歌舞伎をみる・歌舞伎絢爛ガイドブック/参院選公示まで1週間

『歌舞伎をみる』(西山松之助著、岩波ジュニア新書、1981年刊・89年8刷)、『伝統芸を10倍楽しむ 歌舞伎 絢爛ハンドブック』(伊達なつみ・文、渡辺文雄・写真、ワニ文庫、1992年刊)を読みました。それそれ読んだ形跡がありますが、おぼえがありません。歌舞伎「みる」は、目次にあるように、9つの演目について書かれています。著者自身が「深い感銘を受けた歌舞伎の芸について、どこがどう演じられたからどういう感銘を受けたか、について具体的に書いたもの」と記しています。歌舞伎目次ただ、「歌舞伎独特の用語は説明なしでそのまま書き進めてしまった」ので、読み進めるほうからすると、なかなか難儀する面もなきにしもあらず…

なお、著者は2012年に99歳で亡くなられています。歌舞伎絢爛そんなこともあって、「歌舞伎ビギナーのあなたのために、わかりやすいお芝居の解説に始まり、歌舞伎の早わかりルール、劇場案内や歴史ガイド、そして当代人気の役者60人のプロフィールまでを満載」してあるという、文庫版の「ハンドブック」を並行して読みました。

ともかく、歌舞伎は1980年代半ばに東京・歌舞伎座で、4年前にいわきで見たっきりです。もったいないことです。

先日は落語についての本を読んだので、あらためて歌舞伎の世界も知りたい、と思って。160615あて名書きさて、参院選公示が1週間後に迫ってきました。 比例選挙用はがきの準備でまずあて名書き。

ダンベル/散歩/公園に放射線量掲示/立ち話/テレビ

このところ、6時25分からのテレビ体操に間に合わない起床が1日おきぐらいにあって、体感的には疲れている(?)   よくわかりません。160614ダンベル1 160614ダンベル2160614ダンベル3

先日の整形受診後、3kgのダンベルでダンベル体操というか、筋トレを心がけています。できれば朝、昼、晩と。

最初は気をつけの姿勢から両腕を横水平まで上げて1秒止めを10回。 次が前へならえの位置から両腕を横水平まで上げて1秒止めを5回(これはかなりきつい)。 最後が上腕二頭筋の筋トレを10回。

整形医から「過度でなく、適度に」と言われ、これぐらいが適度かな、と。160614第一公園散歩きょうは雨もあがったので、ペロを連れてわが家がある3丁目から2丁目を通って戻ってくるコースを散歩。160614第一公園今まで気づかなかったのか、新たに設置されたのか、公園内の放射線量を示す掲示板。通過してきた4つの公園中3か所にありました。わが家にいちばん近くて、町内でいちばん新しく、いちばん広い公園にはありませんでした。160614二丁目1途中、かつて時どき井戸端会議に入れてもらっていたお宅の女性とばったり。きょうもしばし立ち話。3家に戻って、きのうから読み進めていた『野党という病い』(筆坂秀世著、イート新書)を読み切りました。言葉が適切かどうか、毒食わば皿まで、と感じてしまいました、主観です。

同様に、『歌舞伎をみる』(西山松之助著、岩波ジュニア新書、89年第8刷。81年発行)を難儀しながら読み進め。DSC00667DSC00668DSC00669DSC00671

昼前からは平日はだいたい見ているTBS系(TUF)の「ひるおび!」。きのうの都議会での集中審議のうち、共産党の曽根はじめ都議の質疑をけっこうこと細かに紹介していました。コメンテイターも百条委員会設置で一致していました。知事の即刻辞職というか、知事の資格・資質なし、ということも言わずもがなの共通の認識だったと思います。

2時からはBS-TBSの「税務調査官窓際太郎の事件簿⑲」。

4時からはまたTBS系の「Nスタ」。午後はこうしてテレビ漬けでした。

 

