リツキシマブによるモノクローナル抗体療法/4時間5分でぶじ終了/家族カードを持つ人に面会制限中

160203朝6時過ぎ_R

雪景色のなかの外泊から病室へもどったら、きのうもきょうも、朝から気持ちのいい快晴続きです。

7クール目の「R-CHOP療法」のきょうは「R」=リツキシマブを使ったモノクローナル抗体療法です。

160203点滴開始_R

リツキシマブという薬は、Bリンパ球だけが持つ目印を狙い、Bリンパ球を殺してしまう「モノクローナル抗体」と呼ばれる分子標的薬、という説明です。

160203朝_R

【2016.02.03 朝食】

なんだかよくわかりませんが、要するに、がん化したB細胞を無効化し、リンパ腫を治療しようとする薬なんだそうです。

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午前10時40分、リツキサン(リツキシマブの商品名)600mgを560mlの液体に溶かしこんだ点滴開始。

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最初は流量が毎時50mlで、15分後の10時55分に検温・血圧チェック。

開始1時間後の午前11時40分にまたチェック。流量を毎時100mlに増量。

160203昼_R

【2016.02.03 昼食】

次の1時間後の点検までの間に昼食。昼食後は、入院中の定期飲み薬に加えてプレドニン4錠、今の点滴療法の副作用防止用の解熱鎮痛剤・抗ヒスタミン剤各1錠。

そしてうがいと歯磨き。

午後0時40分に検温・血圧チェック。流量は毎時200mlへ。

以後、午後1時40分、2時40分と点検し、2時45分には終了しました。

所要時間4時間5分できょうはぶじ、終了しました。

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さて、福島県内のどこでもインフルエンザ感染者が増加している、というニュースは聞いていましたが、この病院内でも入院患者さんからインフルエンザが発生しています。

院内での感染防止対策強化のため、原則、病院から面会を許可された家族カードのある人に面会制限中だそうです。

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【2016.02.03 夕食】

富士山大噴火/現代は大地動乱の時代/富士山は活火山

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『正しく恐れよ 富士山大噴火』(藤井敏嗣著、徳間書店)を読みました。

オビに書かれているように、「火山噴火予知連会長の緊急警告! 今すぐ、大噴火が起こってもおかしくない!」のが、今、私たちが生きている「時代」。

「現代は、大地動乱の9世紀の状況と似ている」との指摘もあります。

第1部「日本は大地動乱、火山噴火の時代に入ったのか」では、「火山に関するリテラシー(情報と理解)を身につけておく」きっかけとして役立つよう、NHKホームページの「そなえる防災」のコラムをもとにまとめられています。

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第2部「火山災害を生き延びるための知識と行動」は、NHK解説委員の二宮徹氏との協力のもとでの実践編で、本書のための書き下ろしです。

本書冒頭には、「気象庁には、大学院で火山を研究してきた専門家はほとんどいない。火山の監視にはもっと専門家が必要だ」など、目次にはない、本文からの10の「警鐘」がまとめられています。

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平安時代には数十年おきに噴火を繰り返していた富士山は、1707年の直近の噴火から300年余り。火山学の世界では「休火山」という考え方はなく、富士山はまぎれもない「活火山」です。

ちなみに活火山とは、「おおむね過去1万年以内に噴火した火山及び現在活発な噴気活動のある火山」のことで、日本には110の活火山があります。

7回目のCHOP/くせ者の「ピノルビン」/針差し替え/ぶじ終了

7回目の化学療法(CHOP)による治療をしました。

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錠剤で飲むプレドニン(Prednisolone)5mg10錠に加え、吐き気・嘔吐予防のカプセル剤イメンド125mgを最初に服薬。9時半過ぎでした。

10時20分には点滴治療開始。最初は例によって制吐剤グラニセトロン3mg/100ml。

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【2016.02.02 朝食】

所要時間はほぼ1時間です。

11時20分過ぎからはエンドキサン(=シクロホスファミドCyclophosphamide)1200mg/500ml。

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【2016.02.02 昼食】

昼食と定期飲み薬+プレドニン4錠に、うがい、歯磨きをはさみました。もちろんですがこの間、点滴は落ち続けます。

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午後2時に終了したので、エンドキサン点滴の結果として所要時間は約2時間半。予定は2時間だったので、30分ほどオーバー。

