決算審査初日/真下紀子道議

131023決算

きょうから3日間、県庁で2012年度決算審査特別委員会です。

きょうは特別委員全員で、病院局、企業局、それに総務部の説明、ならびに参考として、監査委員による意見書の要旨説明を受けての質疑です。

病院局の12年度は、6病院800床ですが、大熊町の大野病院は原発震災により休止中であり、実質は5病院650床です。

私は、局長説明にあった「診療単価の増」の内容、ベッド稼働率、ベッド数と外来患者数から見た医師・看護師の人数の充足率、「未収金」の対策、新たな「病院改革プラン」の検討方向についてただしました。

ともかく県立病院は現在、休止中の大野病院を除くと、矢吹町の矢吹病院(精神206床)、三島町の宮下病院(一般32床)、南会津町の南会津病院(一般100床)の3病院のみであり、「県民の健康保持に必要な医療を提供することによって、県民の福祉の増進に寄与することを基本方針」に照らし、きわめてお寒いというほかありません。

企業局に対しては、5つの工業用水道のうち、監査委員からも指摘がある相馬と好間の浜通りの2つが「多くの未売水」かかえている問題の対応・対策、好間をいわき市に譲渡するという協議経過をただしました。未売水と「赤字」をかかえて市への譲渡はありえないと思います。

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特別委後、福島入りしていた真下紀子・北海道議会議員が党県議団控室をたずねてきてくれました。ここへみえるまでに、県北農民連のみなさんが中心にとりくんでいる福島りょうぜん市民共同発電所、南相馬市小高区の津波・原発震災避難の様子を視察されたそうです。

控室でも、これまでの党県議団のとりくみや、北海道への避難者たちとの交流、支援について意見交換しました。

9月議会閉会/意見書への態度/あいさつ/特別委要望


131009JA要望

9月定例県議会も閉会です。

本会議前、JA福島中央会が「TPP交渉にあたり衆参国会決議の遵守を強く求める要請書」をもって各会派をまわりました。「重要5品目等の聖域確保を優先し、これができないと判断される場合は脱退も辞さない」方針の転換を検討しているのではないかとの懸念や不安が広がり、これが事実なら「国会決議を翻し国民との約束を反故にする重大な背信行為」ときびしく指摘しています。

本会議では、知事提出議案で採決に付された34件の議案のうち、私たちは、県営住宅の明け渡しなどを求める訴えの提起が福祉的対応が不十分であること、公安委員の再任の2件に反対しました。

国への意見書への態度はかなり別れました。

131009共のみ反対

「地域限定や労働時間限定の正社員など多元的な働き方」を促進することで「若い世代が安心して就労できる環境等の整備を求める」ことは、むしろ雇用の破壊と日本のブラック企業化を進めることでしかない、という理由で私たち5人だけが反対でした。

131009消費税中止・共みどりのみ

消費税増税中止を求める意見書には、私たちとみどりの風の7人だけが賛成し、自民、民主、公明、未来ネットは増税勢力であることが議会の場で明らかとなりました。

131009自公反対

「高校無償化制度への所得制限導入に反対する意見書」には自民・公明だけが反対。

131009自公ネ反対

「高校無償化への所得制限導入に反対し教育無償化の前進を求める意見書」には自民・公明に加え、未来ネットも反対にまわりました。

これら意見書議案への態度を含め、討論に立ったのは、共産党の宮川えみ子さん1人でした。

131009知事あいさつ

閉会後は、いつものように議長・副議長、知事ら県執行部5人、県教育委員長・教育長、県警本部役員らが控室にあいさつにみえました。

131009知事特別委報告

これを終えてから、「子育て・医療・健康対策特別委員会」として、調査報告書に基づき、知事への要望書を手渡し、短時間、懇談しました。

総括審査会/採択委員会

131008神山総括

総括審査会でした。今議会中に議論をつくせなかったことを中心に、1問1答で執行部に質疑します。

会派議席数に応じて質問時間を配分し、自民37分、民主・県民連合24分、未来ネットと共産15分、公明8分、みどりの風7分です。未来ネットから自民へ「復帰」した議員が1人いるため、未来ネットと共産は同じ時間となりました。

