夕陽妄語1 1984-1991

『夕陽妄語1 1984-1991』(加藤周一著、ちくま文庫)を読みました。全3巻を 「2」「3」「1」の順で読みましたが、手に入った順番です。夕陽妄語1

一つの文章は3,000字弱ぐらいの短文ですが、幅広い知識を背景に、きりりっとしまった思考が詰め込まれている文章で、さらっと読むというわけにはなかなかいきません。2巻の解説で鷲巣力(わしず・つとむ)さんは、「夕陽妄語」全体にも、一回一回の文についても「深い教養と高い見識によって支えられる『知の饗宴』としかいいようがない」と書いています。夕陽妄語1カバー裏「夕陽妄語」について加藤さん本人は「新聞に載せるよしなしごとというほどの意味」と説明しますが、どういう思いが詰まっているかの話には、詩人菅茶山、プルースト、「万葉集略解」、兼好法師、フッサールがさらっと出てくるのです。私は徒然草ぐらいしか思い浮かびません。

解説の成田龍一さんがいろいろ特徴づけてくれています。
「出来事の意味を論じ、座標を示す営みの一つ」、「政治を語り、芸術を論じ、政治と芸術を講じる」、「時代に向き合い、<いま>の時代の文脈を読者に伝える」、「輿論 public opinion の進展を図(る)…加藤の勝負の場」。DSC03121

第3巻の解説で小川和也さんが、「自分の関心に即したものを索引で探し、索引から『夕陽妄語』を読む。索引項目は人名、書名、映画、芝居、事件、それから「イデオロギー」とかの鍵言葉も!」と書いていることに強く同意します。

「夕陽妄語」は1984年7月から、加藤さんが2008年12月5日に89歳で亡くなる直前の08年7月まで、3回の休載があったものの、24年間、全285回にわたって書かれました。160831加藤周一

天井の雨漏り/錆び切った金属笠木

増築居間の天井部の雨漏りに関し、建築関係の高校同級生と専門業者にも入ってもらい、点検してもらいました。160824雨漏り1というのも、増築してもらった居間の天井がやや変色し、ヒビが入ってしまっていて、雨漏りによるものであることは容易にわかるのですが、その場所・原因解明と対策をお願いするためです。160824雨漏り2160824雨漏り3じつは先週(24日)に同級生には見てもらい、増築後に屋根に設置したソーラーパネル支柱のネジ穴か、すっかり錆び切っているように見える金属笠木(かさぎ)の穴か、「実験」をしていて、パネル支柱ネジ穴説ではなさそうなことまではわかっていました。DSC03105それはそうと、台風10号が近づいていることもあり、けさ 7時過ぎには、同級生に、「きょうは避けて台風が去ってからにでも」と伝えたのですが、「雨漏り確認にはちょうどいい」というわけです。DSC03106

結果、業者2人の見解は「錆びた金属笠木からの浸水」で一致。 この線で対応・見積もりをお願いしました。

その間、いわきでは、9時には避難準備情報、11時半過ぎには土砂災害警戒情報が市内全域に。

セカンド・オピニョン

ファースト・オピニョン医から離れるつもりはないのですが、セカンド・オピニョンを求めて整形外科を受診しました。150330組織部3石灰沈着性炎症と診断されている右肩の痛みと、退院後、間もなくしてから続く、右足首下の軽いしびれ状態に関してです。150330組織部2しびれに関しては、足の甲部の血流の触診、腰(の神経?)から来る可能性の確認のために腰部レントゲンを撮りましたが、いずれも異常なく、しびれ改善薬の処方による様子見で、とくに変わるところはありません。150330組織部1肩に関しては、診断に違いはないものの、進行度の見立ての違いからか、当面、週に一度のヒアルロン酸の注射、寝る前の鎮痛剤の処方、それにイラスト入り軽い体操の具体的指南がありました。

