県党会議/大雪と快晴の県内/党への信頼

郡山市内で県党の会議がありました。

いわきを出るときは、ここ数日と同様に気温は低いものの、快晴でしたが、磐越自動車道でいわきを出たあたりから雪模様。

だんだんと激しくなり、会場に着くと大雪で、すでにたいへんな積雪でした(いわき住民から見て)。

昼間はいったんやんだようでしたが、午後にはまた降り出し、帰るころにはまた大雪。

いわきに入ると、上弦の月と星ぼしが夜空を飾っていました。

同じ福島県内でも、冬の季節はいつもこんな感じです。

それはそうと、会議では、来月から来年1月までの総合計画を採択しました。これをめぐる討論では、県内各地から、昨年の3・11以降の様ざまな活動を通し、党への信頼が広がり、深まっている様子、地域での住民のみなさんとの絆の広がりや党内の活性化、若者のなかでの活動など、生き生きと語られ、きょうもまた元気をもらえました。

高橋ちづ子衆院議員の国会リアルタイム報告もまたよかったです。

介護報酬/公費削減が前提

きのう、各紙が報じたように、今年4月からの介護報酬案が決まりました。

「在宅支援強化」を看板に、「24時間巡回型訪問」の創設が目玉で、報酬全体は前回改定と比べ、1.2%増だと言っています。

ところが、これまで介護報酬とは別に国費として支出していた介護労働者の賃金引き上げ分は介護報酬に組み込んだ、というものの、この国費分を差し引くと、実質0.8%のマイナス改定です。

まして、「24時間巡回」できる体制をつくれる事業所が、都会以外の地方でどれだけあるのでしょうか? ほとんどないと思います。今でさえ、夜間対応の職員体制をつくれないのです。

だいたい、在宅強化と言いながら、民主党政権のもとでの昨年6月30日の「政府・与党社会保障改革検討本部決定」の「社会保障・税一体改革成案」では、「介護予防・重度化予防」「介護施設の重点化(在宅への移行)」で公費の1800億円削減を見込んでいるのです。

自民党政権時代からの「重点化・効率化」と称した福祉切り捨ての構造改革政治そのものです。

浜通り医療生協の介護の責任者に話を聞きに行ったら、単純に当てはめ計算すると、年間収入は今年度比マイナスです。

医療もそうなのですが、「報酬改定」のたびに、どこでどうしたら収益を上げられるか、の対応を迫られ、患者や利用者のための最善の医療・介護はこうして遠ざけられていくのです。

そして、この事実は、医療・介護に本人・家族がかかわらない限り、多くの国民が気づかされないまま、どんどんと「改悪」され続けているのです。

自民、民主と続くこうした政治をいつまでも許し続けられますか?

薄磯地区/新春つどい/黄門様からカラオケから

平薄磯(たいら・うすいそ)地区の災害復興本部を宮川さんとたずね、現況や今後のことについてお話をうかがいました。

この薄磯には、震災前は約250世帯・900人が暮らしていましたが、津波で95%の家屋が流失、130人が犠牲となりました。

私は昨年の大震災2日後の3月13日にこの地に足を踏み入れ、茫然自失でした。

この地のみなさんの声をしっかりと受け、市街地復興計画を現実化させないとならないと、強く思います。

正午からは、いわき北部・内郷(うちごう)・好間(よしま)地域の党後援会合同の「新春のつどい」に参加しました。

第一部でのごあいさつで、昨年の県議選での感謝と、これからの決意をみなさんにお伝えし、

 

第二部の余興では、いろいろな芸の披露のひとつで、私と宮川さんが「黄門様」の役をし、

余興最後のカラオケのトップに宮川さん、私はトリでした。

 

最後は参加者全員で「がんばろう!」の大合唱。こういう集まりはほんとうに元気をもらえます。みんな被災者です。

医療生協ニュース/地方道の復旧

「浜通り医療生協ニュース」の今年初春号(206号)をご近所の医療生協組合員宅に配布しました。

私の出身職場でもあり、理事を務めている浜通り医療生協では、それぞれの地域の組合員がこのニュースを配布できる組織をめざしています。

1万5000人を超える組合員にこうして手配りできるようになれば、地域での絆が支えるまちづくりが進められると思います。こうした実質的な「絆」の大切さは、今回の震災でほんとうに痛感させられました。

