特別委理事会/各部署と意見交換・資料請求など/全日本民医連

130805特別委理事会

子育て・健康・医療対策特別委員会理事会がありました。

今度の9月議会で特別委員会としての調査報告書を取りまとめることになるので、委員長・副委員長の手元でこれまでの調査・議論をふまえた素案が示されました。

これを各会派で持ち帰り、お盆をはさんで26日までに意見を持ち寄り、30日にもう一度理事会を開催して報告書案をその日に確認し、9月議会開会前に特別委員会を開催してその案を審議する段取りです。

私からは、今後長期に渡るであろう、子どもと保護者などの「こころのケア」体制や内容の充実・強化、子どもたちの「体力向上」へ向けた、これまた長期に渡るであろう施策の具体化・充実を盛り込むべきことを意見しました。

ほかの理事からも、発達障がいなどの障がい児と保護者への支援策の充実を求める意見が出されました。

130805西山副委員長と

会議後、控室に来てくれた西山尚利副委員長と。

この理事会を前後し、生活環境部原子力安全対策課には「県原子力発電所の廃炉に関する安全確保県民会議」のこと、総務部財政課には、先日、復興庁の発表に基づき「復興費35%未執行」にかかわる県内での「お金の動き」について、資料の提出を求めつつ、意見交換しました。

また、国民健康保険課には、「事業状況」に基づく保険税額・国庫支出金・法定外一般会計繰入金額の推移の資料、感染・看護室には、看護需給計画にかかわり、直近とひとつ前の計画初年の県内の看護師などの求人数・有効求人倍率の資料を求めました。

地域包括ケアと介護保険制度の問題について、この間、問題提起を発信し続けている、かつて私もいっしょに仕事をしていた全日本民医連理事に連絡し、ちょっと相談しました。

シカの行動/「ヌタ場」/広域実態把握と対策の責任

130802シカセンサー

朝7市半過ぎには尾瀬の山小屋を出発し、きのうきた木道を引き返し、沼山峠から御池(みいけ)へもどり、御池田代のセンサーカメラ設置個所へ行って、尾瀬地域のシカの行動に関する調査ついて、県の職員から説明を受けながら、現地調査しました。

130802ヌタ場

ここにもやはり、シカによって掘り起こされた「ヌタ場」があります。

長年の植生が、同じ自然界の野生動物であるシカによって乱されてしまう現場です。

尾瀬へこの時期にやってくるシカは、栃木県日光あたりから群馬県を通ってのルートで、また冬にはもどっていくことまではわかっているらしいですが、野性だけに、頭数把握も難しく、捕獲するにも様ざまな事情があり、尾瀬に限って言えばその環境保全と、これを乱すとされる野生動物の保護と、たいへん難しい問題が突きつけられている思いをしました。

先月の北海道釧路総合振興局でのエゾシカなどの有害鳥獣対策もそうですが、国としての広域にわたる実態把握と抜本的対策が求められる事態だと思います。それでも自治体の責任と言うならば、権限を大幅に自治体にゆだねることと、人員体制や施設・設備を自治体独自にできる財源保障のしくみが不可欠です。

先月29日以来、自宅にもどりました。

JR只見線/会津川口-只見間のめど立たず/尾瀬のシカ食害

130801柳津町ダム災害を考える会

県議会の企画環境常任委員会で、一昨年7月の新潟・福島豪雨によるJR只見線被害の現況について昨年5月以来の調査、ならびに尾瀬地域のニホンジカの食害について現況調査をしました。

金山町役場へ向かう途中、「道の駅 会津柳津(あいづやないづ)」に寄り、その場で、「柳津町ダム災害を考える会」のみなさんから要望を受けました。

130801金山町・只見町・JR

金山町役場では、押部源二郎・金山町副町長と目黒吉久・只見町長からあいさつと要望も受け、JR東日本から只見線の被災状況と復旧へ向けた現況を聞き、質疑しました。

130801第8只見川橋梁

 【第8橋梁】

被災後、一昨年の8月から昨年の10月にかけ、徐々に運転再開されているものの、両町にとって重要な会津川口駅と只見駅間が今のところめどが立たない状況。

130801第5只見川橋梁

 【第5橋梁】

この区間は、橋りょうそのものが流失した第5~第7橋りょうがあり、第8橋りょうも流木堆積・盛土崩壊・土砂堆積に加え、河川内に流出した橋りょうの撤去そのものもできていない状況です。

