『張本勲 もう一つの人生』(張本勲著、新日本出版社)を読みました。
5歳のとき、爆心地から約2.5kmの広島の自宅で被爆した張本さんが、3年前(2007年)に初めて広島の原爆資料館の入口をくぐることができた最終章(第7章)のくだりには、ちょっと涙なしには読み進めませんでした。
張本さんは私の少年時代のプロ野球選手で、野球少年だった私にとっては、御多分にもれず(?)、ONに次ぐあこがれの選手でした。通算3085安打は日本プロ野球公式記録歴代1位です。
在日韓国人として、「帰化はしない」と決めたことを語るなかでは、プロレスラーだった力道山や大投手・金田正一さんも登場します。
魅力ある日本プロ野球にするための提言や、メジャー、イチロー、韓国野球、バッティング学を語る章は、「サンデーモーニング」で「あっぱれ!」「喝!」と叫ぶ姿そのものの熱情を感じます。