総括2日目/常任委採択、再稼働反対は賛成1人

150319再稼働反対賛成 【全国の原発再稼働反対請願・意見書に起立賛成したのは私1人】

総括審査会2日目は、自民19分、民主・県民連合23分、昼食をはさみ、自民18分、公明16分、福島・みどりの風14分、無所属2分の順でした。

自民の委員は知事に対するあらためての新年度所感、生活困窮者対策、子ども・若者の育成、福島の今を伝える情報発信、火山防災対策などについて。

社民党を離れ、いまは無所属となっている民主・県民連合の委員は、国勢調査のこと、福島第二原発廃炉への県の姿勢、除染・汚染水対策などについて。

公明の委員は、福島の復興へ向けた「すべての道は2020年へ」と、だいぶ違うんじゃないかと思いますが、県民運動推進を勧めたり、戦後70年の今年、知事が広島・長崎・沖縄のいずれかを訪問し、平和と復興支援への感謝を伝えること、「心の復興」についてただす場面がありました。

みどりの風は、知事が言う「現場主義」の徹底、県としての復興とりくみ状況の周知や記録誌について、国民保護法による県としての積極的とりくみまで聞いていました。

150319予算案反対

審査会後は各常任委員会が開かれ、これまでの審議を受け、議案の採択でした。

一般会計予算の委員会所管分は反対し、全国の原発を再稼働しないよう求める請願・意見書に賛成したのは私一人でした。

総括審査会初日/再稼働に異議を明言しない知事

150318総括1

きょう、あすと、1問1答方式による総括審査会審査での質問です。

会派の議席数に応じて質問時間が配分され、配分された時間を各会派内で議員で分担します。といっても、会派内で配分できるのは、福島県議会では残念ながら、自民党と民主・県民連合の2会派です。

きょうの質疑は自民19分、民主・県民連合23分、共産30分、未来ネット30分、自民19分の順でした。

150318総括2

共産党は神山悦子団長が質問に立ちました。

福島第一原発の汚染水漏れ対応、同じく排気筒老朽化対策対応、原発労働者死亡事故問題と処遇、原子力損害賠償、中間貯蔵施設問題と除染、避難者の生活支援、子育て支援、教育行政についてただしました。

150318総括3

原発再稼働と福島切り捨てが「原発は重要なベースロード電源」として原発を推進する政府の立場と表裏一体なのですが、知事は全国の原発再稼働に対する異議を明言しない立場を維持し続けています。

「放射能で海を汚さない」とする立場に県は立っているのかは、担当部長の答弁では疑問です。

特別委/活発な質疑/原稿書き

150317特別委

子どもの未来創造対策特別委員会でした。

昨年12月に特別委として知事あてに要請した項目に関し、保健福祉部長、子育て支援担当理事、教育長がその対応状況、来年度から5か年の「ふくしま新生子ども夢プラン」(案)について子育て支援課長から、それぞれ説明後、質疑し、これまでの調査を受けた総括審議もしました。

私からは、「プラン」のポイントとされている「震災からの復興のため、子どもや若者のアイディアをまちづくりに活用するなど、ふくしまの未来を担う『子どもの参画』の推進」の具体的進め方、知事要請対応で保健福祉部長・教育長から別々に説明があった「健康・体力の増進」の相互の関連、男女の出会いの場づくりにかかわって、少子化の大きな要因が若者の非正規労働・長時間労働が背景にあり、その対応の考え方、また、「子ども被災者支援法」の機能不全の要因の一つに、施策を主導すべき立場の福島県が消極的であると指摘があることに対する県としての姿勢をただしました。

150317特別委2

ほかの委員から、「プラン」に盛り込まれている「目標」指標に、「上昇をめざす」「増加をめざす」「適切に対応する」とされている項目のこと、ホームページアクセス数や一人当たり都市公園面積の妥当性、「食べる力」の表現について、高齢者施設などでの高齢者と子どものふれあいの場づくり、子育てと社会参加の両立のための環境づくり、保育所入所待機児童数解消のとりくみ、男女の出会いの場づくり、子どもの肥満傾向対策、「不登校」「いじめ」の実態把握と解消策、新設される「子ども未来局」における教育的視点・子どもの参画の視点でのとりくみなどについて、活発な質疑でした。