疲れの要因?/ともかく散歩

DSC03029ずいぶん寝たのにけさは7時前起床の寝坊。

夕べはまっとうな社会生活へ向けて 生活時間の改造が不可欠か、とも思いました。DSC03028とは言え、「石灰沈着性炎症」と診断されている右肩のおさまらない痛み、右足先のこれまたおさまらない軽い「しびれ」感、朝起きた直後に感じる、階段を下りるのもつらい、両足の「重い」感じ、などと、疲れの要因がこれらなのか? などと思ってもしまいます。DSC03033ちょっとよくわかりませんが、ともかく散歩。DSC03045きょうのテーマは「近づく実りの秋」(?)DSC03046

続いた会議/家に戻るとドッと疲れ/生活時間の改造が必要(?)

午前中は少しの読書タイム。『夕陽妄語1』をちょびちょびと読み進めています。全3巻で手に入った順です。160827看板昼前に出かけると、市議選へ向けた公営掲示板の設置が始まっていました、正午から浜通り医療生協の健康まつりへ向けた小委員会の会議、午後1時からは「復帰」2度目の理事会。160827駐車場職員用駐車場の建設が着々と進んでいます。

家に戻ったのは夕刻5時前で、このあとも、とある行事に行くつもりでしたが、ドッと疲れてパス。午後7時過ぎには日テレ・24時間テレビでの出演者が興味深かったのに、睡魔に襲われています。

正味5か月入院とその後の退院生活も5か月を超えますが、夕刻に出かけることはない生活を続けていたわけで、きのうの演説会参加が初めてでした。 入浴も午後6時前。以後はずっと家の中。健康的と言えば健康的でしょうが、社会生活を送るにはちょっと‥‥DSC03014

生活時間の改造(?)にとりくまないといけないことを痛感しました。

いわき市議選告示を前に演説会

告示が9日後(9月4日)に迫ったいわき市議会議員選挙を直前に、党副委員長・参院議員の市田忠義さん、そして33年ぶりの福島からの共産党国会議員・いわぶち友・参院議員を応援弁士に迎え、演説会がありました。DSC02995DSC03000DSC03002DSC03005DSC03006

市議選予定候補で新人の坂本こういちさん、現職の3人、わたなべ博之さん、みぞぐち民子さん、伊藤ひろゆきさんが順に決意表明。DSC03010

そしていわぶち参院議員が初めての議員となっての様ざまな出会いや党へ寄せられる期待の声を簡潔に話してくれ、最後に市田副委員長が1時間、参院選後の様ざまな政治的動向を見据えた選挙結果の見方、市議選の意義、党市議団の果たす具体的役割を縦横に語ってくれました。DSC03013私は私で、演説会の前には市議選予定候補のみなさんのわきの片隅で、後にも弁士を務めた6人のわきの片隅で、ご参加いただいたみなさんにごあいさつ。多くのみなさんから声をかけられ、期待され、激励され、元気をいただきました。3人

戦争法新段階/「殺し殺される」を受け入れる日本人づくり/戦争法は廃止

安保法制=戦争法が新段階です。 稲田防衛相はきのう(24日)、戦争法に基づく新任務の訓練に全面的に着手することを表明したからです。160825ハタ・訓練日程

自衛隊員が海外で殺し殺される危険の加速です。殺し殺されることが前提とされた任務遂行となれば、殺し殺されることを受け入れる日本人を育てなければなりません。150805ハタ・海自内部資料から(4日仁比質問)

海上幕僚監部防衛課と海自幹部学校作戦法規研究室が作成した「平和安全法制案について」とする内部資料から。 「しんぶん赤旗」2015年8月5日付

現行憲法とは考え方が違う教育基本法だけではそうはなりません。だから安倍首相は、「解釈改憲」によって戦争放棄を放棄しても、戦争放棄・戦力不保持が明記された憲法を残すわけにはいかないので「明文改憲」を使命と自覚するわけです。160301ハタ・笠井質問(2月29日笠井質問)