【2011年3月15日時点】

昨年の3月15日には波打っていた道路は、その後もしばしば自家用車で通過していましたが、きょうは復旧工事のために片側交互通行でした。

【2012年1月25日時点】

主要地方道小名浜四倉(おなはま・よつくら)線の沼ノ内地内ですが、こうした生活道路こそ、真っ先に復旧すべきと思うのですが。

福島は訴える/普通を取りもどす努力

 

『福島は訴える』(福島県九条の会編、かもがわ出版)を読みました。

「序にかえて」と「エピローグ」を県九条の会事務局長の真木實彦・福島大学名誉教授、「プロローグ」を県九条の会代表の吉原泰助・福大名誉教授、元学長が執筆。

昨年の3月14日には県九条の会事務局会議が予定されていましたが、3月11日の大震災と引き続く原発事故による交通手段の途絶で中止になったものの、集まれる人だけでも集まり、そこでの話題から、15日には事務局長名で「この難局を力合わせて乗り切りましょう」の呼びかけをしました。

そのなかで、「生々しい見聞とご意見をお寄せください」との訴えに寄せられた意見、その後の会員の安否確認での声を聞き、大震災から3か月たった7月11日に県九条の会として「福島第一原子力発電所の『巨大人災』にあたって」と題する見解を発表。

そこでは、「九条が依拠する『平和的生存権』=『恐怖と欠乏から免れ、平和のうちに生存する権利』の侵害という根本的次元で、戦争の惨禍と原発『巨大人災』とは共通なものがあります。それどころか、『安全神話』を振りまいて原発路線を突っ走った利権絡みの原発利益共同体と、日本を再び『戦争のできる国』にしようとたくらむ改憲推進共同体とは、人的にも思想的にも太い地下茎で繋がっており、同じ土俵に根を下ろしている」と指摘。

その後、福島が経験しつつある実態を全国に知らせ、同じ立場からこの問題を捉えることができるようにするためにこの本の企画が進められました。

くらし、子育て、なりわいを破壊され、また自治体議員や住民としてのとりくみを、生なましいあの日の体験にも触れながら、25人が記録してくれています。

私もあの日直後にたずねた多くのかたがたとの話がよみがえってきます。そして、「普通の生活」を取りもどすことに、「粘り強い努力」が政治的にどれだけ必要なものなのか、また痛感です。

現行憲法があたりまえに実践される政治をつくりましょう。

双葉町埼玉支所/避難生活/デイサービス

朝早く、加須駅近辺をちょっと散歩。

双葉町埼玉支所がある、埼玉県加須市の旧騎西(きさい)高校を党県議団としてたずね、井戸川克隆町長、井上一芳副町長、それにここで避難生活をしている双葉町民のみなさんにお会いしました。

福島第一原発の7・8号基増設を求めていた町長の、国と東電に「裏切られた」という思いは強烈です。とりわけ、原発事故による放射能被害が住民にどんな影響を与えるか、法令にすら基づかない対応への怒りはただならぬ思いが伝わりました。

ここで暮らしているみなさんの部屋(旧教室)や、「デイサービスでうどんづくりをしている調理室」を案内してもらいました。

デイサービスは、介護認定度にかかわらずに希望者に来てもらっているとのことですが、これがあたりまえの姿だと思います。「要支援1以上でなければいけません」というような、介護認定度によって「差別」するしくみそのものがまったくもって変なのです。

議会活性化/知事申し入れ/加須市

午前中は議長あての「議会活性化、民主的運営に関する申し入れ」を、出張中の議長に代わり、議会事務局次長に受け取ってもらいました。

「交渉会派は5人以上」といった要件はなくし、会派届けを行った会派はすべて同等に扱うことなど、6項目を申し入れました。

午後は2月定例会へ向け、知事あてに「2012年度予算と主な施策についての申し入れ」。

私からは、原発震災被災地である福島県からの発信が重要なときであり、原発のない社会への願い実現のための県の役割、震災であらためて明らかとなった行政の責任としての地域医療提供の大きな役割など、しっかりと見直してほしいと申し入れました。

