比例削減・国会改革/目的達成のための手段

『比例削減・国会改革 だれのため? なんのため?』(自由法曹団編著、学習の友社)を読みました。

現在の衆議院の総選挙は小選挙区・比例代表並立制で行なわれています。

この制度は、小沢一郎氏主導のもと、細川内閣時に「政治改革」と称して導入されました。

「小選挙区制は、民意を歪曲して『虚構の多数』を生み出すことを本質とした選挙制度です」。「比例代表選挙は…小選挙区制による民意の歪曲を緩和し、多様な民意を反映するために導入されました」。

「細川内閣が提出した法案では小選挙区・比例各250議席でしたが、自民党との談合修正で小選挙区300議席、比例200議席に変更され、2000年には比例が180議席に削減されました」。

民主党はこの比例部分をさらに80議席削減する、と言い張っているわけです。多様な民意は国会には必要ない、という立場です。

ともかく、結論を言えば、比例削減のねらいは「二大政党制の確立と少数政党の排除」であり、国会改革のねらいは「国会の権能を『政権選択』の枠内に制約し、政府の権能を拡大・強化して強権国家をつくること」です。

それ自体は目的でなく、特定の政策目的を実現する手段です。

新聞配達/体操/街宣/ほるる

けさは「しんぶん赤旗」日刊紙を配達し、テレビ体操をし、朝食をとってから定時定点の街頭からの訴え。

木曜日は「中央台」という大きな住宅街から平・小名浜方面へ出勤するみなさん、そして小名浜方面→平方面、その逆のみなさんが行き交う場所です。

大きく手を振っていただくかた、作業衣の若い4人がのる車からのクラクション、笑顔であいさつしていただくかた、なにかホッとします。

今年4月にリニューアルオープンした「いわき市石炭・化石館(ほるる)」にやっと足を運べました。

市内で発掘された化石や世界の化石が展示され、いわき市の炭鉱の歴史も知ることができます。

化石展示室の全長22mのマメンチサウルスはさすがの迫力です。

教室をイメージした学習・標本展示室では化石や地層について学べます。

地下600mに降りる雰囲気のエレベーターに乗り、坑内に入ると、採炭状況の時代の移り変わりが再現。

世話所や共同炊事場を復元した生活館もあります。

併設施設の「ウッドピアいわき」はフラガール資料館で、映画と舞台の「フラガール」のセットや台本・衣装などが展示されています。

雇用崩壊と社会保障/福祉を解体した介護保険

『雇用崩壊と社会保障』(伊藤周平著、平凡社新書)を読みました。

労働者派遣法の制定・改定で雇用の危機が進み、小泉構造改革によって社会保障が機能不全に陥ってきた経過を跡付けています。

政策理念が欠如して政策間の不整合が著しく、内容よりパフォーマンスが目立つだけの議員、個々人が医療・福祉サービスを商品として買えればよいとする考えに偏りすぎの民主党の姿も浮き彫りにしています。

そのうえで日本の雇用保障・社会保障再構築のための課題を提起しています。財源も、消費税ではけっきょく、「増税がいやなら、雇用保障・社会保障は拡充しない」ことでますます機能不全に陥りやすくなるのであり、「所得税や法人税の累進性を強化し、それを主な財源とすべき」と明快です。

注目したのは介護保険にかかわる評価と展望。

「老人福祉法にもとづく高齢者福祉措置制度にターゲットを絞り、その解体をねらった介護保険」(154㌻)

「医療・福祉分野における財政構造改革法というべき介護保険法」(160㌻)

「障害者自立支援法や後期高齢者医療制度のモデルとなった介護保険」(182㌻)

「『福祉の介護保険化』政策は、福祉サービスを商品化し、福祉給付についての公的責任を消滅させ、財界からの要求にそって、福祉的支援を必要とする高齢者や障害者、子どもを『儲け』の対象とする」(205ページ)。

