雪景色の福島市/国保/切実な願いに寄り添って

150130国保

午前中は県庁の党県議団控室でいろいろ作業。

きのうお願いしていた国民健康保険課から、高額医療費共同事業と、来年度から変更される保険財政共同安定化事業について説明を受けました。

後者の変更というのは、「レセプト一件30万円超の医療費に関する共同事業」が「すべての医療費に関する共同事業」になり、私にはこの変更が医療費抑制の役割を県に果たさせるための土俵づくりに思えるのですが、どうもそういう緊張感が感じられず、何のための制度いじりなのか、と思います。

150130紅葉山公園

それよりなにより、けさの福島市は9時ぐらいから雪が降り始め、雪景色に慣れていないいわき市民の私としては何と言っていいのか…

午後は県党内の大震災・原発事故対策本部会議でした。昨年の県知事選、総選挙などで中断していましたが、安倍政権による原発推進と一体の「福島切り捨て」暴走が目に余り、あらためて、県民の切実な願いに寄り添って運動とたたかいを進めるために、定期的な開催を確認しました。

団会議/質問準備/ドキュメント記録/東電

県議団会議でした。

団としての原発避難者の仮設住宅での懇談、国会議員の県内視察の同行などを含めた当面の日程調整、そして2月議会へ向けた代表質問・追加代表質問・一般質問の準備開始です。

質問に関してはそれぞれ考えている項目を出し合い調整。

150129生涯学習

その合間に私は、きのう楢葉町役場からもらった「楢葉町災害記録誌[第1編]ダイジェスト版」の話をしながら、県としての職員からの聞き取りを中心としたこうした“ドキュメント”制作の検討を要請しました。

「東日本大震災などの体験、記憶、記録などを収集、保存、活用を図る施策の推進」の担当部署は企画調整部生涯学習課ですが、ドキュメント記録は生活環境部災害対策課と思われるので、両方に検討をお願いしました。

150129東電

また、東京電力担当者から、経産省の廃炉・汚染水対策チーム会合/事務局会議に提出する資料をもとに、福島第一原発1~4号機の廃炉へ向けたロードマップの進捗状況の説明を受けました。毎月1回の「定例」で、5人がそろっているときには全員で説明を受けます。

楢葉町仮設住民との懇談/災害記録誌/商工会議所

150128楢葉・上荒川仮設

いわき市内の平上荒川(たいら・かみあらかわ)にある楢葉町仮設住宅の集会所をお借りし、楢葉町民のみなさんと懇談しました。懇談には、市内の中央台にある仮設住宅からもご参加いただきました。

私たちは県議の宮川さんと私、伊藤ひろゆき・いわき市議が参加しました。

楢葉町は、福島第一原発から20km圏内に8割の面積が入り、その地域が2011年4月22日に警戒区域、その他の町域は緊急時避難準備区域とされ、2012年8月10日、警戒区域が解除されて避難指示解除準備区域とされて現在に至っています。

150128楢葉47日間

7,500人弱の町民のうち6,400人強が福島県内、1,000人強が29都道府県に避難していて、県内の多くは楢葉町いわき出張所があるいわき市内に避難されていると思われます。

こうしたなか、町としては帰町に向けた環境整備のとりくみをしていますが、町民のみなさんからは、放射線量、農業再開、戻りたいが、近所の人たちが戻らなければ生活が成り立たない、医療や買い物も近所でできないなど、多くの不安が語られました。

なにより、安心して住める「住まい」の問題は深刻です。

150128楢葉災害誌

これに先立ち、昨年末に「楢葉町災害記録誌≪第1編≫概要版」を発行した、との「広報ならは」の記事を町のホームページで見て、さっそく楢葉町いわき出張所をたずね、取り寄せました。

3・11の翌日、「町独自の苦渋の決断」として全町避難を決定していわき市へ、3月16日には会津美里町への避難開始、4月26日には楢葉町いわき出張所を開設するまでの47日間の記録です。その意味で≪第1編≫だそうです。災害対策対応にあたった職員などへの聞き取りを中心にしています。いただいたのは概要版で、本編は現在印刷作業中です。

150128楢葉上荒川

私は、職員への聞き取りを中心としたこうした記録は、広域自治体としての県こそが、統計資料の延長のような記録でなく、各市町村や国とのやりとりがどうだったのか、何ができなくて何ができたのか、何があったのか、まとめるべきだと思います。

夕刻には、いわき商工会議所議員新年交歓会に出席しました。来賓のなかに高校同期の2人、1人は中学からいっしょで、親しく新年のあいさつを交わすことができました。

医療・介護総合法のレジュメなど/浪江町/差し押さえ相談/紅梅開花

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「医療・介護総合法」について、昨年来作っていたレジュメに補足していたレジュメと、つい先日勉強しなおして、この法律に至るいきさつをまとめたレジュメとを、合体させる作業をしました。