150317討論原稿

控室にもどってからは、知事提出議案・議員提出議案(意見書)に関する討論原稿準備です。

企画調整部の一般質疑

150316企画

企画調整部の一般的質疑でした。

私は、福島第二原発の廃炉を、首相は「事業者が決めること」と言い、事業者は「国のエネルギー政策の動向を見て」と繰り返していることから、県として「あらゆる機会を捉えて粘り強く求める」にあたり、その論拠をどこにおいているかを問いました。

県としては「原子力に依存しない社会の実現」がいちばんのよりどころですが、さらに丁々発止、迫ってほしいと思います。

また、長期避難者への支援にかかわり、帰還・移住とは別の、「第三の道」の選択肢を明確に示すことと、長期避難先での生活支援策の拡充を求めました。

県が秋ごろをめどに作成する「人口ビジョン」「総合戦略」にかかわって、現在は人口分析の段階というので、今後、県の人口動態予測でも、85歳以上の年齢層が2040年には2010年の2.2倍になり、75~84歳では100、ほかの年齢層は2010年の半分(0~14歳、53%)になるなど、85歳以上が「突出」して増えることへの対応戦略の重要性を指摘しました。

震災後、地域の活性化とかかわり、それぞれの地域の文化資源、伝統芸能、歴史的文化資源の掘り起こしや継承がしばしば話題になっていることもあり、そのデータベース化による利活用を提案しましたが、市町村との密な連携との話で、データベース化は検討課題です。

県産木材を活用しての再生可能エネルギーの現状は、放射能汚染やその風評で、きびしい状況です。

ほかの委員からは、集中復興期間や福島特措法のこと、復興公営住宅、地域創生にかかわる「人口ビジョン」「総合戦略」策定における市町村との連携などで質疑がありました。

150316復興・総合計画 (1)

終えてからは、控室で、復興・総合計画課、自然保護課から、求めていた資料について説明を受けました。

150316自然保護

また、あさって、総括審査会での質問に立つ神山団長の質問原稿について団会議で検討です。

150316総括検討

最終日の討論準備に関しても意見交換しました。

草野地域で街宣/励まされます/県議会は最終盤

150315草野・サニータウン

午前中、いわき北部の草野地域の党支部・後援会のみなさんと街頭からの訴えです。

この地域では「定点」と言っていい4か所から訴えました。

原発事故原因すらわからず、汚染水処理はじめ、事故収束の見込みもないなか、原発再稼働に突っ走ろうとする安倍政権の姿勢を徹底批判です。

原発問題だけではありません。地球上のどこにでも、そして戦闘地域にでも自衛隊を派兵し、武器使用もできるようにする「戦争立法」のくわだてなど断じて許せません。

150315草野・平泉崎

消費税増税は社会保障のため、などと言って、年金は削減し続ける、医療費窓口負担は増やす、介護報酬は引き下げるといった社会保障削減は、政治のあり方としてまったく論外です。

財界の言うがままに、「生涯ハケン」「残業代ゼロ」の労働法制づくりも許しがたいものです。

福島県でいえば、今年秋の県議選でこうした暴走にきっぱりとノーの審判をくだそうと心を込めて話しました。

街宣中に家から出てきてくれる人、スーパー駐車場から手を振ってくれる人、「流し」の話をしている宣伝カーに手を振ってくれる人、ほんとうに励まされます。ありがとうございます。

さて、来年度予算案を審議する県議会は最終盤。知事提出議案もさることながら、議員提出議案の意見書、そして県民からの請願にどういう態度をとるかも問われます。その準備も怠れません。

150315散歩

合い間に、ペロを連れての散歩です。

150315散歩中の鳥

「放射線被曝の理科・社会」「未来を探す人びと」「福島で起こっている本当のこと」/事故後のさまざまな問題

150314放射線被ばくなど3冊

この間、福井県との鉄道での往復もあり、『放射線被曝の理科・社会』(児玉一八・清水修二・野口邦和著、かもがわ出版)、『未来を探す人びと』(佐藤政男著、ウインかもがわ)、『放射線医が語る 福島で起こっている本当のこと』(中川恵一著、ベスト新書)を読みました。

