狂言じゃ、狂言じゃ!

『狂言じゃ、狂言じゃ!』(茂山千之丞著、文春文庫)を読みました。茂山狂言

もともと2000年に単行本として晶文社から発刊され、2004年に文庫化された当時に購入したものが、これまた今ごろになりました。茂山狂言目次

「狂言に、初期のバイタリティーを取り戻すために、こんなやり方はいかがでしょうかという『いろいろな策』を皆様といっしょに考えたい」という動機で、「狂言の飾り気のない姿を、出来るだけ多くの人たちに見ていただきたくて」書かれています。茂山狂言・永六輔狂言は、名もない巷(ちまた)の人たちの生活スケッチであり、登場人物に固有名詞を持たせていません。その点で、「吉本新喜劇が現代の狂言であり、狂言が室町時代の吉本新喜劇であるのです」。茂山狂言「扉」

冒頭に引用されている『梁塵秘抄』の言葉に、「来るべき中世の、自由で民主的な社会の幕を開く」当時の庶民のバイタリティーがあって、この中から狂言が生まれた、とのこと。

著者は2010年に87歳で亡くなられています。

生長の家・立正佼成会/「与党支持せず」/創価学会“憲法まんが”がネット上で話題

宗教法人・生長の家は、先月(6月)9日、「与党とその候補者を支持しない」と題し、「日本を再び間違った道へ進ませないために安倍政権の政治姿勢に対して明確に『反対』の意思を表明」するとした「今夏の参議院選挙に対する生長の家の方針」を発表しました。160701立正佼成会

これを受け、同じく宗教法人・立正佼成会は生長の家のこの見解に「賛意を表します」の文書を発表、その後の21日には、「私たち日本人は、先の大戦で『剣をとって起(た)つ者は剣によって滅びる』という人類普遍の真理を学びました。犠牲となられた多くの人々は、その尊いいのちと引き換えに、私たちに、『国民主権』『基本的人権の尊重』『平和主義』という精神に立つ日本国憲法を遺してくださいました。戦後の歴代政権はその精神を尊重し、日本を平和と繁栄に導いてきたのです。ところがいま、その根幹が崩れようとしています」といった内容の声明「私たちの切実」を発表しています。160629ハタ・生長の家

また、生長の家は翌22日、「憲法改正を急ぐ『おおさか維新の会』、および安保関連法案に賛成した政党(自民党、公明党、日本のこころを大切にする党、日本を元気にする会、新党改革)とその候補者を支持しないことを表明します」とする「方針(その2)」を発表しています。

安倍暴走政治を止めるための動きの広がりです。

別件ですが、「ソウル在住の方のブログで、28年前、神奈川の創価学会婦人部が作成したという、憲法九条の大切さを訴えるマンガが紹介されています」と書いたブログがネット上で話題になっています。 最初にマンガを紹介したブログでは「僕に平和憲法を教えてくれた公明党はすでに、その正反対の憲法違反を押し進める側になってしまいました」と書いています。160701ハタ・創価学会平和憲法きょうの「しんぶん赤旗」が紹介しています。

すべての創価学会員が学びなおしてほしい、と私も思います。

(真ん中の生長の家の記事は6月29日付、前後の2つの記事はきょう付けの「しんぶん赤旗」)