放射線9日目/そういえば下痢?/新病院病室モデルルーム

放射線治療の9日目。

きょうは週に1回の放射線科医による診察もありました。

放射線科の診察は、東北大学の放射線治療科医師が週3日応援に来てくれる1日が当てられます。

160324-085416_R

医師を前にして私自身も「そういえば」と思い出したのが、きのうとけさの下痢気味症状。

医師からは、食欲低下や吐き気などがないかも聞かれ、「腸全体に放射線を当てているので、その影響も考えられる。ひどかったり続くようだったら言ってほしい」と。

いまところ、食欲低下も吐き気もまったくありません。

160324-085227_R

ところで、病院玄関から放射線治療へ行く途中に新病院の4床室・1床室のモデルルームがあり、ちょっと寄ってきました。

14年前の2002年に開設にこぎつけた小名浜生協病院建設時、病室についてもあれこれかんかんがくがくと議論していたことを思い出しました。

160324-085245_R

病院臨時駐車場を出てからは、その足(車)でペロの食事・おやつやシートの買い物、それに本屋に寄って目当ての『「憲法改正」の真実』を買い、自宅に戻って読み切り。

「憲法改正」の真実/「護憲派」泰斗と「改憲派」重鎮の対論/心の独立戦争

160324-141902_R

『「憲法改正」の真実』(樋口陽一・小林節著、集英社新書)を読みました。

買ったその日に新書を読み切ることはめったにないことでした。ほんとうに引き込まれました。

2人の憲法学者が、国民は本気になって「知る義務」を果たしてほしい、そのためにも専門家として本気になって「知らせる義務」を果たすから、とある意味、切迫感を感じる対論です。

憲法学者とはいえ、小林さんが最初に紹介してくれているように「マスメディアがつける枕詞を借りて乱暴にまとめると、樋口先生は『護憲派』の泰斗(たいと)、私は『改憲派』の重鎮(じゅうちん)だと言われてきた憲法学者です」。

160324-190257_R

安倍首相やそのお友だち、安倍政権を評価する言葉はあちこちで辛辣ですが、そうとしか言いようがない、というお二人の思いが全体ににじみ出ています。

樋口さんは言います。「憲法という意味の constitution だけでなく、日本社会の構造という意味での constitution まで破壊している…日本銀行、内閣法制局にはじまり、日本放送協会まで、戦後を支えてきた社会の構造を次々に破壊しようとしてきた…救われる思いがするのは、その破壊に対して、現場では人々が根気強く抵抗し、自分たちの使命を果たそうとしていること」。

160324-185229_R

小林さんは最後に強調しています。「この戦いは、私たち日本国民に意識の変革を求めるもので、短期間では決着のつかない、主権者としての心の独立戦争のようなものである」。

体重達成!/太りすぎに注意/2度目の外来/放射線は8回目/支払いがきつい/ペロは散髪

160321-182508_R

入院中、めざしていた60kgになかなか届かなかった体重。退院し、自宅での食生活になってから、まもなく達成!

今度は太りすぎにならないように、要注意、と妻から。というのも、入院するまでは「間食」という習慣がほとんどなかったのですが、入院後、食事がとれるようになってからまもなく、おやつも可能、と「許可」が出てからというもの、甘いお菓子を含め、物足りない病院食を補完すべく、習慣化しかかっているからです。

当面、家で過ごす時間も多くなることから、適度な運動習慣と合わせ、意識的注意を要します。

160323-114155_R

さてきょうは、退院後、2度目の血液内科外来。血液検査の結果は「経過順調」とのこと。次回も様子をみることとなりました。

処方薬は引き続き退院時に服薬していた薬。次回から減らしてもらえるものと思います。ちなみに当面は、消化管運動改善剤、胃粘膜保護・修復剤、整腸剤が毎食後、抗菌剤が朝夕食後、胃酸分泌抑制剤が夕食後の5種類。

