「昭和天皇実録」

『「昭和天皇実録」講義』(古川隆久・森暢平・茶谷誠一編、吉川弘文館)を読みました。昭和天皇実録

編著者によれば、本書は『歴史研究者が読む「昭和天皇実録」』とでも名づけられるもので、その目的は、「『実録』の記述をどう読み解くべきかの視点を、研究者の立場から広く内外の人々にわかりやすく提供し、さらにはそうした作業を踏まえて『実録』の意義と問題点を具体的に示すこと」です。

200ページちょっとの手ごろな分量でもあるし、「昭和」のほぼ半分の後半30年を生きた者として、読んでおいたほうがいいかなぁ、と思って手にした次第です。昭和天皇実録カバー裏

「実録」そのものは、1990年から国の事業として宮内庁で編修作業が始まり、16年で出来上がる計画がけっきょく24年かかり、2014年8月、和綴じの61巻(うち1巻は目次・凡例)、1万2,137ページとして完成し、同年9月9日に公表されたものです。昭和天皇実録オビ裏

本書は、その実録を史料批判の対象の一つとして丹念に読み込み、裏づけをとりながら事実を一つ一つ解明する歴史学の常道に基づき編まれています。

新史料や新事実の記載、これまでの学説や諸資料の批判材料としての利用価値も当然に期待されたこの「実録」を、ほかの歴史史料や研究書と比較させながら詳細に解読し、一般向けに書かれているだけに、読みやすいです。

歯医者再開/ペロの予防注射/花が次つぎ

きょうから中断していた歯医者通い再開です。歯医者さんは高三時の同級生。160509の1

昨年の県議選へ向けた事務所開きの前日、9月26日に行き、10月21日に予約していたものの、入院・治療のために行けなくなってしまっていました。160509紫蘭

入院中には、いつだったか、右下奥歯に詰めていたモノも取れてしまっていて、治療としてはこちらが先になりそう。160509ブルーベリー

午後はペロの狂犬病予防注射を近所の動物病院で。電話のうえで行きましたが、「先客」が5組ほどあって、1時間待ち。ペロはけっこうおとなしく待ってくれました。160509ミカン

わが家の庭や鉢植えの花も次つぎ(?)と。160509カナチョロ

 

お見舞いお礼/母親/海岸の堤防

3日の憲法記念日からきょうにかけ、妻の都合がつく時間に合わせ、入院時にお見舞いに来てくれたかたがたにお礼かたがた、そして私が入院時に高齢者施設に入所していた母親に久しぶりに会いに行きました。160508第一公園2といっても、隣組の会計係として自治会費の集金時に回ったり、2人で買い物に出かけた帰りに寄ったり、母親に会いに行く途中に昼食をとるのに寄ったり。160508郷小2施設は私が役員を務めているところ。施設長はじめ常勤役員とも久しぶりに会うことができました。160507高久実家1母親とは、昨年9月下旬、小名浜生協病院入院中以来だと思うので、7か月は会っていなかったかもしれません。160507高久実家2身体もずいぶん健康的にスマートになり、話しぶりも達者で、元気な様子でよかったです。職員が「きょうはどなたが来てくれましたか?」と聞くと、「弟と義理の妹よ」とのこと。160507高久実家3帰りは妻の実家の母親にタケノコをゆでてもらうようにお願いしていたらしく、寄ってきました。160507堤防3施設から海岸通り(県道豊間四倉[とよま・よつくら]線)をひたすら南下すると実家です。ここを通るのも久しぶり。堤防が作られつつありますが、車からは海がまったく見えません。160507堤防4花の写真は、この間の散歩時の公園や小学校の藤の花、実家の庭の花。