共産党は神山悦子団長が登壇。原発汚染水問題と賠償問題、原発事故による避難者支援、子どもの健康支援について質疑しました。

131008神山議場

汚染水問題で「ブロックされている」ことへの事実認識、柏崎刈羽原発の再稼働申請を取り下げを県として東電、規制庁に求めるやりとりは、きょうの審査会全体で一番緊迫感がありました。

県の姿勢は県民の立場に立ちきれていない、と言わざるを得ません。

131008神山知事

総括審査会後は、議論そのものはすでに終わっている常任委員会での採択がありました。「継続」扱いされた意見書議案以外は可決の態度です。

特別委の議長への報告/自浄能力発揮と民主的議会運営を自民党に申入れ

131007特別委

「子育て・健康・医療対策特別委員会」があり、一昨年12月に設置されて以来の調査終結を確認するとともに、議長へ報告する「調査報告書」、ならびに知事への要請書を確認しました。

131007議長報告

特別委後、委員長・副委員長・理事の6人で議長へ報告。

報告書には、18歳以下の医療費無料化について県として運用を統一することと国の制度として位置づけること、またすべての県民の医療費無料化を国に求め、がん検診などの健康診断の県としての無料化の検討も求めています。

最終調整段階で、発災後に低下が著しい子どもの体力向上対策について、県、教育委員会、医療機関が連携して実態を把握し、子どもたちに質の良い運動ができる機会の提供に努めること、被災によるこころのケア対策は、乳幼児から高齢者まで、その年齢層に応じた施策を県が支援体制の充実を図り、長期にわたってとりくむことも追加されました。

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昼休み前、党県議団として自民党議員団に、「県民から寄せられた疑念に政党として自浄能力を発揮すること、多数の横暴を一掃する民主的議会運営」について申入れをしました。

1点目は、自民党県議の親族が経営する会社から自民党支部を経由して献金されていることが、政治的・道義的責任は免れないとの疑念が県民から寄せられていることに関してであり、2点目は、任期後半に向けた常任委員会構成に関して、共産党の希望を前回に続き今回も受け入れなかったことに関してです。

遠藤忠一・自民党議員会会長と平出孝朗・自民党県連幹事長がそれぞれ「重く受け止めたい」、「真摯に受け止める」とのことです。

企画調整部/様ざまな角度から/議案説明/核種分析

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きょうの企画環境常任委員会は、企画調整部審査でした。

企画調整部長、避難地域復興局長、文化スポーツ局長、ならびに補正予算の細部について企画調整課長、福島原子力事故影響対策基金条例についてのエネルギー課長の説明後に質疑。

議案以外でも、一体的に進行管理するとされる総合計画と復興計画、来年度へ向けた国への予算要望、避難者の生活拠点でのコミュニティ確保策、また、ワールドカップスキー猪苗代大会とこれまでの県の関わりなどを聞きました。

131004企画

ほかの委員からも、復興公営住宅、地域コミュニティ再生、県が中心となって設立した発電会社、オリンピックと福島再生など、様ざまな角度から質疑がありました。

委員会終了後は、きのうに引き続き、商労文教委員会で「福島県中小企業振興条例改正案」の説明と質疑、最後は私が所属する委員会で、説明者側ではなく、委員席に座って、「過疎・中山間地域振興条例改正案」の説明を受けました。

午前中の委員会前には、放射線監視室、水産課のそれぞれの職員から、海域と魚種のストロンチウムやトリチウムなど核種分析の実情を聞きました。

生環部審査/自民に乗る民主/排除/議案提出

131003福祉条例
【福祉公安委員会で「子育てしやすい福島県づくり条例改正案」説明】

県議会はきょう、あすと常任委員会。私の所属は企画環境常任委員会で、きょうは生活環境部の審査。

生活環境部長と原子力損害対策担当理事、そして生活環境総務課長による補正予算など議案説明後に議案についての質疑応答。

その後は議案以外の一般的事項の質疑で、汚染水問題への対応、除染に質疑が集中しました。

私は、放射性物質の海洋放出の総量規制値と現況、ぜい弱な埋立地の地下トンネル(トレンチ)内の高濃度汚染水の状況と対応、事故原発地下の地層構造や地下水動態把握の現況や課題などを聞きました。