そのうえで、

「社会福祉を『福祉』の名に値しない制度へと変えてしまった介護保険法も、障害者自立支援法とともに廃止し…高齢者・障害者総合福祉法を制定すべき」と提案しています。

ポスター取りはずし/街頭から/新しい政治の探求

けさはまず、地元の党支部のみなさんとくい打ちした参院選用ポスターの取りはずし作業を5時から。6時25分からのテレビ体操には間に合いました。

朝食後、きょうの定時定点の街頭からの訴えは福島高専近くの街道沿い。きょうもまた手を振っていってくれるかた、にこやかに目を合わせていってくださるかた、おじぎしてあいさつしていってくださるかた、ほんとうに励まされます。

その後は内郷地域5か所の街頭から訴え。幼稚園から高校まで暮らした高坂団地では、それこそ私の姿を見守ってくれていたある自営業者のかたから熱烈な声援と激励のお言葉。今も現役です。

街宣を終えてからは、通信「かけはし」の原稿書きに頭をかかえました。かつてない共産党への期待を寄せられた対話と、選挙結果のあまりのギャップに戸惑わざるを得ず、ともかく、自民党政治に代わる新しい政治の探求の時期に入っていることは、間違いないと思います。

運転席から/ねぎらいのお言葉/「私にできることがあれば」

けさは小名浜で医療生協職員後援会員と「定時定点」の街頭から訴え。

運転席から手を振っていっていただくかたもいて、心強い限りです。

午前中は高橋あき子市議と参院選でご支援いただいたご近所のみなさんにごあいさつ。きびしいお言葉が来るかと思いきや、ねぎらいのお言葉ばかりでほんとうに励まされました。

東京に縁のあるかたも少なくなく、「小池あきらさんの落選にびっくりした。あの人のテレビ討論の話がいちばんわかりやすいし、国民の損失だ」と異口同音に。

あるかたは「福島空港を共産党はどう考えてるの?」と。「廃路を検討すべき、と県に提言している」と答えると即座に「そうだよ。私だけじゃないよ、そう思っているのは。まして空港に行くための高速道路は何なの」と。

午後は私の地元の党支部会議に出席後、ご近所にごあいさつ。

参院選前に初めてうかがったお宅では、「あの日に初めて共産党に接することができた。かつては会社の関係で自民党の選挙運動しかしなかったが、これからは間違いなく応援したい」と。ほんとうにうれしいばかりです。

「私にできることがあれば言ってくださいね」とおっしゃっていただくかたもあり、やはり、日本の政治を自分たちでなんとかしないと、とのみなさんの思いが感じ取れる訪問でした。

目標に至らず残念/審判/悩みと模索の渦中

選挙結果は、比例での3議席となりました。

目標とした比例5議席、東京での小池あきらさんの議席獲得に至らなかったことは残念です。

昨年の総選挙では自公政権に退場の審判がくだされ、政権交代後初の国政選挙で今度は民主党に審判がくだされた格好です。

それにしても消費税増税が大企業減税の穴埋めが目的であることを明確に示し、沖縄・普天間基地の無条件撤去こそが解決の唯一の道であることを訴えたのは共産党だけ。

民主党は党として今年度中に消費税増税案を決定し、来年度には法案として提出するスケジュールを決めていました。ところが、東京でトップ当選した民主党の蓮舫氏は「消費税増税は体を張って阻止する」と訴えたそうです。自ら所属する党の方針とは正反対の話を有権者にしていたのです。

民主党が候補者を立てられなかった沖縄では、当選した自民党候補が「普天間基地の県外、国外移設」を主張していたそうです。

もともと県内たらいまわしを決めたのが自民党、それを見直すといって自民党案に舞いもどり、「県外、国外移設」を主張する候補を立てられなかったのが民主党です。

ハチャメチャですが、ともかく、私は、有権者のみなさんが、これからの日本の政治をどうしていくか、悩みに悩み、模索する渦中での参院選だったと思います。

日本共産党として、公約実現のために住民のみなさんと引き続き力を合わせていきたいと思います。そして、悩めるなか、日本共産党に希望を託していただいたみなさんには、お詫びするとともに、心から感謝したいと思います。

そんな思いを抱きながら、けさは自宅近くの街頭に立ち、その後はいわき駅前、内郷(うちごう)地域のスーパー前、小名浜地域のスーパー前、そしていわきら・ら・ミュー前で、これからもがんばることを訴えました。

