全員協議会で東電への質疑/「第二原発廃炉」「賠償と加害者責任」「廃炉作業」で20問/「人災か天災かで真剣に考えたことはない」「第二廃炉は未定」と東電社長

150805全協質疑

県議会の全員協議会があり、きょうは東京電力㈱を呼び、原発事故への対応などと、原子力損害賠償について質疑しました。

説明には東電社長、廃炉・汚染水対策最高責任者、福島原子力補償相談室長が立ちました。

自民23分、民主・県民連合14分、未来ネット9分、共産党9分、公明5分、福島・みどり4分の片道時間で6人が質疑に立ちました。

私は福島第二原発廃炉に関して2問、賠償と加害者責任について13問、廃炉作業にかかわって5問、計20問を用意しました。

150805全協・東電説明陣

なにせ9分なので1問あたりにすると30秒以内におさめ、なおかつ答弁に不満なときには突っ込みも必要でしたが、今回は割り切り、再質問したのは2~3秒の2問程度。

ぴったり9分間を使い切りました。

それにしても廣瀬直己社長が、「原発事故は備えが不足した人災だったとの認識で加害者の自覚をしているか」の質問に、「人災か天災かを真剣に考えたことははない」と言い出したことには驚きました。

150805全協・東電社長

要は、“どうであろうとも真剣にとりくむ”ということなのですが、この間の裁判で、原賠法のもと、無過失責任かつ無限責任を負うのだから、過失を問われる筋合いはない、という「理屈」なのかと受け取らざるを得ませんでした。

第二原発廃炉は各議員が求め、私も「この場で廃炉を明言すべき」と迫ったのですが、社長は「未定」と繰り返しました。

聞いていた議員たちから怒りと不満の声が出されました。

小名浜の定時定点/県庁控室へ/全協へ向けた団会議

150804小名浜朝2

けさは小名浜での定時定点。地域・職場から7人のみなさんが出てきてくれました。

多くのみなさんが手を振って行ってくれます。

150804小名浜朝1

朝から日照りも強く、きょうも暑くなりそうです。

自宅からここまで宣伝カーを運転して約20分、20分強の街頭からの訴え、また自宅にもどり、約1時間。汗ばみました。

その後、約2時間かけて自家用車で県庁控室へ。

150804団会議

あす、あさってと県議会の全員協議会があり、原発事故対応などについて東京電力、政府機関を呼び、質疑します。その最終詰めのための団会議をしました。

私はあした、共産党を代表し、東電に対し片道9分間の質疑です。

150804本庁舎中庭

県庁本庁舎耐震工事が続き、私たちの控室は今月ほぼいっぱいは仮設庁舎内。本庁舎に行って、副知事室前の廊下から見た中庭。

戦争法案の憲法違反は浮き彫り/他国軍隊の武力行使と一体/自衛隊合憲論も破たん

戦争法案が参院で審議入りし、3日間の特別委での審議だけでも、この法案の違憲・危険性は浮き彫りです。

150730小池質問・兵たん

たとえば7月29日、小池晃議員は、海上自衛隊が戦争法案を説明した内部資料に、敵潜水艦を攻撃するアメリカ軍の対潜哨戒ヘリに、海自のヘリ空母が燃料を補給する図が描かれていることを示しました。

150730小池質問・兵たん死傷者

自衛隊がアメリカ軍と一体となった武力行使です。「後方支援」が「他国軍隊との武力行使と一体化しない」の説明はまるっきりのウソです。

150802井上質問・存立危機

また7月30日、井上哲士議員は、集団的自衛権行使により、他国領域での武力行使の例外を拡大しない法規定は困難という首相答弁を引き出し、時の多数派の政府の判断次第でいくらでも拡大できることが明らかになりました。

なにせ、「新3要件」のもと、「存立危機事態」の「速やかな終結を図らなければならない」ので、他国に対する武力攻撃を排除するには、他国の領土、領海、領空がその排除のための場所に含まれることは明らかです。

「必要最小限度の武力行使」は意味をなさないことになり、これまで、日本に対する武力攻撃の発生を前提に、「必要最小限度」の実力を行使するだけだから「自衛隊は合憲」としてきた理屈すら破たんです。

150803正華前

けさの地元2か所での定時定点で、そんなことを怒りを込めて訴えました。

資本論の発掘・追跡・探求/税金を払わない巨大企業

150802資本論・巨大企業

『マルクス「資本論」 発掘・追跡・探求』(不破哲三著、新日本出版社)、それに『税金を払わない巨大企業』(富岡幸雄著、文春新書)を読みました。

「資本論」は、不破さんが昨年(2014年)、いろいろな場で話したことがもとになっています。

未来社会論と過渡期論、恐慌論、社会的変革の主体的条件形成過程について、いずれもこれまでの「資本論」の読み方として、埋もれていたテーマだそうです。

不破さんは、というか日本共産党は、「マルクスをマルクス自身の歴史のなかで読む」ことをモットーにするわけですが、そうすると、大枠はともかく、エンゲルスやレーニンの誤解や誤りも浮き彫りにされます。

民青同盟主催の今年5月の「マルクスと友達になろう」セミナーはこの本を凝縮したエッセンス。

141215商工新聞・富岡幸雄

「巨大企業」は、昨年12月15日の「全国商工新聞」の1面に著者のインタビュー記事があって、それを見て購入して読み始めたものの、議会都合や個人的都合で中断してしまい、きのうの四倉でのつどいで大企業が実は税金をろくに払っていないことが話題になって、また思い出して読み切りました。

オビには「ソフトバンク0.006% 純利益788億8500万円→納税額500万円」、「ユニクロ6.92% 純利益756億5300万円→納税額52億3300億円」とあります。

これは、2013年3月期に、税引前純利益が一期で600億円以上ある大企業の実際の納税額の負担割合である実効税負担率を著者が調べたものです。

商工新聞には2014年3月期の表が掲載されていました。

大企業が実際に納税している実効税負担率は、法定正味税率をはるかに下回り、諸外国の法人税よりも低いことが一目瞭然です。

日本の税制の欠陥は、特定の大企業や高所得の資産家に対する優遇税制や欠陥税制の存在です。これをなくせば、消費税増税どころか、消費税などいらない、というのか、「税の表も裏も知りつくした」著者の「遺言」です。

東電旧経営陣強制起訴/暑い!/四倉でつどい/「知らないことは怖い」

150801検察審査会起訴議決

東電旧経営陣3人が強制起訴されることになり、けさの地元紙には東京第五検察審査会のその議決全文が掲載されました。新聞紙1面全面とちょっとの分量です。

この全文とあわせ、以前に自分でまとめた年表、それに東京電力が2013年3月29日づけで公表した「福島原子力事故の総括および原子力安全改革プラン」なる文書に目を通していました。

150801わが家36℃

150731暑い

それにしてもきょうは暑く、わが家の2階室内は網戸脇で昼前に36度。1階で27度でクーラーをかけていても、ペロは板の間にべったり。

150801四倉つどい2

午後、四倉(よつくら)地域での党後援会による「つどい」に高橋あき子市議と参加しました。

懇談が中心のつどいで、安倍政権の戦争法案のこと、福島県民無視の原発再稼働のこと、社会保障の相次ぐ後退のこと、税金のとり方・使い方のいびつなこと、などなど、実体験に基づく話も次つぎ出され、「みなさんの話を聞かせてもらって勉強になる」「知らなかった、ということがいかに怖いかということを知る機会になった」と、私にとってもはなはだ有意義な時間でした。

150801四倉つどい1