このテーマで話すのに、わざわざ2つのレジュメを用意するのもいかがなものかと思ったものですから…

資料についても、「しんぶん赤旗」や厚労省のホームページから必要なものを打ち出し、準備しました。

来週と再来週の話ですが、それまでのスケジュール予定を見ると、少なくとも来週の医療生協で話すレジュメ・資料はきょう中に渡しておかないと間に合いそうもありません。

150127紅梅

ご近所に浪江町から避難しているお宅をたずねました。浪江町はいまも全町避難ですが、仮庁舎は二本松市にあります。福島県内に浪江町の仮設住宅は30か所ありますが、いわき市にはありません。ところが県内避難者数では、いわき市は福島市の3,400人強に次いで2番目の2,700人強です。3番目が仮庁舎のある二本松市で2,200人強。

県内避難者1万5,000人弱、県外避難者が6,400人強というのが浪江町民の実情です。いまだこういう状況に置かれ、今どういう思いで暮らしているのか、国はじめ、行政に対するどんな思い・要望があるか、ぜひ聞きたいと思います。

午後には党のいわき北部地域の支部長会議に参加。

高橋あき子市議からこの間たて続けにあった「差し押さえ」の相談の話がありました。支部の党員に寄せられた案件も含めてです。

大半が自営業者の震災後の相談ですが、事業そのものが成り立たなくなったなか、市県民税・国保税の滞納分を分納しているにもかかわらず、差し押さえに至ったのです。

どこまで無慈悲な国に成り下がったのか、と思わざるを得ませんが、貧困問題は、子どもや女性だけでなく、全社会的に「見える化」を図っていくことは喫緊の課題だと思います。まして原発被災地でこんな事態が広がっていることは異常事態です。

150123いわき民報

先週23日の地元夕刊紙「いわき民報」に私の出身職場の小名浜生協病院の「紅梅開花」の記事が載り、私も確認してきました。

小雨の中の定時定点/ドック/執筆/支部新年会

150126正華前

けさはまた久しぶりに、地元党後援会の3人とともに、自宅近くの2か所で「定時定点」の街頭宣伝。

小雨が降り続けるなかの決行でしたが、クラクションを鳴らして通ってくれる人、信号待ちで運転席の窓を開けて聞いてくれる人、手を振っていってくれる人…

150126ゴム前

終えるや直ちに予約していた小名浜生協病院でのドック受診。あらかじめの2回の大便検査を持参し、身長・体重・腹囲、血圧・採血、視力・聴力・眼底検査・心電図・肺活量・腹部エコー検査・採尿、胸部レントゲン・胃透視、診察のメニュー。

150126生協病院

家にもどるや、今度は月刊通信「かけはし」2月号の原稿執筆。総選挙での民意をゆがめた結果と選挙制度改革をテーマにしました。

151026地域支部

午後3時半からは、私が住む地域の党支部の集まりに参加。昨年末にこの支部に入っていただいたご夫妻の歓迎と、年初めなので新年会と、私の秋の県議選での必勝への決起とをかねた集まりでした。そういうわけなので、私も冒頭にあいさつです。

県党会議/共産党ならでは

151025県党会議

終日、県党会議でした。

先週の地区党会議同様、県党会議は党規約第29条で「一年に一回ひらく」ことになっています。

昨年末の総選挙で5選を勝ち取った高橋ちづ子衆院議員があいさつ、32人になった国会議員団(衆院は21人)のはつらつと元気な様子、あした開会の国会に政党助成金廃止法案を提出することなど、国民から寄せられた期待に応える成果を出すための活動報告がありました。

午前中は県委員長が今月から来年2月までを期間とした「第26回党大会期第2期総合計画(案)」を報告、午後はこれを受け、全県からの代議員15人が討論に立ちました。

ともかく安倍政権は、原発再稼働・輸出のため、南相馬市の「特定避難勧奨地点」解除の強行、営業損害賠償打ち切り方針打ち出しなど、事故も被害も終わったとする「福島切り捨て」策を急速に進めています。

そうしたなかでの元気で明るい討論はほんとうに共産党ならではと、つくづく感じました。

110207伊東洋宅

常磐新春のつどい/反戦・反核ハーモニカ/南京玉すだれ

150124常磐新春

常磐(じょうばん)地域の党後援会による「2015年新春のつどい」がありました。

地元のみぞぐち民子市議、昨年末の総選挙を小選挙区候補としてたたかった吉田えいさくさん、宮川県議とともに参加しました。

150124常磐新春90乾杯

乾杯の音頭は90歳になったという渡辺藤一さん。かつては市議を務めていましたが、きょうも元気いっぱいです。

交流会での芸にも感心です。「反戦・反核の思いで吹き続けている」と70年にわたるハーモニカ演奏は響きます。

150124常磐新春南京玉すだれ

こういう場でめったに見る機会のない「南京玉すだれ」も見事でした。

カラオケのマイクをもつ高齢のみなさんの元気な姿にも感心。

150124常磐新春「乾杯」

私も「かたいきずな」の「乾杯」。会場のカラオケ装置の良い性能のおかげで万雷の拍手をいただき感激です。

つどいの前後に本を読み、太陽光パネル設置へ向けた書類を仲介してくれているお店に届け、夕刻には、震災直後の前回県議選でお世話になり、つい先日まで元気な姿を見ていたはずなのに、不治の病に倒れたかたの通夜式でした。