東電は、8月21日に、原発事故後、ストロンチウムは10兆ベクレル、セシウム137は20兆ベクレルが海洋に流出している概算を公表しているのですが、この値は、年間放出管理目標値である2,200億ベクレルをはるかに超える値です。

きょうはテレビカメラが入っていたのですが、自民党と民主党の幹部の委員は、そのことを意識してなのか、県に対して厳しく問いただすかのような姿を示す姿勢にはちょっと驚きました。

執行部との質疑後、委員間で意見書案の審議をしましたが、汚染水対策については共産党議員が提出者になっている案だけを「継続」とする多数の横暴。

131003農林条例
【農林水産委員会で「福島県農業・農村振興条例改正案」説明」】

この件では、自民が「福島県内原子力発電所全基廃炉と汚染水対策の早期実施を求める意見書」、民主が「東京電力福島第一原子力発電所における汚染水問題の早期解決を求める意見書」、共産が「国家的な非常事態になっている東京電力福島第一原子力発電所の放射能汚染水問題について国が全面的に責任を持ち危機打開することを求める意見書」が出されていたのです。

めざす方向と趣旨は同じであるにもかかわらず、共産党が提出者になっている意見書案だけを自民、民主が切り捨てたかっこうです。多数の自民の横暴に民主が乗る姿に私はあ然です。「趣旨はいっはょだ」と私が言っても、委員長は「継続という声が多数なので」。

こちらの委員会終了後は、福祉公安委員会、農林水産委員会へ出向き、それぞれ、「子育てしやすい福島県づくり条例の一部を改正する条例」、「福島県農業・農村振興条例の一部を改正する条例」の提案者側として出席しました。

さらにその後、代表者会議で次期常任委員会構成などの提案がありました。私たちは前半の2年間で出せなかった福祉公安委員会に委員を出す申し出をしていましたが、ものの見事に排除の構成案。

しかるべく対応をせざるを得ません。

保福部/一般質問2日目/決算委員会設置

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午前中、私たちが委員を出せていない保健福祉部の議案について、補正予算・条例案など、説明を受けました。

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午後の本会議では、一般質問の2日目。自民、民主・県民連合、自民、民主・県民連合、公明の順に5人が登壇しました。

一般質問になると、代表質問とは違って、それぞれの議員の選挙区の県政課題が取り上げられるのも特徴です。

また今回は、代表質問も含め、7年後のオリンピック開催と福島の復興とをからめる質問もめだちました。

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本会議後は、きょう設置を決めた決算特別委員会の設置委員会。21人の委員で、会期外の今月の本庁審査と来月の出先審査、3つの班構成を決めました。共産党からはあべ裕美子さんと私が委員になり、あべさんが理事。

一般質問に登壇/社会保障の課題/「自助」

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県議会はきょうとあしたが一般質問です。

わたしはきょう、4番目に登壇です。

看護需給計画、国保の広域化、介護保険、地域包括ケアなど社会保障の課題に県としてどうとりくむかを問いました。

知事には、こうした社会保障の施策が「社会保障制度改革推進法」「社会保障制度改革国民会議最終報告書」、「プログラム法案」骨子のもとで行なわれようとしており、昨年12月議会での私の質問に対し、「県民福祉の基盤が災害前よりもより充実した体制」をどう図るのかをただしました。

これまで社会保障「構造改革」は、「自助、共助、公助」の組み合わせだと主張してきましたが、推進法・プログラム法案骨子は「自助・自立が基本」と、「自助」をいっそう前面に押し出し、国・行政の責任を放棄するに等しいものです。これへの認識・姿勢を知事に聞いたのですが、これに答えることはありませんでした。