その後に8回目の放射線治療。

きょうはお願いしていた診断書もあり、病院近くの薬局での支払いと合わせ、1万円を超え、なかなかきついです。薬局での地元紙の記事。定期的に掲載されています。

シャトルバスで病院を出たのは正午過ぎ。きのうのように30分で、というわけにはいきません。

160323-152228_R

散髪をお願いしていたペロもさっぱりし終えた、と連絡があり、私が出迎え。こちらはちなみに4000円。

放射線7回目/いやに早く済み/8年前の憲法シンポ発言/「野党代表に聞く」公開討論会

放射線治療の7回目でした。

8時45分には病院着、治療を終え、病院玄関わきのポストに投函し、近くのコンビニでお金の振込手続きをし、9時15分病院発のシャトルバスに乗車。急いだわけでもないのに、いやに早く用事が済みました。

家に戻ってからは、近くの公園にペロを連れ出して散歩。

以後、なにせ基本的に退屈なので、パソコンをいじったり、何冊かの本をどういう順で読もうかといじったり…

先日、憲法99条について書きましたが、自分の記録をパソコンで探ったところ、8年前、2008年の憲法記念日の地元でのシンポジウム企画での発言にたどり着きました。

後期高齢者医療制度が始まったばかりで、憲法違反のこの制度は廃止させることを中心に訴えた話でしたが、テーマは「憲法12条と99条と」と題していました。

せっかく見つけてしまったので、ご参照いただけるとまことに幸いです。

160322-131555_R

ところできのうは、2月28日にキックオフ集会を開催した「安全保障関連法の廃止を求めるふくしま県市民連合」が主催し、「野党代表に聞く」として公開討論会がありました。

160322-131455_R

討論に参加したのは、増子輝彦・民主党参院議員、熊谷智・日本共産党県常任委員、小川右善・社民党県連代表。

この場での結論が出たわけではありませんが、この福島でも野党共闘を願う熱気あふれる討論会だったようです。会場の写真は神山悦子県議のフェイスブックから拝借しました。

160322-155806_R【上;「福島民友」、下;「朝日新聞」福島浜通りページ】

短距離散歩/公園では鳥たちの日向ぼっこ/近くのお墓/テレビ・読書

160321-104811_R

きょうは春分の日のきのう・日曜日の振替休日。

ペロをつれて近所を散歩。両足の前脛骨筋の痛みはなくなっているものの、数日前からは両足のふくらはぎ(腓腹筋?)の筋肉痛続き。

160321-105438_R

登山をしたわけでもないのに、半年近くもほとんど歩かない生活から、ちょっとの長距離を歩いただけでこうなるとは思いもよらない事態。

ともかく痛みをおして、ここ数日は、雨の日以外、近所や公園内を短距離だけの散歩。

160321-104120_R

お日柄もよく、公園では鳥たちが日なたぼっこです。

160321-105731_R

この住宅街はもともと山を削って造成したところ。近くの畑の裏には山を下るところがあるのですが、そこにはお墓。

 

その存在は前から気づいていて、あまり手がかけられていない様子でした。が、きょう見ると、きれいに花が飾られていました。

午後はほとんどテレビに興じ、あいまに読書、といった感じ。

160321-105214_R

 

福島が日本を超える日

160321-141425_R

『福島が日本を超える日』(浜矩子・白井聡・藻谷浩介・大友良英・内田樹著、かもがわ出版)を読みました。

「『生業を返せ、地域を返せ!』福島原発訴訟」の原告のみなさんを対象に開かれた、裁判中の講演会の記録です。

というのも、この「生業訴訟」の原告団は4,000人ほど。ほぼ2か月ごとに行われる裁判のたびに県内各地、全国各地から何百人もの原告が駆けつけますが、傍聴できるのは数十人。

そこで、傍聴できない原告のみなさんが有意義な時間を過ごせるよう、裁判と並行して、弁護団・原告団が主催し、本書の出版社が後援する講演会が企画された、という次第です。