女性たちの貧困

150124女性の貧困

『女性たちの貧困』(NHK「女性の貧困」取材班著、幻冬舎)を読みました。

4日ほど前から読み始めましたが、取材対象となっている女性のその時の状況を想像しようとして立ち止まったり、戸惑ったりして、中断する機会がしばしばありました。

2013年2月のおはよう日本「“望まない妊娠” 女性たちの現実」、同年7月の地方発ドキュメンタリー「彼女たちの出産~二〇一三 ある母子寮の日々~」、14年1月クローズアップ現代「あしたが見えない~深刻化する“若年女性”の貧困~」、同年4月NHKスペシャル「調査報告 女性たちの貧困~“新たな連鎖”の衝撃~」の取材内容ががもとになっいます。

「抗(あらが)いようのない貧困の中で、限界まで努力しながら疲弊していく女性たちに社会は何をすべきなのか、貧困の連鎖を断ち切るために、今できることは何なのか」、「女性たちの貧困をどうすれば克服できるのか、その具体的な手立てを探り、再び番組として伝え」、発信し続けるために取材は続いています。

「見えない貧困」「非正規雇用の現実」「『母一人』で生きる困難」「セーフティネットとしての『風俗』」「妊娠と貧困」「“新たな連鎖”の衝撃」「解決への道はどこに」「データが語る若年女性の貧困」が本書の章立てです。

医療・介護総合法へのいきさつ/ペロの抜糸/いわき市労連旗開き

150123医療・介護法いきさつ゜

来月の1週目と2週目と、「医療・介護総合法」の学習会で話す機会がまたあり、あらためて頭を切り替えて、この法律成立に至るいきさつを勉強しなおしました。

ほんとうは医療費抑制策が始まる1980年代までさかのぼる必要があるとは思うのですが、とりあえず、直接的ないきさつです。

民主党政権末期、民自公の3党合意によって、自民党主導の「社会保障制度改革推進法」があれよあれよという間に2012年8月に成立させられたことが始まりです。「安定した財源を確保しつつ受益と負担の均衡がとれた持続可能な社会保障制度」と言って、消費税増税を前提に、「負担なければ給付なし」の民間保険と変わらない「見返り」論を社会保障の基本にすえました。憲法25条などどこ吹く風です。

その法律に基づいて設置された「社会保障制度改革国民会議」が、自公政権復活後の2013年8月に報告書を発表しました。「『医療から介護へ』、『病院・施設から地域・在宅へ』という流れを本気で進めようとすれば、医療の見直しと介護の見直しは、文字通り一体となって行われなければならない」とされました。

2013年12月には、これらを受けて「持続可能な社会保障制度の確立を図るための改革の推進に関する法律」(「プログラム法」)が成立させられ、政府の役割は、「個人の選択を尊重し」「個人の主体的な健康維持増進への取組を奨励」「個人の主体的な介護予防への取組を奨励」とされ、医療・介護の改革の項目が並べられました。

そして「医療・介護総合法」(地域における医療及び介護の総合的な確保を推進するための関係法律の整備等に関する法律)が2014年6月に成立させられました。

150123抜糸

さてきょうは、ペロがおととい、後ろ左足にはめていたギプスをはずしてしまったので、動物病院に連れていって相談したところ、ギプスの必要もなく、抜糸してもらいました。

夕刻には、いわき市労連の旗開きに参加しました。

知事申入れ/福島切り捨てと原発再稼働は一体

150122知事申入れ

2月定例県議会(予定は2月16日~3月20日)を前にした党県議団としての知事申入れをしました。

午前中、申入れ文書を5人そろって確認し、20分間の申入れ時の役割分担もしました。

大きく九項目で、「予算編成」「震災復興とイノベーション・コースト構想」「原発への回帰を許さず、エネルギー政策転換へ福島からの発信」「除染の促進と中間貯蔵施設」「完全賠償」「一人ひとりの被災者の生活と生業の再建」「農林水作業、中小企業の復興」「福祉型の県づくり」「子どもの健やかな成長と教育の充実」。

150122知事申入れ3

私は2番目と3番目の震災復興と原発回帰を許さない大項目を担当しましたが、ともかく、小項目については語らず、この申入れをする根拠と背景を伝えることに心をくだきました。

やはり私は、福島切り捨てと言っていい様ざまな施策と原発再稼働・輸出政策とは表裏一体であることをシカと認識した「原発ゼロの日本」の福島からの発信、そのことを前提に、原発震災を機会に「惨事便乗型」の復興施策にならない県内再投資力再形成となる福島復興策を求めました。

150122知事申入前準備

申入れ後、県議団として、あらためて、昨年6月の経産省主導の「福島・国際研究産業都市(イノベーション・コースト)構想研究会報告書」を読み直し、今後の対応について検討です。私自身も、担当する常任委員会委員なので、この報告書発表後の6月県議会委員会で、「地元の中小企業が参加しやすい仕組みづくりもあわせて議論されなければならない」と主張し、質疑していました。