新聞切抜き・処分/冷温停止/言葉のトリック

昨年11月の県議選直後ぐらいからの新聞3紙がたまってしまい、切り抜きと処分をしました。

毎回、1日がかりなので、新聞の読みかた・処分法は課題なのですが、改まらないまま今に至っています。

原発の「冷温停止状態」の件です。もともとこの言葉は専門用語で、運転していた原発を停止したあと、原子炉圧力容器内の水温が100度以下に保たれていることを言います。要するに、健全な原発で正常に運転を停止するさいの状態をさしていました。

ところが今回、炉心溶融という異常事態の原発にあてはめて、圧力容器底部の温度が100度以下で、放射性物質の放出が抑えられていることを基準としたのです。

圧力容器底部にどれだけの燃料が残っているのかもわからず、汚染水を通してどれだけの放射性物質が放出されているかもわからないのに、です。

核燃料化学が専門の元中央大学教授の舘野淳さんは、「『収束』は言葉のトリック」と「しんぶん赤旗」のインタビューで断じています。

冷温停止状態とは?/事故収束・廃炉への監視・規制機関は?

きのうの県議会常任委員会としての調査は、第一原発現場視察がメインだったこともあり、事故原発の現況や対策については、資料はもらったものの、東電による説明と質疑応答は短時間でした。

私が「公式」の場で聞いたのも、所長説明で3・4号機の使用済み核燃料プールの瓦礫撤去の作業についてだけでした。

現場視察前の休憩時に、資料をペラペラめくっていたら、「冷温停止状態」を達成、の文字があったので、「これは実測値ですか」と確認したのです。

家にもどってから見てみると、その資料のページでは、「損傷した燃料が圧力容器及び格納容器のどこに存在しているかを正確に把握することは難しい」と書いてあって、下のグラフは「原子炉圧力容器底部温度」と「格納容器内温度」。

燃料はメルトダウンして、圧力容器底部からは落ちている可能性が大きいし、内視鏡でのぞいたときにも格納容器内のどこに燃料があるかはわからなかったわけです。

このグラフも、溶け落ちた燃料がない場所の温度でしかないかもしれません。いったいどんな意味があるのでしょう?

事故収束と廃炉へ向け、監視・規制機関としての役割を果たす国家機関が存在しない、ということではないでしょうか?

中央台/常磐新春/アンコール/地元

午前中、私が住む地元の党支部長さんと中央台地域で県議選でお世話になったかたがたをたずねました。

「ああいう状況で来てもらったのが共産党だけだったんです」「一家をあげて応援させてもらいました」「頼るのはほかにないんです」などなどと、ほんとうに大きな期待をあらためて感じました。

常磐地域の「新春のつどい」に宮川さんと参加しました。市内のつどいはこれで最後。

ほかの地域ではあらかじめカラオケの打診があったりしましたが、今回はその場で突然のご指名。そのうえアンコール。

まっ、「しあわせになろうよ」と「乾杯」です。

夕刻からは私の地元の党支部のみなさんとの新年会。まぁ、まず無礼講以前の関係ですから、こういう絆は大切です。

県党会議/大雪と快晴の県内/党への信頼

郡山市内で県党の会議がありました。

いわきを出るときは、ここ数日と同様に気温は低いものの、快晴でしたが、磐越自動車道でいわきを出たあたりから雪模様。

だんだんと激しくなり、会場に着くと大雪で、すでにたいへんな積雪でした(いわき住民から見て)。

昼間はいったんやんだようでしたが、午後にはまた降り出し、帰るころにはまた大雪。

いわきに入ると、上弦の月と星ぼしが夜空を飾っていました。

同じ福島県内でも、冬の季節はいつもこんな感じです。

それはそうと、会議では、来月から来年1月までの総合計画を採択しました。これをめぐる討論では、県内各地から、昨年の3・11以降の様ざまな活動を通し、党への信頼が広がり、深まっている様子、地域での住民のみなさんとの絆の広がりや党内の活性化、若者のなかでの活動など、生き生きと語られ、きょうもまた元気をもらえました。

高橋ちづ子衆院議員の国会リアルタイム報告もまたよかったです。

介護報酬/公費削減が前提

きのう、各紙が報じたように、今年4月からの介護報酬案が決まりました。

「在宅支援強化」を看板に、「24時間巡回型訪問」の創設が目玉で、報酬全体は前回改定と比べ、1.2%増だと言っています。

ところが、これまで介護報酬とは別に国費として支出していた介護労働者の賃金引き上げ分は介護報酬に組み込んだ、というものの、この国費分を差し引くと、実質0.8%のマイナス改定です。

まして、「24時間巡回」できる体制をつくれる事業所が、都会以外の地方でどれだけあるのでしょうか? ほとんどないと思います。今でさえ、夜間対応の職員体制をつくれないのです。

だいたい、在宅強化と言いながら、民主党政権のもとでの昨年6月30日の「政府・与党社会保障改革検討本部決定」の「社会保障・税一体改革成案」では、「介護予防・重度化予防」「介護施設の重点化(在宅への移行)」で公費の1800億円削減を見込んでいるのです。

自民党政権時代からの「重点化・効率化」と称した福祉切り捨ての構造改革政治そのものです。

浜通り医療生協の介護の責任者に話を聞きに行ったら、単純に当てはめ計算すると、年間収入は今年度比マイナスです。

医療もそうなのですが、「報酬改定」のたびに、どこでどうしたら収益を上げられるか、の対応を迫られ、患者や利用者のための最善の医療・介護はこうして遠ざけられていくのです。

そして、この事実は、医療・介護に本人・家族がかかわらない限り、多くの国民が気づかされないまま、どんどんと「改悪」され続けているのです。

自民、民主と続くこうした政治をいつまでも許し続けられますか?