準備作業が入って2時20分ごろから赤い色のピノルビン(ドキソルビシン=アドリアマイシン=ハイドロキシダウノルビシンHydroxydaunrubicin)80mg/100mlの点滴開始。

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またほぼ同時に、フィルデシン(ビンクリスチン=オンコビンOncovin)4mg/20mlは点滴チューブの途中から注入しました。

3時過ぎぐらいに、点滴部がだんだんと痛くなってきたのと、点滴針の5cm先ぐらいのところに赤みを帯びてきたのでナースコール。ピノルビンはくせ者です。

160202ピノルビンで赤く_R

前々回、前回に続き今回もまた左腕から右腕に点滴針の差し替え。作業その他の時間があって3時25分再開。
3時55分にはピノルビンはほぼ終了、2回目の制吐剤グラニセトロンの点滴は5時に終了です。

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6時間40分はちょっと長めでしたが、7回目の初日の化学療法をぶじ終えました。

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【2016.02.02 夕食】

しっかり復活・テレビ体操/病室へ「帰宅」/体重59.6kg/幹細胞移植は選択肢外へ/R-CHOPはあと2回/放射線治療

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あまりにゆったりし、きのうはパスしてしまった朝のテレビ体操はしっかり「復活」。

午前中、2泊3日の自宅外泊を終え、病室へ「帰宅」しました。

帰ると間もなく昼食で、その後にバイタルチェック。月曜日は体重の確認日でもあります。

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自宅で体内にぶち込む食糧の量が関係していると思いますが、59.6kg! 目標とする60kgは間もなくです!

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【2016.02.01 昼食】

その後また間もなく、主治医が来てくれて、先日1月29日の末梢血幹細胞採取の結果と今後の治療方向と日程などについて。

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幹細胞についてはけっきょく必要量が採取できませんでした。血液検査結果やそのほかの事情を考慮したときのお話もうかがい、あと2回の標準治療後の末梢血幹細胞移植併用大量化学療法は選択肢からはずすことにしました。

次のR-CHOP療法はあす・あさって、8回目の最後は今月中旬以降です。あと2回!

また、今回の治療病名の原発部位とも目され、当初の腹痛の原因ともされる小腸が詰まった「できもの」の残りを放射線で撃退する放射線治療の実施によって、治療は終了の見込みです。こちらの治療は、これまでの血液内科医ではなく、放射線科医のもとに実施されることになります。

なにか先が見えてきた感じがします。治療結果がどうなるか、にもよると思いますが…

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【2016.02.01 夕食】

今回外泊はいちばんゆったり/これからの入院・治療・療養・体力回復

今回の自宅外泊はいちばんゆったりしている感じです。
160130夾竹桃_R感覚的には、長期に及ぶ入院生活が何かの「訓練」で、自宅外泊がその合間の「休息」。
160130朝日福島版広告_R【「朝日新聞」きょう付けの「福島浜通り」版掲載の広告】

夕べは、見るつもりでいた「山村美沙サスペンス」が始まる前だったので、8時台には寝てしまい、サッカー日韓戦の後半、韓国リード中に一瞬目が覚めた(妻が見ていた気配)ものの、そのまま寝てしまい、起きたのはけさ6時10分ごろ。
160130物置近く_R前回の自宅外泊から、病室でのように、頭すっきり、目もパッチリ状態で未明に目が覚めることがありません。
160130日当たり_Rともかくきょうは一日、大半の時間をこたつを前に、朝から晩までテレビ番組を見るといった時間の過ごし方でした。
160131こたつ_R入院・治療、それに大まじめに体力・筋力・体重回復と療養と、やっぱり病院との付き合いのもとにある期間は「訓練」なのでしょうが、もう少し、がんばります。

…という気持ちになること自体、いい休息になっています。

 