130801第6只見川橋梁

 【第6橋梁】

130801第7只見川橋梁

【第7橋梁】

JRではその復旧費用を見積もったものの、県にはその資料がまだ示されておらず、今後の災害にも耐えうる「公共鉄道」として、どうとりくもうとするのか、必ずしも明らかでないことが、その場のやり取りでも垣間見えました。

130801シカ現地

その後、尾瀬へ移動し、沼山峠から尾瀬沼まで歩きながら、シカ食害の現場などの説明を受け、山小屋での夕食後、県職員から「ニッコウキスゲ食害防止対策事業」の概況を聞き、夜8時過ぎ、大江湿原シカ対策の現場を視察です。

シカがニッコウキスゲなどを食べてしまっている様子、湿原を掘り起こしている「ヌタ場」が確認できます。

夜行性のシカで、ここへ来る夕刻までは見かけませんでしたが、シカは確かに大江湿原の植物を食しています。

霞が関へ委員会として要望活動/3選を果たした井上さん

130730統括官

【復興庁】

県議会の企画環境常任委員会の委員全員で霞が関で要望活動をしました。

汚染水対策を含めた事故原発対策、原子力損害賠償、除染の推進、避難者支援、再生可能エネルギーの普及、JR線の復旧など、福島の復興・再生にかかる様ざまな事業を所管する委員会として、全員で現場の実情・声を伝えるために実施しました。自公政権復活前に続き、2度目です。

130730エネ庁長官と

【資源エネルギー庁】

130730環境省・部長

【環境省】

復興庁では浜田昌良副大臣、それに伊藤仁統括官、文部科学省では田中敏研究開発局長と田中正朗審議官、資源エネルギー庁では上田隆之長官、環境省では梶原成元廃棄物・リサイクル対策部長がそれぞれ対応してくれました。

130730文科省研究開発局長

 【文科省】

文科省では、原発事故による被害・損害が、日を追うほどに広まっているし、深刻化している、という認識を示していました。

全体として、被災県の現場の声を伝えることができたと思いますが、より、被災地・被災者に寄り添った、迅速な対応を強く望まざるを得ない、といった印象です。

県内原発全基廃炉について、「東電は地元の声と、国の政策の動向により決めることで未定」と言い続けていることから、いったい誰が廃炉の決断をするのか、とエネ庁長官に「確認したい」と聞きましたが、残念ながら明快な話はなく、事業者が決めることになる、みたいな話。

130730井上参院議員

【井上哲士参議院議員と】

要望活動の前に、参院議員会館により、先だっての参院選で3選を果たした井上哲士議員の控室をたずねました。また、選挙中にいわきにも来てもらった大門みきし議員控室にも寄り、それぞれに党の前進を喜び、今後のさらなる活動の展開を誓い合ってきました。

条例見直し検討会/側溝問題/サークル活動と「営利」

130726条例検討会

議員提案条例見直し検討会がありました。

議会内交渉会派以外も含めた全会派から構成する検討会での前回までにまとめた素案に対し、各会派からの意見の持ち寄り、および、国会での中小企業基本法改正に伴う県条例条文上のその反映のさせ方について議論しました。

私も含め、検討会としての素案を原案として確認しました。文言表現上のあれこれや、私だけが主張した「国の責任を条文上にも明記すること」が表現されていないことなど、100%の全会一致に至らない点はあるものの、最大公約数としてはまとめました。

あとは条例としての文章表現の点検をし、最終的に案として確定する段取りです。

県庁からいわきへもどり、相談があったある事業所へ。側溝にたまった土砂除去のことで、近くには保育所もあり、住宅地でもあります。日によっては、側溝からの異臭で食事もできないばかりか、会議もままならない、という状況です。

こうした相談は、震災直後の2年前からずっとあり、相談されるかたがたは「市としては、国が中間貯蔵施設を決めてくれないので、手を付けずにほっといてくれ、と言われるばかりだ」との受け止めです。