いずれも党県議団ホームページにアップされますのでご参照ください。

その後、県内の双葉町から避難している埼玉県加須市(かぞし)へ県議団として向かい、さえき由恵・加須市議の案内で、2世帯のみなさんから、大震災直後のことやら現在の実情をお聞きしました。

エネルギー進化論

『エネルギー進化論』(飯田哲也著、ちくま新書)を読みました。

著者は私と同じ年の生まれで、京大工学部原子核工学科で学んでいました。もしかすると、あのキャンパス内か学生食堂で出会ったりしていたのかもしれません。

大学院も京大・東大を修了後、神戸製鋼の原子力部門で働き、3年後には電力中央研究所に出向派遣され、大学時代を含めれば、10年にわたって原子力の世界を経験した人です。

本書では、「自然エネルギーのコストは高い」「自然エネルギーは不安定だ」「自然エネルギーは非現実的だ」「自然エネルギーは産業経済的にマイナスだ」「自然エネルギーも環境を破壊する」といった、原発推進派の肩をもつためとしか思えないような「お決まりの批判」への反論を序章に、これからの日本のエネルギーシフトについて、世界と日本の地域からのとりくみも紹介しながら、きわめて現実的な展望を示してくれます。

憲法街宣/トロツキスト/小名浜新春

日本国憲法を守るいわき市共同センターによる市内いっせい宣伝の今年の最初の日です。

小名浜地域では「浜通り医療生協九条の会」として実施しています。

私が話をさせてもらっていますが、車から手を振ってくれる人、「がんばれよ」と声をかけてくれる人、向かいの歩道で立ち止まって話しを聞いてくれる人、話し終えたら頭の上に手をあげて拍手してくれる人。

震災後、こういう場面がこの場でずっと続いており、「世の中いっしょに変えよう!」という意志を強く感じています。

昼過ぎからは、ちょっとした縁があり、「『中国革命の真実』出版記念会」に参加させていただきました。ある新聞の書評で、その本の一部を引用し、「私たちの世代がトロツキーから日本最初のトロツキスト山西英一を経て受けとった最良のもの」と紹介されています。

その縁もあって、私もスピーチする機会に恵まれたのですが、原発をめぐる推進側の「巻き返し」が強力で、これに負けずに原発のない社会をつくる合意を広げるために、いっしょに力をあわせたい、の話に万雷の拍手をいただき、かなりの感激です。

その場に参加されていた何人かのみなさんと、その場を中座させてもらい、小名浜地域の党後援会の「新春のつどい」に移動。宮川さん、渡辺ひろゆき市議、伊藤ひろゆき市議と合流です。

小名浜は私が働く場としていた地元です。そのことを強く強く、参加していただいたみなさんからの叱咤と激励の声であらためて実感させられました。

なおかつ、TPP(環太平洋パートーシップ協定)下での医療現場「寸劇」後の2分の「まとめ的解説」、カラオケのトップバッターで「しあせになろうよ」を歌わせてもらったり、まことにありがとうございました。

WBC/市労連/カラオケフェスタ

県からホールボディカウンター(WBC)の貸与を受け、県の委託で双葉地域の住民や、市内での放射線量が比較的高い地域の市民の検査をしている市立総合磐城(いわき)共立病院をたずね、WBCでは何を測定しているのか、診療放射技師長の今野広一さんからその基本を聞かせていただきました。

昨年の原発事故後、テレビでその解説を聞いていたものの、今に至るまで、その現場の話を聞く機会をつくれず、やっと輪郭を知ることができました。

夕刻には、いわき市労連の旗開きと第7回カラオケフェスタ。宮川さんといっしょに参加しました。

旗開きには県労連議長の斎藤富春さんも来賓参加。今年最初の顔合わせでした。

市労連のカラオケフェスタは、私はこれまでも皆勤なので、なにがあろうと欠かせない、という構えです。