「理科・社会」は、マンガ「美味しんぼ」をめぐる一連の論争が直接のきっかけで、簡単に言うと、放射線被曝に関して、あらためてちゃんと勉強しましょう、という呼びかけてす。

福島原発事故による放射線被曝について、あくまでも科学的な検討・検証にもとづいて語るべきで、影響評価に政治的な価値判断をもちこまず、かつ、原発の是非とは区別すべきこと、また、低線量被曝について、過去に蓄積された科学的な知見、さらには福島原発事故に獲得されたデータで分かっていることもあり、「何も分かっていない」かのように扱うのは事態をいつまでも混迷させる、という3人の著者の立場から書かれています。

「未来を探す」は、原発事故から1年7か月後に故郷である福島にもどり、「新薬学者技術者集団」機関紙「新しい薬学をめざして」に2012年12月から2014年9月まで13回にわたって「福島のいま」として掲載された文章です。「福島の現実を、私の個人的な感想ではなく、身近に得られる様々な情報から紹介」していて、「原子力発電事故の理解が進み、福島の人びとへの思いが深まれば」の願いが込められた薬学者の姿勢に感銘です。

150314散歩中

「本当のこと」の著者は、原発事故後、いまだ全町避難を強いられる飯舘(いいたて)村を支援し続けている放射線医です。事故から10か月後に「福島でがんはふえない」という論調の著書を出しましたが、それは放射線によるがんのことで、本書では、それを避けるための「避難」による健康状態の悪化ががんをもたらしかねない、と主張します。

とにかく、4年たって、福島原発事故後の様ざまに引き起こされている問題について、様ざまな立場で真剣に考える人たちの考えに接し、何をどう考え、解決の方向へどう向かうか、と、私も必死の思いです。根拠もなく、検証もなく、「私が正しい」と断じる人を私は信じません。

企画調整部当初予算案/地域医療課・無所属議員

150313企画

きょうの企画環境常任委員会は企画調整部の来年度当初予算案に関する説明と質疑でした。

企画調整部長、避難地域復興局長、文化スポーツ局長の各説明後、企画調整課長による予算案の細部、生活拠点課長が遅れている復興公営住宅整備についての当面の対策について説明し、質疑しました。

150313地域医療課

事業名がほんとうに多岐にわたり、いずれもNPOなどへの支援となる「復興へ向けた多様な主体との協働推進事業」「ふるさと・きずな維持・再生支援事業」、全国の支援者を対象とした「未来をつくるプロジェクト」、4つの部にまたがる「チャレンジふくしま『ロボット産業革命の地』創出事業」、県内各地域への支援となる「地域創生総合支援事業(地域経営分)」、同じく(サポート事業分)、「地域おこし協力隊支援事業」、マイナンバーにもかかわる「総合行政ネットワーク事業」、避難者を対象とする「生活拠点における交流促進事業」、保健福祉部でよさそうな「双葉郡医療提供体制等復活支援事業」、「2020東京オリンピック・パラリンピック関連復興推進事業」、それに避難地域は調査対象とはしないという第20回の「国勢調査費」について、それぞれ内容をただしました。

ほかの委員からは、中高生を対象に舞台芸術などに触れる「チャレンジふくしまパフォーミングアーツプロジェクト」、また、電源地域振興費、電源立地促進費のこと、プロスポーツ支援、「ふくしまから 世界へ!『ふくしま夢アスリート』育成支援事業」に関する質疑がありました。

各常任委員会とも各部の当初予算案の質疑はきょうで終えると思いますが、一人ひとりの県民の心の復興や、生活となりわい再生に資する予算なのかどうか、十分に検討します。

委員会に先立ち、地域医療課からは震災後の県内病院の医師数・看護職員数の推移などについて聞き、委員会後は他会派部屋をたずね、新しく企画環境常任委員となって初めての委員会審議に参加した無所属議員と意見交換してきました。

生環部での一般的質疑

150312生環部

常任委員会2日目のきょうは、生活環境部の一般的事項に関する質疑でした。一般的事項というのは、来年度当初予算案にかかわらず、生活環境部所管の事業全般にかかわることです。