雨に濡れる咲き始めのアジサイ/東北南部も梅雨入り

朝からの雨。160613アジサイ4わが家の庭のアジサイが咲き始めて初めてのことなので、雨に濡れる咲き始めの花を記録に残そうかな、と…160613アジサイ2ともかく、満開になるのが楽しみです。160613アジサイ1160613アジサイ3昼前の民放情報報道番組を見ていたら、仙台管区気象台が、東北地方が梅雨入りしたとみられる、と発表したニュース。160613梅雨入り1さっそく気象庁のホームページで確認しました。160613梅雨ちなみに東北南部の梅雨明けは、平年が7月25日、昨年が7月26日です。参院選挙は梅雨真っ最中の選挙です。

消費税が社会保障を破壊する

『消費税が社会保障を破壊する』(伊藤周平著、角川新書)を読みました。消費税

消費税増税と社会保障破壊が一体に進められている事実が明快に示されます。本書の流れは以下のようになっています。消費税オビ裏

まず、消費税増税は、その増税に先行して行なわれている法人税減税による税収減の穴埋めにしかなっていない事実を明らかにします。

次に、社会保障改革の名で次つぎと社会保障削減を実行し、さらに計画し、実行に移す安倍政権での社会保障政策の現実を、少子化対策、医療・介護制度改革、生活保護・年金制度改革についてつぶさに明らかにしてくれます。

そして消費税が、貧困と格差を拡大する欠陥税制であり、社会保障財源として最もふさわしくないことを示し、その対案を提言し、その実現へ向けた政治的課題を展望しています。消費税カバー袖

「直前の参議院選挙を含めた今後の国政選挙の投票行動に生かしてくれること、そして、野党が、本書の提言などを参考にして、消費税に依存しない社会保障充実の明確なプランを提示してくれることを願って書かれた、社会保障のガイドブック」とのことで、著者の熱意があふれかえっていると思います。

 

アホノミクス完全崩壊

『アホノミクス完全崩壊に備えよ』(浜矩子[はま・のりこ]著、角川新書)を読みました。アホノミクス

「強さと力」をやたらと取り戻したがる「アホノミクス」。ほんとうに取り戻さなければならないのは「連帯と美」。アホノミクスオビ裏日本国憲法に生きている「国は国に向かって剣を上げず、もはや戦うことを学ばない」(旧約聖書)という言葉のイメージを大切にしながら、アホノミクス完全崩壊終幕を観ます。そうすると、ブラックならぬホワイトで健全な地下経済に行きつく物語です。アホノミクスカバー袖「アホノミクス」の命名については他著でされているのでしょうが、2年前に「商工新聞」でのインタビューでも答えていました。

それはそれとして、著者は「アホノミクスの動機づけ、突き動かし」ている根拠として、2015年4月の訪米時に「私は外交・安全保障政策は、アベノミクスと表裏一体であります」と笹川平和財団米国で安倍首相が講演した点を指摘し続けていることは重要だと思っています。

端的に言えば、「アホノミクスをもって富国の土台を強化する。憲法改正をもって強兵の体制を整える。この二つの踏み台からジャンプして、大日本帝国に着地する。これが、アホノミクス的下心の基本構図」です。

定本 落語

『定本 落語』(加太こうじ著、青磁社)を読みました。定本落語消費税が導入された1989年の9月に発行されています。したがって印刷されている価格は定価・本体の両方が表示されています(今はだいたい本体[税別]とか本体+税とされているようです)。著者の加太さんは1998年に80歳で亡くなっています。定本落語カバー裏表紙

たぶん、発行当初に買って、ずっといっしょに移動していた本です。少なくとも27年前から落語を知ろうとするつもりはあったようです。

なお本書の「原型」は、1961年発行の『落語-大衆芸術への招待』(社会思想社・現代教養文庫)で、30万部近く売れたこの文庫本に手を加えて「決定版」としたために「定本」と付した、と著者。

そういうことはともかく、本書は「落語は文学である」「落語は日本独特の民衆芸術である」との観点から書かれ、百数十種類の落語の解説を兼ねています。

そして落語の将来について、古典落語をたくみに演じると同時に、民衆の立場に立ち、古典落語から摂取し、当代をえがくことで今日の落語をいかにつくり得るかにかかっている、と結論づけています。