薄磯地区/新春つどい/黄門様からカラオケから

平薄磯(たいら・うすいそ)地区の災害復興本部を宮川さんとたずね、現況や今後のことについてお話をうかがいました。

この薄磯には、震災前は約250世帯・900人が暮らしていましたが、津波で95%の家屋が流失、130人が犠牲となりました。

私は昨年の大震災2日後の3月13日にこの地に足を踏み入れ、茫然自失でした。

この地のみなさんの声をしっかりと受け、市街地復興計画を現実化させないとならないと、強く思います。

正午からは、いわき北部・内郷(うちごう)・好間(よしま)地域の党後援会合同の「新春のつどい」に参加しました。

第一部でのごあいさつで、昨年の県議選での感謝と、これからの決意をみなさんにお伝えし、

 

第二部の余興では、いろいろな芸の披露のひとつで、私と宮川さんが「黄門様」の役をし、

余興最後のカラオケのトップに宮川さん、私はトリでした。

 

最後は参加者全員で「がんばろう!」の大合唱。こういう集まりはほんとうに元気をもらえます。みんな被災者です。

医療生協ニュース/地方道の復旧

「浜通り医療生協ニュース」の今年初春号(206号)をご近所の医療生協組合員宅に配布しました。

私の出身職場でもあり、理事を務めている浜通り医療生協では、それぞれの地域の組合員がこのニュースを配布できる組織をめざしています。

1万5000人を超える組合員にこうして手配りできるようになれば、地域での絆が支えるまちづくりが進められると思います。こうした実質的な「絆」の大切さは、今回の震災でほんとうに痛感させられました。

【2011年3月15日時点】

昨年の3月15日には波打っていた道路は、その後もしばしば自家用車で通過していましたが、きょうは復旧工事のために片側交互通行でした。

【2012年1月25日時点】

主要地方道小名浜四倉(おなはま・よつくら)線の沼ノ内地内ですが、こうした生活道路こそ、真っ先に復旧すべきと思うのですが。

憲法街宣/トロツキスト/小名浜新春

日本国憲法を守るいわき市共同センターによる市内いっせい宣伝の今年の最初の日です。

小名浜地域では「浜通り医療生協九条の会」として実施しています。

私が話をさせてもらっていますが、車から手を振ってくれる人、「がんばれよ」と声をかけてくれる人、向かいの歩道で立ち止まって話しを聞いてくれる人、話し終えたら頭の上に手をあげて拍手してくれる人。

震災後、こういう場面がこの場でずっと続いており、「世の中いっしょに変えよう!」という意志を強く感じています。

昼過ぎからは、ちょっとした縁があり、「『中国革命の真実』出版記念会」に参加させていただきました。ある新聞の書評で、その本の一部を引用し、「私たちの世代がトロツキーから日本最初のトロツキスト山西英一を経て受けとった最良のもの」と紹介されています。

その縁もあって、私もスピーチする機会に恵まれたのですが、原発をめぐる推進側の「巻き返し」が強力で、これに負けずに原発のない社会をつくる合意を広げるために、いっしょに力をあわせたい、の話に万雷の拍手をいただき、かなりの感激です。

その場に参加されていた何人かのみなさんと、その場を中座させてもらい、小名浜地域の党後援会の「新春のつどい」に移動。宮川さん、渡辺ひろゆき市議、伊藤ひろゆき市議と合流です。

小名浜は私が働く場としていた地元です。そのことを強く強く、参加していただいたみなさんからの叱咤と激励の声であらためて実感させられました。

なおかつ、TPP(環太平洋パートーシップ協定)下での医療現場「寸劇」後の2分の「まとめ的解説」、カラオケのトップバッターで「しあせになろうよ」を歌わせてもらったり、まことにありがとうございました。

WBC/市労連/カラオケフェスタ

県からホールボディカウンター(WBC)の貸与を受け、県の委託で双葉地域の住民や、市内での放射線量が比較的高い地域の市民の検査をしている市立総合磐城(いわき)共立病院をたずね、WBCでは何を測定しているのか、診療放射技師長の今野広一さんからその基本を聞かせていただきました。

昨年の原発事故後、テレビでその解説を聞いていたものの、今に至るまで、その現場の話を聞く機会をつくれず、やっと輪郭を知ることができました。

夕刻には、いわき市労連の旗開きと第7回カラオケフェスタ。宮川さんといっしょに参加しました。

旗開きには県労連議長の斎藤富春さんも来賓参加。今年最初の顔合わせでした。

市労連のカラオケフェスタは、私はこれまでも皆勤なので、なにがあろうと欠かせない、という構えです。

被災3県県議団/暮らし支える政策

山形市から仙台市へ移動し、岩手・宮城・福島の「被災3県 県議団交流会議」に参加しました。

それぞれの県の災害の実態、救済・復旧・復興へのとりくみ、県の対応などについて交流しました。

国会からも、高橋ちづ子衆院議員、大門みきし参院議員、笠井あきら衆院議員、それに小池晃前参院議員で党政策委員長も参加し、各省庁など国の復興対策や国会での動きなどの報告もありました。

各県によって、原発事故や放射能汚染問題や原発のない社会をめざす運動への住民感情や願いの「温度差」は感じますが、国による根拠のない原発事故収束宣言への怒りや、原発のない日本の国づくりへの意志は共通です。

中央と国会議員、県議会議員がこうして一致して住民のみなさんの暮らしを支える政策実現へ話し合える機会は貴重です。

それにしても、中央と国会議員、県議会議員が言っていることやしようとしていることがさかさまな「二大政党」に存在意義はあるのでしょうか? これを持ち上げる大手マスコミの存在意義はどこにあるのでしょうか? 日本社会の根本的問題だと思います。