1月のベッド上読書

160130一月の本

1月は、読み切った本についてその都度書いてはいたかもしれませんが、入院してからの成りゆき上、記録だけ。

『日本近現代史を読む』(宮地正人監修、大日方純夫・山田朗・山田敬男・吉田裕著、新日本出版社)。三部構成の24の章立てですが、私が生まれ育ったのは第22章「日米安保体制と高度成長」以下の3章のみ。天皇の「先の戦争のことを十分に知り、考えを深めていくことが日本の将来にとって極めて大切」の言葉の重みをかみしめるべきです。

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すごい家電』(西田宗千佳著、講談社ブルーバックス)。略。

『南京事件論争史』(笠原十九司著、平凡社新書)。南京事件70周年の2007年に発刊されています。当時、私個人としても、「ある」ことがはっきりしているものを、「ない」と言い張る人たちとの「論争」の意味に疑問を感じていましたが、これを書名とした理由を含め、この事件をめぐる全体像を初めて知ることとなりました。

平和憲法の深層』(小関彰一著、ちくま新書)。略。

ひとりでいいんです 加藤周一の遺した言葉』(凡人会・加藤周一著、講談社)。

「赤旗」は、言葉をどう練り上げているか』(河邑哲也著、新日本出版社)。略。

脱原発で地元経済は破綻しない』(朴勝俊[パク・スンジュン]著、高文研)。略。

競争やめたら学力世界一 フィンランド教育の成功』(福田誠治著、朝日新聞社)。略。

日本の農山村をどう再生するか』(保母武彦著、岩波現代文庫)。略。

慰安婦問題をこれで終わらせる。』(松竹伸幸著、小学館)。略。

あしたからもう2月。フゥ~……、という感じ。

160124御殿場の娘【おととい晩からきょう午前中まで帰省していた娘が先日、御殿場へ行った時の富士山を前にした写真】

積雪模様/救急車/自宅外泊

160130午前6時半_R

いわき地方も広い範囲で積雪となったようです。この病院まわりでも、今シーズン初の積雪模様となりました。

160130救急車_R

きょうは一日曇り空、あしたは天気も回復し、晴れ間も広がるようです。

160130朝_R

【2016.01.30 朝食】

入院している病室は、国道6号線が目の前を通っていることもあり、サイレンを鳴らしてこの病院へ出入りする救急車の姿は、ほとんど24時間、日常茶飯事です。

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きょうも未明から、自宅外泊のために部屋を出る直前まで、ひっきりなしでした。

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そんなわけできょうは昨年クリスマス直前の外泊以来の自宅にもどってきました。

こうして自宅へ来てみると、「心身を休める」のに、今となっては、病室と自宅とでは大違いです。

採尿・採血・皮下注射は朝のうち/朝食は半分/今回は右腕→機械→左腕の血液の流れ/4時間半で終了/雪は本格的?

160129幹細胞採取

末梢血幹細胞採取の日は、早朝から採尿と採血があります。尿は自分でトイレでとりますが、採血は朝6時ごろ、看護師さんが来てくれます。

また、白血球を減らさないための皮下注射は、いつもなら午前10時前ごろにしていますが、幹細胞採取は9時には開始するので、こちらも朝食前の7時には実施。

160129朝ハーフ_R

【2016.01.29 朝食】

朝食は「ハーフ」。要するに量が通常の半分。前回までご飯だけが半分と思い込んでいたら、そうではなく、おかずも半分。

これも、採取中に何かあっては具合が悪いからですが、「何か」が何かは聞いたかもしれませんが、覚えていません。

幹細胞採取する場所の院内「透析センター」へ病棟から移動する途中、何かあっては具合が悪いので、毎回、病棟看護師が同行してくれます。

160129穴だらけ?_R

朝9時、作業準備開始。これまで2回、左腕から血液をとっていましたが、今回は血管の確保がうまくいかないよう。これは、私の場合、化学療法の点滴は左腕からしていますが、そのことによる影響もあるようです。

ともかく今回は、右腕から血液をとり、その血液を機械に通し、左腕から血液を戻す、という血液の流れです。

160129昼_R

【2016.01.29 昼食】

午後1時半には終了し、正味4時間半でした。

終わってみると、1・2回目よりもどっと疲れたような…

終わるころに再び来てくれた病棟看護師が車イスに乗せてくれ、病室へもどり、2時ごろには遅めの昼食。

以後、「通常の入院生活」へもどりました。

160129午後4時半_R

午後4時半ごろ、外はみぞれ模様。いわきのこのあたりの地域にも、本格的な雪が降るのでしょうか?