この訴訟の趣旨に賛同し、講演されるみなさんにとっても、徒歩数分のところで行なわれている裁判の時間帯に、同じ裁判の原告を前に話をする体験はそうないはずです。

160321-133258_R

それだけに、本書に登場する5人の講演者のみなさんが、原告のみなさんに寄り添い、ともに裁判をたたかう気持ちがはじける話ばかりです。

大友さんは横浜生まれで、9~18歳の思春期を福島市で過ごした音楽家。80代半ばのご両親は今も福島市暮らしだそうです。原発事故後、ドイツでの反原発デモで「ノーモア・フクシマ」のいっぱい掲げられたプラカードに激しく傷つきショックを受けたとのこと。

堂々と「ノーモア・フクシマ」と言える日、この訴訟をたたかったことに人類が誇りを持てる日が来てほしいと願う話。「あまちゃん」とどうつながるのか、ジ~ンときます。

読み過ごしたり読み飛ばした記事/「しんぶん赤旗」/墓参り

3月に入った「しんぶん赤旗」日刊紙の記事で、読み過ごしてしまったものや、あとでいいやなどと読み飛ばしていた記事などに目を通しました。

160321-084020_R

「しんぶん赤旗」の東日本大震災取材班が実施した「大震災5年 300人調査から」は、「被災者の願い」として①~⑥にまとめられていました。「住まいの再建」「健康と医療」「災害公営住宅」「雇用と生業」「福島原発事故」「冷たい政治に怒り」(12日~18日。15日付は休み)。

この調査は岩手、宮城、福島の被災3県で8回目だそうで、11日付に全体の調査結果概要がまとめられています。

160321-084342_R

17日には党として「学費・奨学金の抜本改革、最低賃金の引き上げを」の提案(18日付で報道)。

19日付には、16日に那覇市で「沖縄県民が主人公の、基地のない平和な沖縄への展望」と題した不破哲三さんの講演の概要。この講演会には翁長雄志・沖縄県知事、「オール沖縄会議」共同代表で金秀グループの呉屋守将会長がメッセージを寄せ、金城徹・那覇市議会議長が来賓あいさつしました。

160320-074543_R

同じ19日付中面の見開き(8・9面)には、戦争法の本質的危険と現実に差し迫った危険、廃止の現実的展望。

きょう付け3面には、06年に金沢地裁裁判長として志賀(しか)原発(石川県)2号機の差し止めを認める判決を下した井戸謙一弁護士が、9日の大津地裁による高浜原発3,4号機運転差し止めを命じた決定の意義について、語っています。

160321-090100_R

また1面では、「暴走ストップ 力合わせて」として、西谷修・立教大特任教授が「立憲主義のくいを打ち直して、しっかりと憲法に基づいた政治」を求める市民団体の根気強い要求を紹介しつつ、安倍暴走の内実を解明してくれています。

「安倍政権になってからチェック機関であるべきNHK会長や、内閣法制局長官を代えました。それで「黒はシロと読める」という状態にして、NHKは「今日から黒は『シロ』と読めるようです」と黙って報道する。もはや暴走が暴走に見えない。それが暴走の内実です」。

きりがないのでおしまい。「しんぶん赤旗」は日刊紙が1か月3,497円、週刊の日曜版が1か月823円ですので、ぜひご購読ください。

午後は亡父と義妹の墓参り。

160320-161835_R

パチンコ・パチスロ広告/「日本に賭博場はいらない」/「経済」特集記事

きのう(金)・きょう(土)と、新聞折り込みの中にはパチンコ・パチスロ店の広告がドッ、と。

160319-123341_R

入院中は、毎日のぼう大な折り込み広告を新聞から取り除いて持ってきてもらっていたので、自宅外泊時以外では、久しぶりに広告をながめた気分です。

広告の文言は変わっていないと思いますが、ともかく、適度に楽しむ遊びにとどめられず、のめりこむ人が多い、と言っているような文言です。

160319-123858_R

カジノを中核に、国際会議場、展示場、ホテル、ショッピングセンターなどを併設する巨大な「統合型リゾート」(IR=Integrated  Resort )を、国が認可した地域に限って開設できるようにするといった内容のカジノ法案(特定複合観光施設区域の整備の推進に関する法律案)が国会で取りざたされもされていました。