現実がそうだと私も思っています。あらためて市役所の原子力災害対策課へ行ったところ、土木課へ回され、「全庁体制でとりくみます」とのことでした。

130725釧路

【釧路市で】

その後、市教育委員会へ行き、参院選中にたずねた先で、「サークル活動が小名浜でできなくなった」と訴えられた件の相談。長年にわたるダンスサークル活動をしていて、会員以外にも参加を募り、高齢者が参加し始めて、会員以外のかたがたにも休憩時に水分をとってもらうのにペットボトルを提供する必要から500円の参加費を徴収することが、「営利目的」と判別できず、公的施設が使用できなくなった、とのこと。

130723弟子屈町役場

【弟子屈町で】

果たしてこんなことが議員への相談を受けて行政に伝えなければならないのか、と思わざるを得ないし、市民活動を支える行政窓口の裁量さえ奪ってしまっているのは、いったい誰なのでしょうか。「行革」を叫ぶ連中以外にいないのですが…

きのうまでの北海道視察先での質疑の様子の数枚。

釧路広域連合清掃工場/人類的課題のごみ対策

130725釧路駅前

調査3日目は釧路広域連合清掃工場をたずねました。

ここのごみ焼却施設は06年に完成しています。「徹底した公害防止策」「熱エネルギーの有効利用」「資源物循環の推進」が施設の特徴とされています。

130725中央制御室前

有効利用の点で言うと、熱を利用した高温(400℃)高圧(40気圧)を利用した蒸気タービンによる発電(2,180kwh)によって、工場内の発電消費(年間約1億円)をまかなうとともに、一般家庭約3,200世帯分の電気を売電しています。

資源物循環では、ごみに含まれる鉄やアルミニウムを回収して金属資源として再生利用し、また、灰分の溶融処理によって無害な溶融スラグ(人工砂)を生産して資源化を図っています。

130725発電・売電

「ごみの持つエネルギーを最大限に利用する熱分解ガス化溶融技術を用いた最新鋭の焼却施設」との説明です。

ともかく、ごみの再利用・再資源化の資源物循環、ごみから出るエネルギーの有効利用、その過程での公害防止は人類にとっての最重要課題と言っていい課題であることをあらためて自覚させられます。

130725釧路市内信号

その後、わずかな時間で釧路市立博物館を見学し、釧路空港から新千歳空港と乗り継ぎ、福島空港へ帰り、空港駐車場に置いてあった自家用車で家に着いたのは7時半過ぎでした。

130725市立博物館・タンチョウ鶴

弟子屈町の再生可能エネルギーのとりくみ/道東での有害鳥獣対策/「行革」がなにをもたらしたのか

130724極寒完熟マンゴー

調査2日。

きのうのうちに川上郡弟子屈(てしかが)町へ移動し、朝一番で町役場をたずね、弟子屈町における再生可能エネルギーへのとりくみについて、町の総合計画実施計画にある「循環型社会の構築」などをもとに、町長や町議会議長のあいさつも含め、担当者から説明を受けました。

その後、町内での具体的とりくみの現場を視察。

最初は温泉熱を利用して、「北国の南国果実」の「極寒完熟マンゴー」を育てる「ファーム・ピープル株式会社」。

130724雪氷冷熱プール

次が、学校給食センターの雪氷冷熱利用事業施設。休止中だった町温水プールに雪氷を保管し、給食センターの冷房に利活用しています。

130724雪氷冷熱

3か所目が、建設中ではありましたか、温泉熱を使ってタービンを回すバイナリー発電施設。

いずれも、エネルギーでの地産地消です。

130724弟子屈町役場

午後は釧路市へ移動し、北海道釧路総合振興局へ。北海道東部地域での有害鳥獣対策について説明を受けました。具体的には「道東地域エゾシカ保護管理計画」および「エゾシカ保護管理計画」に基づく個体数管理などのてとりくみ、ヒグマ対策などです。

福島県内でも、鳥獣による農業や人身への被害、観光資源への食害などが深刻さを増しており、道でのとりくみを参考にするためです。

なにより強く感じたのは、野性である鳥獣が人間の活動にとって「有害」とされるわけですが、どこにどれだけの鳥獣が生息しているかをきちんと行政として調査する人員体制・設備、その予算をしっかりと確保しなければ、そもそも人間との共生は始まらない、ということです。

