県議会の企画環境常任委員会で、一昨年7月の新潟・福島豪雨によるJR只見線被害の現況について昨年5月以来の調査、ならびに尾瀬地域のニホンジカの食害について現況調査をしました。
金山町役場へ向かう途中、「道の駅 会津柳津(あいづやないづ)」に寄り、その場で、「柳津町ダム災害を考える会」のみなさんから要望を受けました。
金山町役場では、押部源二郎・金山町副町長と目黒吉久・只見町長からあいさつと要望も受け、JR東日本から只見線の被災状況と復旧へ向けた現況を聞き、質疑しました。
【第8橋梁】
被災後、一昨年の8月から昨年の10月にかけ、徐々に運転再開されているものの、両町にとって重要な会津川口駅と只見駅間が今のところめどが立たない状況。
【第5橋梁】
この区間は、橋りょうそのものが流失した第5~第7橋りょうがあり、第8橋りょうも流木堆積・盛土崩壊・土砂堆積に加え、河川内に流出した橋りょうの撤去そのものもできていない状況です。
【第6橋梁】
【第7橋梁】
JRではその復旧費用を見積もったものの、県にはその資料がまだ示されておらず、今後の災害にも耐えうる「公共鉄道」として、どうとりくもうとするのか、必ずしも明らかでないことが、その場のやり取りでも垣間見えました。
その後、尾瀬へ移動し、沼山峠から尾瀬沼まで歩きながら、シカ食害の現場などの説明を受け、山小屋での夕食後、県職員から「ニッコウキスゲ食害防止対策事業」の概況を聞き、夜8時過ぎ、大江湿原シカ対策の現場を視察です。
シカがニッコウキスゲなどを食べてしまっている様子、湿原を掘り起こしている「ヌタ場」が確認できます。
夜行性のシカで、ここへ来る夕刻までは見かけませんでしたが、シカは確かに大江湿原の植物を食しています。