入院直前に継続審議とされ、その後、当面については成立をあきらめた、とされたようです。

新たなギャンブル依存症患者を生み出さないためにも、「日本に賭博場はいらない」の声を大きく一つにし、カジノ法成立は永遠にあきらめさせないとなりません。

160319-180825_R

きょうはそんなことに思いをはせつつ、雑誌『経済』4月号の特集記事のうち、紙上シンポ、「福島 食と農の安全と農村再生」、「原発事故被害と生業訴訟」を読みました。

放射線6日目/いまさら気づくのも…/生協ニュース/井上参院議員質疑

ちょうど1週間前の金曜日から放射線照射の治療を初めて1週間、治療としては6日目。

160318-112634_R

いまさら気づくのもなんですが、初日に放射線科外来でもらったペーパーには、「体力の消耗をさけるため、激しい運動は避けて適当に安静を」、食事について「放射線治療を受けていると体力の消耗が激しいので、栄養価の高い食物をたくさん取るように」とも書いてありました。

「放射線治療は、痛くも苦しくもありません」、「①診察券②バスタオル1枚を持ってまっすぐリニアック室へ」、「インクが色落ちし下着に付着するので、照射中の下着は2~3枚専用に」とは説明も受け、目にも入っていたのですが…

160318-145316_R

家に戻ってからは、浜通り医療生協ニュースをご近所の組合員宅に久しぶりに配布です。今回の内容は、入院中の2月28日に開催された臨時総代会の結果のお知らせです。

建設予定の特別養護老人ホーム(29床+ショートステイ20床)を運営する、設立準備に入っている社会福祉法人に浜通り医療生協所有の土地の一部を寄付することが決定されました。

160318-140100_R

午後は参院予算委員会・外交安保集中審議で、井上哲士(さとし)議員の質疑を視聴。

宇宙における軍拡と米国無人機による民間人殺害の問題について安倍政権を追及。宇宙での軍拡・軍事利用については先日に勉強したばかりで、興味深く聞きました。

160318-140930_R

安倍政権のアメリカ追従姿勢が浮き彫りなのですが、首相はその姿勢を「自主的」だと言い張り、しかも自席でニヤニヤするその表情は信じがたい。およそ、国民に対し、真摯に説明する気持ちを持ち合わせていないのでは…?

5日目の治療と診察/待ち時間/健康長寿/ライフコース・ヘルスケア

放射線治療5日目。きょうは1週間に一度の放射線科医による診察もありました。とりわけての異常はなく、治療を継続。

160317-100241_R

ところで、この治療の予約時間は午前9時半。毎回、朝ドラ「あさが来た」を見終えると家を自家用車で出て、病院臨時駐車場へ。5分ごとに発着しているシャトルバスへ乗り込んで病院へ。

9時前には放射線科で受付し、時間を待ち、予約時間前の9時10~15分ごろからは治療開始、といったパターン。

160229-084037_R

その待ち時間の間、退院前に病室で読み始めていた『健康長寿のための医学』(井村裕夫著、岩波新書)を読みました。

本書では、感染症や外傷以外の疾患の総称として、国連やWHO(世界保健機構)など国際的に広く用いられている非感染性疾患(NCD= non-communicable disease)という言葉を使っています。日本でいう生活習慣病と重なりますが、NCDはより幅の広い概念のようです。

NCDが高年になってから起こる病気だから、40歳ぐらいから注意すればよいというわけではなく、胎生期から、場合によっては受胎前から考えなければならないことがわかってきた、とのこと。

160318-072721_R

病気の予防と治療の両方の意味を含んだ「ヘルスケア」をライフコースの様ざまな時期にわたって研究し、健康増進のための方策を考えることを著者は「ライフコース・ヘルスケア」と呼びます。

これを実のあるものとするためにも、疾患の治療から予防へと舵を切ることを政府に決断させること、市民の活動を支援する自治体の体制をつくらせることも課題として示されます。

それにしてもまだ、体を休めようという態勢から抜け出せず、家では横になっている時間が長いまま。

160317-105018_R