防衛省内部文書から。「しんぶん赤旗」2016年3月1日付

戦争法をつくった本人たちを進んで戦地へ行かせるべきだ、ということも、戦争法をつくった本人たちが多数を占める国会では空想にすぎません。
国会を変えて、戦争法を廃止し、とにもかくにも、立憲主義・民主主義・平和主義を取り戻さなければなりません。DSC02973

夕陽妄語3

『夕陽妄語(せきようもうご)3 2001-2008』(加藤周一著、ちくま文庫)を読みました。夕陽妄語3

私にとってはどんなにリスペクトしようとしきれないような「知の巨人」。04年には9人の呼びかけ人の一人として「九条の会」を立ち上げ、その後、9条改憲を許さない講演・啓蒙活動にまい進していたように思います。

08年12月5日に89歳で亡くなりました。もう8年になりますが、とくに政治的・社会的問題が発生するたびに、私などは、“加藤さんならこの問題にどんな表現で立ち向かうのだろう”と思うことがしばしばです。

「夕陽妄語」は「朝日新聞」に1984年7月から月に一度の連載として始まり、2008年7月まで285回、加藤さんの表現で書き綴った文章で、その最終巻が本書です。夕陽妄語3カバー

解説の小川和也氏が書いています。「『夕陽妄語』の一方の軸には、友人の死や、感覚的経験など、かけがえのない人生の一回性に関わる随筆があり、一方の軸には、その一回性を超えて進む歴史や政治、あるいは、人間や芸術・文化を破壊する戦争に対する意見・抗議がある。その二つの軸が交わっているのが、『夕陽妄語』である…『夕陽妄語』を読むことは、現代という時代と人間を読むことである」。

私が言わんとすること(?)そのものです。

午前6時前の散歩/小林研一郎さん

台風9号の影響により、きのう夕刻からはいわき市全域に「土砂災害警戒情報」や「避難準備情報」、一部地域に「避難勧告」が出されました。DSC02847ここ高台の住宅街ではすごい風も吹きましたが、大きな目立った被害はなかったようです。DSC02860

けさは6時前にその様子も確認しようと早めの散歩。DSC02861午後7時からは、BS朝日で放映された「はじめてのクラシック」をたまたま見る機会を得ました。 その前の番組を見ていたら、CMでそのことを知りました。DSC02917

指揮者が小林研一郎さん。 小林さんは、私が生まれた年に、私の母校でもある福島県立磐城(いわき)高校を卒業した、地元の大先輩です。DSC02909

それに、私が中学生のブラスバンド部に所属していた時、市内中学校から選抜部員が集まった研修会があり、小林さんの指揮で「運命」の出だしを演奏したことがあります。 不思議なことに、中学の音楽顧問の先生の指揮ではなかなか合わないのに、小林さんの指揮ではバッチリと合ったのです。 そんな思い出があります。40年以上も前の話です。DSC02887

「医療・介護改悪一気」/現場から、地域から、基礎自治体から打ち返す

けさの「しんぶん赤旗」1面トップに「安倍政権狙う 医療・介護改悪一気」。160822ハタとペロ2国民が権力を縛る最高規範としての日本国憲法は、25条2項で、社会保障の「向上及び増進」を命じています。

実際には、歴代自民党政府のもと、その正反対の「低下及び減退」、つまり憲法違反の政策が堂々とまかり通っています。160822ハタ・医療介護

医療や介護など、その制度に日常、身近に「お世話」にならない人びとは、「低下及び減退」には気づきませんから、いつのまにか目の前にある制度が現実です。その「現実」から見ると、不公平に見えることがあり、ここに、権力の「公平」の理屈がまかり通る余地があります。

次つぎと「低下及び減退」という憲法違反をおかしておいて、その「低下及び減退」させたものを「基準」に「公平」を言い募る。160513ハタ・社保削減 (2)権力による 洗脳の常とう手段なのかもしれません。現場から、地域から、基礎自治体から、打ち返さなればなりません。