私は、腐食などによる倒壊の危険も指摘されている、高さ120mの福島第一原発1,2号機排気筒に関する県としての対応、雨水を含めた放射能汚染水を海に流さないための県としての対応、雨水だからと「放置」することなく、放射能に汚染された敷地内に降る雨が汚染されて流れることは自明なので、モニタリングの徹底強化・管理が必要なこと、放射能汚染水管理とかかわって地下水位などの厳格管理のため、とくに県の廃炉安全監視協議会の機能強化を含めた県の対応をただしたり、それに、避難が長期化しているなか、避難先での生活再建などの先の見える充実した支援策の展開を求めました。

150312生環部2

ほかの委員からも、放射能汚染雨水流出の問題、放射能汚染水始め、廃炉へ向けたこの4年間の県としての対応の蓄積に基づき、県が主体的に提言するためにもチェックリストの作成をすべきこと、廃炉安全監視協議会のこと、原発事故の体験をさせられた福島県としての防災に関する世界への発信、中間貯蔵施設をめぐる問題、それに猪苗代湖などの水環境改善、ソーシャルネットワーク活用による県としての情報発信などについてただす質疑がありました。

葬儀・告別式・精進あげ/かけはし・あしたの風配布

150311梅

4年目の3・11、義妹の葬儀・告別式でした。51歳の現役バリバリの年代だっただけに、とりわけ同僚の先輩、後輩の看護職員たちのくやしさと悲しみはいかばかりかと感じるきのう、きょうでした。

告別式を終え、参列していただいたみなさんに故人の「旅立ち」を見届けてもらってからは、身近な親族による精進あげの会食。わが家の4人家族がそろうのも、こういう時になりました。

150311FCT

家にもどってテレビをつけると、福島中央テレビ(FCT)では、4年前の3月12日午後3時36分、福島第一原発1号機原子炉建屋の水素爆発を唯一カメラで放映した様子をあらためて伝えていました。

私は当時、あとになってその映像を見たこと、3月14日午前11時1分の第一原発3号機建屋の水素爆発の様子はまさにその時間に、小名浜の避難所になっていた小学校体育館で見ていたことを思い出しました。

150311かけはし

その後、先日の土・日には福井へ行っていたために配れなかった「かけはし」「あしたの風」セットをご近所260軒ほどに配布しました。

150311かけはし配布

きょうはペロのじん帯断裂手術後、初めて配布に連れて歩きました。

150311紅白梅

ともかく確実に春が目の前です。

生還部の当初予算案審議/義妹の通夜

150310NHK

けさのNHKニュースの一部。

4年目の3・11のあしたと土日の休会をはさみ、きょうから来週月曜日まで、委員会の当初予算案や事業に関する審議が続きます。

150310常任委・生還

私が所属する企画環境常任委員会では生活環境部の当初予算案審査でした。

除染対策費2,000億円強はじめ、4,245億円弱の予算案です。

自家消費野菜等放射能検査事業、消費者風評対策事業、帰還支援事業、ユースプレイス(ひきこもりなどの若者の居場所)自立支援事業、防災対策強化事業、原子力防災体制整備事業、災害救助法による救助、再生可能エネルギー導入等による防災拠点支援事業、鳥獣被害対策強化事業に関して私からその内容などについてただしました。

ほかの委員からは、防災体制推進、航空消防防災管理、原子力防災と廃炉に向けたとりくみ、男女共同参画推進と女性活躍促進事業、中間貯蔵施設立地町地域振興交付金、それに組織改正に伴う予算の動きなどをただす質疑がありました。

事業名を見るだけでもきわめて幅広く、目配りも大変な委員会だと思います。

150310真理通夜

委員会を終えてからはいわきへもどり、きょう、あすと義妹の通夜式、告別式です。

姪はよくこの写真を選んでくれたと思います。そしてバックミュージックは義妹が好きだったさだまさし。「笑ってよ 君のために 笑ってよ 僕のために …」は本人が歌っているようです。

職場の仲間たちから慕われていた彼女。多くの参列者に感謝します。