【福祉公安委員会で「子育てしやすい福島県づくり条例改正案」説明】
県議会はきょう、あすと常任委員会。私の所属は企画環境常任委員会で、きょうは生活環境部の審査。
生活環境部長と原子力損害対策担当理事、そして生活環境総務課長による補正予算など議案説明後に議案についての質疑応答。
その後は議案以外の一般的事項の質疑で、汚染水問題への対応、除染に質疑が集中しました。
私は、放射性物質の海洋放出の総量規制値と現況、ぜい弱な埋立地の地下トンネル(トレンチ)内の高濃度汚染水の状況と対応、事故原発地下の地層構造や地下水動態把握の現況や課題などを聞きました。
東電は、8月21日に、原発事故後、ストロンチウムは10兆ベクレル、セシウム137は20兆ベクレルが海洋に流出している概算を公表しているのですが、この値は、年間放出管理目標値である2,200億ベクレルをはるかに超える値です。
きょうはテレビカメラが入っていたのですが、自民党と民主党の幹部の委員は、そのことを意識してなのか、県に対して厳しく問いただすかのような姿を示す姿勢にはちょっと驚きました。
執行部との質疑後、委員間で意見書案の審議をしましたが、汚染水対策については共産党議員が提出者になっている案だけを「継続」とする多数の横暴。
【農林水産委員会で「福島県農業・農村振興条例改正案」説明」】
この件では、自民が「福島県内原子力発電所全基廃炉と汚染水対策の早期実施を求める意見書」、民主が「東京電力福島第一原子力発電所における汚染水問題の早期解決を求める意見書」、共産が「国家的な非常事態になっている東京電力福島第一原子力発電所の放射能汚染水問題について国が全面的に責任を持ち危機打開することを求める意見書」が出されていたのです。
めざす方向と趣旨は同じであるにもかかわらず、共産党が提出者になっている意見書案だけを自民、民主が切り捨てたかっこうです。多数の自民の横暴に民主が乗る姿に私はあ然です。「趣旨はいっはょだ」と私が言っても、委員長は「継続という声が多数なので」。
こちらの委員会終了後は、福祉公安委員会、農林水産委員会へ出向き、それぞれ、「子育てしやすい福島県づくり条例の一部を改正する条例」、「福島県農業・農村振興条例の一部を改正する条例」の提案者側として出席しました。
さらにその後、代表者会議で次期常任委員会構成などの提案がありました。私たちは前半の2年間で出せなかった福祉公安委員会に委員を出す申し出をしていましたが、ものの見事に排除の構成案。
しかるべく対応をせざるを得ません。