雪/政治談議/「灯油が入れられない」/医療制度

いわき地方のこの地域では、夕べからこの冬初めての「本格的な」雪でした。朝のうちにはやみ、日がさすところはもうすっかりとけています。

午前中は医療生協で長年役員を務め、いわき民主商工会(民商)の女性部でも活躍されている党後援会員の案内でお知り合いを訪問。

「火曜日朝はいつもカレー屋さん前で話している様子を見てますよ」、「街頭で話しているときにはいつも手を振ってるんです。微力ですけど応援してます」とおっしゃるかた。ほんとうにありがたいです。

あるお宅ではたずねてきたお友だちを交えてしばしの政治談議。「少ない年金なのに削られる、医療費はかさむ、自衛隊はもっと強くしたい、と、民主党はなんなの、自民党以上に危ない」と、たいへんな剣幕の議論でした。

午後は小名浜の住宅地で医療生協ニュースを配布している党後援会員の案内。

87歳の一人暮らしの女性は、「ヘルパーさんが来てくれる回数が減り、石油ストーブに灯油を入れられなくて困っている」と。さっそく灯油を入れたのですが、室内でも杖がなければ移動できないのです。高齢者のこうした暮らしの実情を支える介護保険でなければなりません。

民主党政権のもとで、介護給付をさらに削る検討がされているのでは、自民党政権時代とぜんぜん変わりません。政権交代の意味はまったくなかったというほかにありません。

あるお宅では「長寿会で今度の高齢者医療制度の話をしてくれないか」と。医療生協職員時代から何度も話をさせていただいているので、こうした話はほんとうにありがたいです。

決起集会/地元訪問/ペロペロ

4月のいっせい地方選の勝利へ向け、年が明けて初めての決起集会がありました。

年末・年始の訪問と対話では、共産党と聞くと北朝鮮や旧ソ連が思い浮かび、共産党の話など聞く気もなかった、というかたが、「こうして歩いて話を聞いてくれる日本の共産党が、イメージさせられていた共産党とはぜんぜん違うし、戦後の日本の歴史は、共産党以外の政党では政治はよくならないことを証明した」と言ってくれたこと、自民党市議の看板を立てているお宅でも、「共産党にしか頼れない。消費税増税しか財源確保の方法はないと思っていたが、大企業の実際の法人税率がやたらに低いことや、消費税導入後に、法人税減税がたびたびされて、法人税減収208兆円で消費税収224兆円とは初めて知った。もっと知らせてほしい」といった驚きの声が寄せられていることを紹介しました。

会場からはどよめきもありましたが、事実が事実として有権者のみなさんに届けられないままでは、暮らし直結の政治的民主主義の根本に関わります。メディアのみなさん、ほんとうにがんばってください。

午後はきのうに続き、私が住む地元の後援会員と町内訪問。「子どもの医療費無料化はいわき市は遅れているんです。県で実施するよう応援します」と若いお母さん、「こんなに寒いのにわざわざ来てもらって。応援してますよ」と声をかけていただき、ほんとうにありがたいです。

昼食のカップラーメンの底までペロペロしたがるペロ。

定時定点と訪問/映画「アンダンテ」

「日本を没落の道へ導こうとしている民主党政権を打倒するため…『たちあがれ日本』を結成する」と勇ましく宣言していた与謝野さんが離党してから丸一日経ちました。打倒の対象だった政権が、こころざしを共有できる政権に変身してくれたからにほかなりません。

金曜日はバイパス道路昇降口の街頭から定時定点。

午前中は私が住む住宅地の党後援会員と町内を訪問。開発されて40年近くたっているいちばん古い地域です。

玄関に入るなり、「あ~、はせべさん」と声をかけられたり、「いよいよだね、がんばってよ」と励まされたり。

午後は隣町の後援会員が、市内のお知り合い宅を案内してくれました。「いつのころからか、共産党に投票していて、残念な思いをすることが多い。でも、今の政治を見ていては、共産党に期待するほかにない。がんばってほしい」、「自民党の新人候補が早々とあいさつに来た。でも私は共産党」とおっしゃるかた。

夕刻は映画「アンダンテ ~稲の旋律~」を鑑賞。先日、いわき市JAをたずねた時にチケットを購入しました。

「しんぶん赤旗」日刊紙に連載され、第35回多喜二・百合子賞受賞作品が原作です。観終えると、JA役員が「涙なしに会場をあとにできない作品だ」とおっしゃっていた言葉が響いてきました。

