なにが秘密かも秘密の特定秘密保護法案が衆院で強行採決された翌日のきのう、全国紙・地方紙がいっせいに反対の論陣です。
「朝日」は1面に政治部長が「歴史の教えに逆行」。「毎日」も5面の社説を1面にもってきて「民主主義の土台を壊すようなこの法案の成立には反対する」。「東京」も社会部長が1面で、法案の延長にあるのは「憲法九条が骨抜きにされ米国とともに戦争ができる国である」と指摘。
地方紙では「北海道新聞」が「ノーを突きつけて廃案に」、「東奥日報」が「法案は白紙に戻すべき」、「京都新聞」は「国民の不安を置き去りにしたまま法案を成立させてはならない」、「中国新聞」は「廃案にして出直した方がすっきりする」、「西日本新聞」は「あらためて廃案を求める」、「琉球新報」は「良識の府で廃案目指せ」。
こうした声を代弁したのが、きのうの参院本会議での仁比聡平(にひ・そうへい)議員の質問でした。同じ弁護士として、権力にへばりつく谷垣貞一法相や森雅子大臣とは決定的に違います。
彼が質問の最後に、「同僚議員の皆さんに警鐘を鳴らしたい。この法案は、国会議員をも処罰の対象としています。たとえ政治的立場は違っても、国民を代表し、巨大な行政権力・官僚機構に断固として迫ってこそ、国会議員ではありませんか」と訴えました。
議場では他党からも拍手がおこったそうです。
仁比議員は、私が京大理学部4回生のときに法学部の新入生で、民主青年同盟や党として話しかけていたことを思い出します。