131001一般質問と知事

また、あの原発震災直後、県の災害対策本部による報道発表文を契機に、著しく傷つけられた双葉病院の名誉回復のために、県の誠実な姿勢を求めましたが、「病院側から調停の申し立てがあり、調停の場で適切に対応する」との答弁でした。

20分間の質問時間、5分ずつの再質問・再々質問も有効に使わせてもらいました。

この質疑応答については、県議団ホームページ、県議会ホームページにも掲載されます。

また何人かから、「県議会のインターネット中継で見てたよ」と電話がありました。その動画も間もなく掲載されると思います。

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東電を呼んでの全員協/「再稼働も汚染水も」/不信

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先週の24日に続き、全員協議会がありました。きょうは東京電力の廣瀬直己社長はじめ、7人の役員を呼んでの質疑です。

今回は90分を全6会派の議席数に割り振っての質疑で、共産党は宮川えみ子さんが14分。

各会派から、汚染水問題、廃炉作業、賠償問題に質疑が集中しました。

第一原発汚染水イメージ②

福島第二原発の4基を含め、県内原発全基廃炉については、自民党、民主・県民連合、未来ネット、共産党がそろってたたみかけるように廣瀬社長を問いただしましたが、第二原発については「未定」を繰り返すのみ。

柏崎刈羽原発の再稼働申請には、私もその厚顔無恥ぶりに驚きますが、宮川さんが、同じ型の福島原発の事故原因もわからないまま再稼働申請は、佐藤県知事が「国家的非常事態」という認識でとりくむことにはならない、ときびしく指摘。

廣瀬社長は「再稼働も廃炉作業も両方ともちゃんととりくむ」と。

これまた各会派が「東電は少なくとも福島県民にはまったく信用されていない」と指摘しましたが、いっそう、その感を強めざるを得ない姿勢です。

代表質問に宮本さん/「暴走」への県の姿勢/事故収束宣言撤回を求めないのはなぜ?/浜通り医療生協労組大会

130927宮本質問

代表質問の2日目は共産党と自民党。

共産党は宮本しづえさんです。

毎議会そうなのですが、住民の暮らしや地方自治体に影響を与える国政、とりわけ現在の安倍政権の消費税増税、秘密保護法、社会保障制度改革、TPPなど、「暴走」と言っていい施策について、県の姿勢をただすのが私たちだけ、というのはどういうことなのでしょう。

そして県は、簡単に言えば、「国の判断だから」みたいな姿勢。住民の福祉の増進を図る自治体としての立場そのものを問題にせざるを得ないのです。

質問のメインは汚染水問題をはじめとした原発事故対応です。国によるステップ2完了に基づく事故収束宣言について、ステップ2どころか「放射線量が着実に減少傾向となっている」とするステップ1すら達成されておらず、「ステップ2完了はしていない認識に立ったうえで、事故収束宣言の撤回を政府に求めるべき」と迫りました。

知事は、この間の政府の言動などから、「事実上、事故収束宣言は撤回されているものと認識している」と答弁しましたが、宣言撤回を求める姿勢はなぜか示しません。

事故収束へ向けたロードマップそのものの全体的見直しを国に求める姿勢を担当部長が明確にしたことはホッとしました。

130927宮本傍聴

福島市内中心に傍聴に来られたみなさんにごあいさつ。

質疑全体は、党県議団ホームページでもまもなくアップし、福島県議会ホームページでは動画でもアップされますので、ぜひご覧ください。

130927控室

私は私で、この本会議前後には、あいかわらず、来週の質問準備です。質問要旨の確認作業も「質問とり」担当者、ならびに担当部署とありました。

130927浜労組

本会議後、県議団としての大事な打ち合わせを失念してしまい、地元のいわきへとってかえし、浜通り医療生協労働組合定期大会であいさつです。

自宅に帰ったら、質問のための重要なデータが全部入っているメモリースティックを控室に置いてきてしまったことに気づきました。どうしよう…