著者はもともと紙芝居作者・画家で、カバー絵・題字も著者によるものです。

社会保障と消費税の連動を断ち切るとき/所得再分配の機能を発揮する政治へ

医療を含めた社会保障と税制との「一体改革」にいまだだまされるのはよくないと思います。安倍首相は、消費税増税を2年半先送りしたことを理由に、社会保障について増税した場合と同じことを行なえなくなったと言い出していることといっしょです。160603ハタ・内部留保16参院選・法人実質負担16参院選・税負担

石井正三さん(元いわき市医師会会長)は、「医療制度は、国民にとっても有効な公共財」という見方を示し、「医療経済の実態を紐解き、国民に説明していかなければならない」としたうえで、「企業への課税体系を見直すなどして、社会保障財源とし、社会のために、特に医療のために活用する方策があってよい」と、消費税とは別の道を示しています(『だれが医療を殺すのか』)。

大企業や富裕層にはタックスヘイブンの問題もあります。戦後史上初めて日本の軍事費が5兆円を超えた問題もあります。16消費税・法人税160223ハタ・梅村質問なにより、消費税が導入されて以降、社会保障は悪くなるばかりの事実と、それを「だれが」した事実なのかを見きわめる時です。140330ハタ・消費税使い道160201ハタ・自然増圧縮

だいたい、安倍政権は消費税増税と社会保障後退政策が一体で、「一体改革」の正体は、「増税と社会保障後退の一体」です。かつて県議会の討論でも告発したことがあります。160304ハタ・小池・社保改革工程アベノミクスと消費税増税路線の破たんは明白です。消費税増税と社会保障財源の連動は断ち切らなければなりません。大企業や高所得者の応分の負担で社会保障を賄う所得再分配の効果を発揮し、逆進性の高い消費税に頼らない別の道にこそ転換すべきです。

安倍首相の“果実”は“失敗の種”/憲法を破り、国民だましの政治は退場

安倍首相が「この3年半のアベノミクスによって、国、地方を合わせた税収は21兆円増加した」と吹聴していることをめぐり、きのう6月8日の「しんぶん赤旗」は、財務省と総務省のデータから検証しています。160608ハタ・税収

首相が比べているのは、国の税収(消費税[国税]+所得税+法人税+その他国税)と地方の税収(地方消費税+その他地方税等)について、今年度(2016年度)当初予算の税収見込み額と、安倍政権発足前の12年度の額。

21兆円増のうち9兆円は消費税です。安倍首相は、きのうになって、21兆円のなかには消費税がこれだけ入っていることに気づき、「21兆円増加」とは言わなくなって“果実”はしぼんだようです。

そんなことはともかく、この増税によって個人消費が2年連続で落ち込み、14年度のGDPはマイナス成長、15年度も政府見通しを下回りました。貧困を深刻化させたのです。

9兆円消費増税は“失敗の種”であって、“成功の果実”などと厚顔無恥に言えるのは安倍首相ぐらいです。140601ハタ・トヨタ配当

見ておかないとならないのは、12年度は、リーマン・ショック(08年)後の世界的な経済危機と東日本大震災(11年)の影響で落ち込んだ異常事態だったこと。法人税は07年度と比べて12年度は7兆6千億円減。今年度見込みでも法人税は07年度より4兆2千億円減。トヨタ自動車は08~12年度までの5年間、法人税(国税分)を1円も払っていません(決算資料は13年度までのやや古いもの)。

07年度の税収見込み額は国・地方合わせて95兆3千億でしたが、今年度は99兆5千億。消費税増収分の9兆円を除けば、リーマン・ショック前の水準にも達しません。

アベノミクスによって景気が良くなった“果実”が税収増のように印象付けようとするこのウソによって、首相はまたぞろ「アベノミクス選挙」と言い募ってやり過ごそうとしています。160609ハタ・アベノミクス選挙

これまでも「アベノミクス一本」で選挙にのぞみ、安倍首相がしてきたことは、13年7月の参院選後は「秘密保護法の成立強行」であり、14年12月総選挙後は「戦争法の成立強行」。

そして3度目の今回の選挙後は、ろくな説明をしないままの戦争法の発動と、明文改憲に乗り出す構えを目立たないようにしてアベノミクスです。

憲法を破り、国民をだます政治は断固として退場です。