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【2016.01.29 夕食】

 

「体力の温存」/土曜日から自宅外泊2泊3日/薬の定期処方/松竹さんといわきでの企画

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あしたが末梢血幹細胞採取の日で、3度目になります。

これまでの2回でも、左腕から血液を抜き、そこから機械で幹細胞など必要な成分を取り出し、残りを右腕からもどす作業で、それぞれほぼ4時間かかりました。

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その間、ベッド上にじっとしているのが基本で、終わってみればなんということはないのですが、実体験に基づいて想像すると、ドッ、と疲れるような…

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それで今週に入ってからは、体や筋肉を動かす体操は早朝の1回だけにして、なんとなく精神上、「体力の温存」を図りました。

160128入院定期処方_R

主治医と相談し、幹細胞採取は3度目のあすで終えることとし、翌30日(土)午前11時から、2月1日(月)午前11時まで、2泊3日の自宅外泊の許可を受けることとしました。

160128朝_R

【2016.01.28 朝食】

また次の7回目の治療は2月2・3日の予定になりそうです。

きょうは入院定期処方の薬の7日分の「更新」日。

朝5錠、昼4錠、夕6錠、そのうち朝昼夕の3回は3種類、朝夕の2回・夕の1回がそれぞれ1種類を間違いなく仕分けないとならないのですが、果たして自己責任でいいのか、ちょっと不安が残ります。

160128昼_R

【2016.01.28 昼食】

入院中、定期的に処方される薬の数として、多いのか少ないのかはわかりませんが、ここだけの話、きょう夕方までの1週間分で、1錠だけ余ってしまったものがありました。

きょうは松竹伸幸さんのブログなどを見て、私のブログ更新の参考にさせてもらっていたのですが、いわきでも企画があるようです。

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【2016.01.28 夕食】

慰安婦問題

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『慰安婦問題をこれで終わらせる。』(松竹伸幸著、小学館)を読みました。

慰安婦問題では、昨年(2015年)末に日韓政府が交わした合意がありましたが、本書はそれ以前の昨年4月に初版が発行されています。

なにより著者の願いは、元慰安婦の心を安らかにすることです。政治の翻弄から慰安婦とされたかたを救い出し、心が少しでも安らぐようにしたい、ということです。

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元慰安婦のかたたちのそうした平穏な晩年のためにも、日韓関係のためにも、日本の国益のためにも、政治的立場を超えた批評の対象、議論の叩き台としての著者の提案です。

本書の最後の「妥協と原理の政治について」と題された章(「補論」)は、第一~三章とほぼ同じ分量で、著者がこれまでとりくんできた仕事やその思索的格闘などが語られ、まさに本書提案の背景そのものと思います。

160128ハタ・慰安婦26日_R【「慰安婦」被害者の(左から)李玉善(イオクソン)さん(88)、姜日出(カンイルチュル)さん(87)、「ナヌムの家」の安信権(アンシングォン)所長と懇談する共産党の笠井亮衆院議員、紙智子参院議員=26日、国会内。28日付の「しんぶん赤旗」より】

ちなみに著者が編集者として世に問うた本は、『我、自衛隊を愛す 故に、憲法9条を守る』(箕輪登・小池清彦・竹岡勝美著、2007年3月)、『自衛隊の国際貢献は憲法九条で』(伊勢崎賢治著、2008年3月)、『アフガン戦争を憲法九条と非武装自衛隊で終わらせる』(伊勢崎賢治著、2010年2月)、『抑止力を問う』(柳澤協二著)など。

160128慰安婦像_R

ご自身も2013年には『憲法九条の軍事戦略』を世に送り出していました。