かえすがえす、「行革」と「公務員削減」がなにをもたらしているか、検証しなければなりません。

木くずを燃料に工場の熱・電気を供給

130723丸玉産業1

県議会の企画環境常任委員会で、北海道に行政調査です。

初日は朝8時に家を出て、福島空港から新千歳空港で乗り継ぎ、女満別空港へ。そこから午後3時過ぎに、最初の調査先の網走郡津別町にある「丸玉産業株式会社」をたずねました。

茨城県や京都府にも工場をもつ合板製造会社で、この津別工場には150人の従業員がいます。ここでは、合板製造過程で生じる木くずを燃料として、工場で使用する熱・電気のほぼ全量を供給するバイオマスコジェネレーション設備を導入しています。

130723丸玉産業2

原木から発生する木くずが40%で、年間30万㎥の原木に対して木くず12万㎥。費用をかけてただ処分するだけのこの未利用の木くずをどう利用するか、ということから始まったそうです。

07年の実績では、原油換算で年間2万4,000klの化石燃料削減で、これは北海道の一般家庭が1年間に使用する暖房用灯油の1万6,000個分に相当するそうです。

また、二酸化炭素排出では年間6万9,000t削減です。

木材を原料に扱う会社だからこそのバイオマス活用とは思いますが、こうしたとりくみが事業所単位で行なわれれば、小規模で多様で分散型が特質の再生可能エネルギー普及がそれぞれの地域で進むように思います。

130723津別町

6月議会最終日/討論は私1人/静まる議場/放医研誘致要望

SONY DSC

6月議会の最終日の本会議でした。

6つの各常任委員会委員長報告後、討論に立ったのは私1人でした。

昨年12月議会以来、「継続」としてたなざらしされてきた請願の採択とこれに基づく意見書議案を可決すべきことを心から訴えました。

議場で訴えたのは、「年金2.5%削減の中止」、「公的保育制度の堅持」、「『義務教育費国庫負担金』の教職員給与費の2分の1国庫負担への復元と制度拡充」をそれぞれ求めるもので、当たり前のことだと私は思うのですが…

10分に満たない討論時間でしたが、野次のひとつもなく、静まりかえった議場の様子に私はちょっと驚きです。

にもかかわらず、採択では私たち共産党5人とみどりの風2人の起立だけで、「起立少数」で否決されてしまいました。血も涙もない自民、民主、未来ネットの態度というほかありません。

討論の内容は県議団ホームページにも県議会ホームページにも掲載されますので、ぜひ、ご参照ください。

130703放医研知事要望

本会議後の夕刻近くには、「ナショナルセンターを含む独立行政法人放射線医学総合研究所(放医研)等の放射能関連研究機関のいわき市への誘致」を要望する会の会長であるいわき市商工会議所会頭はじめ役員が知事要望に見え、いわき市選出県議団として超党派で同席しました。

あしたが参院選公示で、いつものように閉会日に泊まって翌日に「県政報告」チラシを作っているわけにもいかず、きょうまでのあらゆる時間を活用して仕上げまでこぎつけました

ボーイスカウト・ガールスカウト/採択委員会/条例見直し/国の責任申入れ

130702ボーイ・ガール 

朝8時から「ボーイスカウト・ガールスカウト振興県会議員懇談会総会・活動報告会・朝食会」。

知事、教育長からのあいさつもあり、それぞれの現況報告もありました。私は監事で会計監査報告。

130702条例

11時からは常任委員会で、これまでの審議を受けての「採択委員会」。この委員会での知事提出議案5つは私たちとして賛成。TPP反対請願・意見書には、けっきょく未来ネットが反対に回りました。

私たちが紹介議員になった、「新規制基準」の施行の中止、原発事故収束宣言の撤回、「いますぐ原発ゼロ」などを求める6つの請願は私以外の多数で「継続」とされました。

午後1時からは、議員提案条例見直し検討会。これまでにまとめた4つの条例案について執行部からの意見を聞き、委員間でまた意見交換し、中間報告案を確認しました。

 130702復興庁・環境省

その後、党県議団として、国の環境省、復興庁、そして県に対し、「追加被ばく線量年間1ミリシーベルト以下の除染目標を堅持し、再除染を含め国が責任を持つよう求める申し入れ」をしました。