いわき市内での上映は1月29日(土)、いわき市勿来市民会館で午前10時半からと午後1時半からの2回。

「地域主権改革」

『検証・地域主権改革と地方財政』(平岡和久・森裕之著、自治体研究社)を読みました。

私がまず懸念するのは「主権」のありか。岡田知弘さん(京大教授)が指摘していたのは、「『地域主権』と述べる際の『主権』のありかは、憲法上の主権者である国民・住民ではなく、あくまでも300程度に集約化された『基礎的自治体』なのです」(『道州制で日本の未来はひらけるのか(増補版)』(自治体研究社、2010年2月刊)。

「平成の大合併」で基礎的自治体である市町村は3232(1998年10月1日)から1817(2006年10月1日)に43.8%減ったわけですが、民主党はこれをさらに300程度まで減らすことが目標です。「基礎的自治体」といいながら、住民から自治体がますます遠ざかる「市町村合併」が前提なんでしょう。

「主権」の主体がそういう広域自治体で、住民ではないようなのです。

本書では、「地域主権改革」が、小泉構造改革時代の「『三位一体改革』と同じく、財政再建のための道具としての役割を担わされる可能性がきわめて高くなった」と評しています。

そのうえで、地方財政改革の内容は、地域に根ざした安全・安心な暮らしをつくりだす社会構造の改革のための方向を示してくれています。

同期生の声援/御厩地域/飛び込み/生協労組

朝は福島高専近くの街道沿いの定時定点からの訴え。通勤されるみなさんのなかには高校同期生が声援してくれたりして、励まされています。

きょうは私が生まれ育った内郷(うちごう)地域での行動でした。まずは恒例のスーパー前での街宣。その後は御厩(みまや)地域の4か所の街頭から訴えて歩きました。

午後は後援会員のお知り合い宅を訪問。1軒だけ、飛び込みで建設会社を訪ねました。自民党国会議員のポスターが室内に張られていますが、社長さんは「今の政治は話にならない」と、地元の業者が元気になれる行政としての仕事を果たしてほしい、と訴えられました。

夕刻は浜通り医療生協労組の旗開き。医労連、市労連のみなさんといっしょにごあいさつさせていただきました。

もともと私の職場ではありますが、職員のみなさんから、「いよいよ迫ってきましたね」「知り合いにもくまなく声をかけますからね」と声をかけられるほど励まされることはありません。

小名浜定時定点/診療所開設の地/全港湾/住宅リフォーム

けさは小名浜での今年最初の定時定点の街頭から。きょうもいつになく、手を振っていってくれるみなさんが多かったような。ありがとうございます。

午前中は、44年前、浜通り医療生協が生まれる母体となった「浜通り診療所」開設の地で、医療生協組合員を訪問しました。

長年、医療生協で働いた後援会員といっしょでしたが、石炭鉄道が通っていた当時や医療生協の診療所ができたころの話を懐かしく語っていただくお店のだんなさん、「当時の共産党の話を語らせたら尽きないぞ。応援する」というあるお店のお客さん、また別のお店では2人のお客さんとご夫妻とでしばしの「共産党論」。「けっきょく筋を通しているのは共産党」「共産党の名前のイメージと、こうして来てくれる共産党の姿がぜんぜん違う」と、なにやら共産党主催の小集会といった感じでした。

お昼は全港湾労働組合小名浜支部の「赤旗びらき」でごあいさつ。小名浜地区労、社民党代表といっしょでした。

午後は宮川えみ子県議、みぞぐち民子市議、菅野宗長党地区委員長と、県による住宅リフォーム助成事業創設について、建設業や商工団体など4団体をたずねて懇談しました。

建設業や中小企業がほんとうにきびしい状況だけに、地元の業者が請け負える仕事をつくる要望は切実です。

医療・福祉政策のゆくえ

『医療・福祉政策のゆくえを読む』(伊藤周平著、新日本出版社)を読みました。

「生活困窮者や失業世帯、高齢者世帯などを必要な支援からますます遠ざける」「医療・福祉の介護保険化は、現在、急増している」という認識、そして「ここまで介護保険の限界が明らかになっている現在、政党や社会保障運動の側からも、介護保険法廃止とそれに代わる新法制定の立法運動を立ち上げる時期…当面は…難しいとしても、将来的に、それを見こして、高齢者も対象にすることを前提とした障害者総合福祉法を構想していくべきである」という提言は傾聴に値すると思っています。

