130503ネギそば

宿もいろいろあって、二本松市の岳(だけ)温泉へ。2人で向き合って食べる夕食は、自宅の2人の夕食とはぜんぜん違いました。

介護制度の勉強会/いつでも、どこでも、だれでもが

130502四倉サクラ班

浜通り医療生協の四倉(よつくら)地域にある班主催の勉強会に「助言者」として呼ばれて参加しました。

テーマは「いわきの介護について 老いを楽しく!」。

中身は介護保険制度のしくみと、いわき市内の高齢者向け施設についてです。

なので、話をするメインは医療生協の「居宅介護支援事業所」の職員2人でした。

質疑応答になると、親などの介護で今現在の疑問が次つぎと出されます。介護認定のこと、その認定によって受けられるサービスの違い、認定を受けても介護の面倒を受けたくない親、民間事業者がもうけ本位にしているために受けた「被害」、などなどです。

私の感触から言うと、介護保険制度が浮上してから15~16年、ずっと同じことを議論し続けている感じです。その根底には、介護が必要な人が、必要な介護が受けられない制度そのものにあります。

130502四倉サクラ班2

参加者から、「けっきょく、これだけ不都合な制度なんだから、この制度に面倒を見てもらう必要がないように、健康づくり活動を医療生協として続けることではないか」という意見。

そのとおりではあるのですが、そうはいっても、介護制度は必要だと思います。いつでも、どこでも、だれでもが、必要な介護サービスが受けられる制度にしなけれはなりません。医療もいっしょです。

憲法改正/改憲論者の改憲異議

130502憲法改正

『白熱講義! 日本国憲法改正』(小林節著、ベスト新書[KKベストセラーズ])を読みました。

著者は、本書でも繰り返しているように「30年来の改憲論者」の法学博士である慶応大学教授です。それだけに、憲法9条改定や天皇元首化など、今の憲法のどこをどう変えたらいいのかを「憲法改正」論者が考えていることを知る意味では参考になります。

むしろ私が共感するのは、「憲法改正は、主権者・国民の圧倒的多数が納得した上での『改正(改良)』でなければならない。決して『改悪』であってはならない」という主張。

そしてまた、「憲法は、主権者である国民大衆が、権力を託した者たち(政治家とその他の公務員)を規制し、権力を正しく行使させ、その乱用を防ごうとする法である」、「憲法は権力者たちを縛る法であるが、それが、その権力者たちによって改正の提案がし易いものにされてしまって良いはずがない」という憲法観。

ここに「立憲主義」の本質があると私は思います。「憲法9条を守るぞ!」ではなく、「『(国家権力に)憲法を守らせるぞ!』と言わないと、権力者と大衆の位置関係がわからなくなってくる」という指摘です。

その本質が、憲法99条と96条に体現されているのだと私は思います。

ともかく私は、著者の「憲法改正」の内容に同意できませんが、憲法の見方に同意します。

130502小林節憲法改正論者

ちなみに著者は、共産党の機関紙「しんぶん赤旗」の日曜版4月28日付、日刊紙の4月30日付に登場し、安倍首相による「96条改憲」に厳しく異議を唱えています。

第84回メーデー/スマホ/カラオケフェスタ/若い社長さん

130501メーデー会場

第84回メーデーいわき市集会に参加しました。

いわき市労働組合総連合(いわき市労連)が事務局の集会実行委員会主催です。

消費税が中小業者の経営を圧迫している実態、TPPが医療・介護の現場をもお金のある人だけを対象にしかねない危惧、公務員・教員の賃下げと彼ら自身が国・行政から徹底した「いじめ」にさらされている実態なども各現場から報告されました。

130501メーデーパレード

パレートでは、ここ数年の傾向ですが、下校する沿道の高校生たちが盛んに手を振りながらスマホで写真に残す姿。

130501カラオケフェスタ

夕刻には、いわき市労連が中心の「カラオケフェスタ実行委員会」による第8回カラオケフェスタ。第1回から皆勤の私は、毎回、新しい参加者と出会うことと同時に、ここで歌うことが楽しみなのです。

130501メーデー集会

集会参加前には、会場近くの事業所に寄り、若い社長さんとしばしの懇談。安倍政権が原発事故の風化を助長するだけで福島の復興にとりくむ姿勢が見えないこと、それどころか、民主党に政権交代したときに国民から拒否された政治にもどっただけでしかないこと、何をしでかすかわからない怖い政権だ、と率直に語ってくれました。

その前に散髪し、頭もすっきり。