地球カレンダー

『サヨナラ愛しのプラネット 地球カレンダー』(清水伴雄著、ごま書房、08年2月刊)を読みました。

地球が誕生してから現在までの46億年を1年365日におきかえると…

月は1月12日に生まれ、最初の生命が2月25日に生まれ、光合成を行うバクテリアが5月31日に登場し、真核生物が7月10日に登場し、多細胞生物が9月27日に現れ、オゾン層が11月14日にはでき、海の中だけで生きてきた生命が陸への挑戦を11月28日に始め、翌日に両生類が陸に上がり、哺乳類が12月13日に登場し、12月31日午前10時40分には人類の祖先がチンパンジーの祖先から枝分かれして猿人が登場し、現在の人類であるホモ・サピエンスが12月31日午後11時37分にアフリカで誕生し、産業革命が始まったのは12月31日午後11時59分58秒ぐらい。

こうして今人類が存在しているのは、苛酷な環境の中でも、一瞬たりとも途切れることなく続いてきた、命のリレーのたまものです。

著者は、「人類は、この驚異のバトンのデザインや構築にも、リレーのしくみにも、一切関わってきませんでした。この厳粛な事実を、私たちは受け入れる必要があります」と言っています。

本書は、著者のウェブ・サイト「21世紀の歩き方大研究」に、00年11月から設置したオリジナルの「地球カレンダー」がベースになっています。