民主党の政策をめぐり、「明確な政策理念・ビジョンが欠如しており、政策間の不整合が著しい」、「議員の多くは、社会保障についての専門知識がなく、内容よりもパフォーマンスを重視する傾向が目立っている」、「現金給付により所得保障さえすれば、あとは、個々人が医療・福祉サービスを商品として買えばよいという市場型の医療・福祉制度と容易に結びつきやすい」と特徴づけています。

社会保障の財源問題にもふれながら、望ましい医療・福祉制度のあり方を展望するうえで、たいへん興味深く読みました。

好間でびっくり/ら・ら・ミュウでもびっくり

朝6時25分からいつものテレビ体操。日曜日は、ラジオ体操第一・第二のオールメニュー。

9時過ぎには宣伝カーの燃料を入れ、10時前には内郷(うちごう)事務所へ。きょうは好間(よしま)地域でのいっせい行動。

4か所の街頭から訴えました。移動途中、後援会員とあるお宅をたずねると、かつて私を平市街地から自宅へ乗せてくれたタクシードライバーで、そのときにいろいろ話を聞かせてもらった、とのこと。しかもこのかた、日本の名だたる大企業で差別とたたかい続け、今はいわきに住んでいるかたの甥とのこと。その叔父さんとは私も懇意にさせていただいています。

叔父さんが会社で差別とたたかっていたことはまったく聞かされていなかったそうです。ともかく、びっくり出会いでした。

午後は小名浜のいわき・ら・ら・ミュウへ。東京都内の党後援会ご一行様が大型バス30台を連ね、親睦と観光で市内へ来てくれている、とのこと。

歓迎も兼ね、4度にわたって宣伝カーからお話をさせていただきました。

そしたら、そのご一行の中に、私の父と戦中に満州で3年間いっしょだった、というかた。実家はいわきだそうですが、これまたびっくりでした。

消費税しかない?/「政権とってくれ!」

県議選投票日まであと92日となった土曜日のきょうは、一日訪問して歩きました。

午前中は、隣町の後援会員ご夫妻と、江名・小名浜・鹿島のお知り合い。

最初のお宅は、ある支持者のご紹介。自民党市議会議員の看板を立てているのですが、「もう共産党に頼るしかないんじゃないか。だけども、消費税は上げないと財源はどうする?」と。

たまたま持ち歩いているファイルがあり、消費税導入後の消費税収224兆円に対し法人税減収208兆円のグラフ、法人税率40%は高すぎると大宣伝しながら、大企業の実際の法人税率がソニーは12%台、住友化学が16%台などのグラフをみてもらうと、「初めて知った。こんなことはぜんぜん知らされていない」と驚かれました。

日本の法人の大多数は中小企業で、その多数は赤字決算で法人税を支払えません。法人税減税で得をするのはごくひと握りの大企業で、減税は内部留保にまわし、国内投資や雇用になどまわさない、と大企業経営者自身が公言しているわけです。

こうした事実が、事実として有権者に知らされないまま、「法人税が減税されれば会社で働く人すべてが救われる」みたいに思わされる日本の世の中、変です。

午後は、医療生協の党支部党員が「しんぶん赤旗」読者を案内してくれました。ある長年の読者は、「早く政権取ってくれ!   もうこんな政治たくさんだ!」と怒り心頭。「自民もダメ、民主もダメ、ほかの党も全部、政権に関わった党ばかり。共産党以外では政治はよくならない、と歴史は証明しました。ぜひお力をお貸しください」とお願いしました。「そこから始めるしかないもんな」と。

4方向/寒さの中の暖かさ/医師会と民医連

金曜日の定時定点の街宣は今年最初。一般道にバイパス道路から出入りする場所で、4方向から通勤者が行き交います。

手袋をする手も冷たくなる寒さですが、暖かい視線に励まされます。

ところで「民医連新聞」1月3日号には、日本医師会の原中勝征(かつゆき)会長と、全日本民医連の藤末衛(まもる)会長の対談が掲載されています。

原中会長が民主党政権について、「権力に就くと政治をどう動かしてもいいと勘違いしている」と批判し、混合診療についても「これをすすめていくと富裕層しか使えない医療になりかねない危険がある…医師会が自分のために反対しているというより、国民の代弁者として反対しているのです」と明快です。

医療費の患者負担についても原中会長は、「先進国、とくにヨーロッパ型の医療保険制度を一つの参考にすべき…受診時の個人負担がゼロというのが理想です…日本のように高齢者も1割から2割、一般は3割というのは、もはや社会保障ではありません」ときっぱり。

国の責任を明確にし、憲法25条に基づくナショナルミニマムが保障される国づくりへの、大きな共同の可能性を感じます。