朝7市半過ぎには尾瀬の山小屋を出発し、きのうきた木道を引き返し、沼山峠から御池(みいけ)へもどり、御池田代のセンサーカメラ設置個所へ行って、尾瀬地域のシカの行動に関する調査ついて、県の職員から説明を受けながら、現地調査しました。
ここにもやはり、シカによって掘り起こされた「ヌタ場」があります。
長年の植生が、同じ自然界の野生動物であるシカによって乱されてしまう現場です。
尾瀬へこの時期にやってくるシカは、栃木県日光あたりから群馬県を通ってのルートで、また冬にはもどっていくことまではわかっているらしいですが、野性だけに、頭数把握も難しく、捕獲するにも様ざまな事情があり、尾瀬に限って言えばその環境保全と、これを乱すとされる野生動物の保護と、たいへん難しい問題が突きつけられている思いをしました。
先月の北海道釧路総合振興局でのエゾシカなどの有害鳥獣対策もそうですが、国としての広域にわたる実態把握と抜本的対策が求められる事態だと思います。それでも自治体の責任と言うならば、権限を大幅に自治体にゆだねることと、人員体制や施設・設備を自治体独自にできる財源保障のしくみが不可欠です。
先月29日以来、自宅にもどりました。