テレビ体操/散歩/投票/電話

朝はまず日課のテレビ体操。日曜日はラジオ体操第一・第二の両方をするので、10分間にしてはけっこうな運動量かな、と感じます。

その後は、この間、運動不足を強いてきたんじゃないかと申し訳なく思うペロとの散歩。

朝食をとって8時前には夫婦二人で参議院議員選挙の投票。

小名浜の事務所へ行き、きょうは一日電話かけ。選挙でのご協力へのお礼をしつつ、連絡し切れなかった同級生や元医療生協職員、お世話になっている組合員に投票を呼びかけました。

みなさんから激励と叱咤の声をかけられ、どういう結果だろうと、こうした声にこたえなければ、とつくづく思います。

訪問/共産党は働きかたが違う/企業献金

最終日です。

午前中はきのう訪問しきろうと思ってまわれなかった小名浜地域での訪問。

ある会社には党の市議の地元のかたもいて、「もうひとりの自民党市議とはぜんぜん働きかたが違う。地元の要望をすぐに実現してくれるし、国がしなければならない要望を聞いてくれることまで、共産党ほど働いてくれる党はない」とのこと。その地元の自治会役員をされているかたでした。

午後は小名浜の玉川団地を訪問。医療生協支部の企画などで私もしばしは話をしている地域だけに、なにかと激励されました。

「消費税増税をやめさせるのは共産党だけ」「実は私は今度は共産党に投票しようと思っていた」「政見放送で私の心に響いたのは共産党の候補だけ」「政権交代後の民主党にはもう少し期待したいが、比例は共産党に入れたい」と、いろんな話が聞けます。

こうして話をしていると、みなさんから言われるのは、「マスコミを通じては共産党の姿は伝わらない。自民か民主か、という報道で、どっちもちっとも国民の暮らしは知らないし、企業献金で大企業にモノも言えないじゃないのよ」と。

地道に、徐々に、そして確実に庶民の暮らしに寄り添った政治に変えましょうよ。

朝から励まされ/訪問/大いなる期待の声

けさは金曜日の「定時定点」の場所に地元の後援会員4人が出てきてくれて、共産党の名前も選挙区候補の名前もないのぼり旗とポスターを持って、通勤されるみなさんに手を振ってごあいさつ。

投票日前の最後の平日朝でした。

運転席から手を出して手を振っていかれるかた、クラクションを鳴らしてくださるかた、運転席や助手席で手をあげていってくださるかた、ほほえんでいってくださるかた、ほんとうに励まされます。

きょうは一日、小名浜地域で私が生協病院事務長時代にお世話になったみなさん宅を訪問しました。70軒ほどでしたが、「よく来てくれた」と歓待され、びっくりするぐらいです。

ここ数年は、期日前投票を済ませたかたも少なくなかったように思いますが、きょうは誰もいませんでした。

「今回は、あの民主党の裏切りで、投票に行くのもやめようと思っていたが、消費税増税が大企業減税の穴埋めだ、とテレビでの志位さんの話で知って、そういうわけにもいかなくなった」、「うそつき民主党にはあきれたが、自民にもどすわけにもいかない。私はずっと共産党だが、もっと広げたい」、「すぐに政権、とはいかなくても、共産党にがんばってほしい」と、なにかこう、「来てくれるのを待ってたぞ」みたいな大いなる期待を感じました。

初めての訪問/「今度こそ」と/選択肢

きょうは、私が住む住宅街の隣りにある広大な住宅街を、地元の後援会員と初めて訪問して歩きました。

街頭からの訴えはしばしばしていた地域です。

当然のことながら、初めてお会いするかたばかりですが、「選挙のたびに共産党に投票しているんです。議席に届かなくて悔しい思いをすることばかりですが、今度こそがんばってほしい」といわれ、ズシリときます。

「わざわざ来てくれてありがたい。共産党にぜひがんばってほしいと思ってました」とおっしゃるかたも少なからず。

こうした住宅街は、「あんた誰? 何しに来たの?」みたいに言われることも正直けっこう多かったのです。そんなことはまったくない訪問でした。

日常的には報道に載らない共産党が、選択肢の一つとして有権者のみなさんの視野に明らかに入ってきています。