18歳からの民主主義

『18歳からの民主主義』(岩波新書編集部編)を読みました。民主主義18歳

各執筆者が、今年の参院選から投票するであろう18,19歳の有権者に語りかける口調で書かれています。

三部構成で、「Ⅰ 民主主義のキホン」では6人の学者、ジャーナリストがそもそも論を語ってくれます。

「Ⅱ 選挙。ここがポイント!」でも、10人の各分野の達人が、具体的に何を判断のよりどころにすればよいかの簡潔なヒントを示します。

「Ⅲ 立ちあがる民主主義!」では、18歳から101歳まで、世代も、立場も、職業も違う多彩な人たち19人が、民主主義について思うところを縦横に記してくれています。民主主義18歳カバー

税金の集め方・使い方の現実と民主主義的ルール確立のためのヒントが弱い気がしますが、あくまでも考えるためのヒントなので、契機になればと思います。

いずれにせよ、若者を読者の対象としていますが、全有権者にとって間違いなく参考になる本だと思います。

参院福島選挙区の野党統一候補に民進党現職・増子輝彦氏

共産党福島県委員会はきのう(6日)、「安全保障関連法の廃止を求めるふくしま県市民連合」の呼びかけに応じ、民進党福島県連、社民党福島県連の3党で野党共闘の合意確認書に署名しました。160506野党統一1【左から、久保田仁・共産党県委員長、金子恵美・民進党県連代表代行、増子輝彦統一候補、小川右善・社民党県連代表、真木實彦・ふくしま県市民連合呼びかけ人(福島大学名誉教授)】

合意内容は、①安全保障関連法の廃止、②日本国憲法の遵守と、集団的自衛権行使容認の閣議決定の撤回及び立憲主義の回復、③個人の尊厳を擁護する政治の実現、福島県の復興と県内原発の全基廃炉の実現、④安部政権の打倒をめざす、の4点です。

そのうえで「3党は、増子輝彦予定候補者の当選に向け、それぞれの主体性を尊重しつつ、あらゆる団体・市民とともに力を合わせて勝利をめざす。今後とも、協議して実が上がるよう努力する」としています。160506野党統一2

【熊谷智比例候補(左)と増子候補】

これにともない、共産党の熊谷智(くまがい・とも)選挙区予定候補は比例候補に回ることになりました。

福島県でも、「野党・市民 vs 安倍政権」という構図を明確にした参院選挙にすることができます。160506野党統一3民意無視、憲法無視、立憲主義破壊、原発推進の戦後日本政治最悪の安倍政権を退場させるために、ごいっしょに力をつくしましょう!

電力自由化/誰の何のための自由化か考える

『電力自由化で何が変わるか』(小澤祥司著、岩波ブックレット)を読みました。160507電力自由化

先月(2016年4月)から“電力会社を選べる時代”が到来し、消費者にとって選択肢が広がる、電気代が安くなる、経済活性化につながる、などと一見いいことずくめのように聞かされます。160597電力自由化目次数多くの小売事業者が参入もしているようです。電力会社を自由に選べるのようになるとはどういうことなのか、どう対応したらいいのか、何もしないでいたらどうなるのか…160507電力自由化裏表紙自由化の内容や過程を検証し、原子力発電や再生可能エネルギーはどうなるのか、誰の何のための自由化なのか、国民にとってより良い電力・エネルギー制度とは何か、どのようにエネルギーを使っていくべきか、電力自由化をめぐる疑問・課題に答え、いっしょに考える書です。

きのうはちょっと疲労感/けさの散歩

きのうは午後から夜にかけ、疲労を感じ、寝不足でもないのに、眠くなる時間が時どきあって、どうも「全快」とは言えない感じ……。160506運動会準備

けさもまたペロをつれ、近所を小一時間の散歩。

小学校では運動会の練習の開始でしょうか。160506Gゴルフ

隣りの公園ではグラウンドゴルフ。160505の2

公園向かいの幼稚園を囲む花の一つをよく見ると、変わった形の「穴」。160505の1途中の花々。160505の3160506の1

八重桜はほぼ終わりのようです。160506八重

再生可能エネルギー100%/日本でも具体的な展望

『再生可能エネルギー100%時代の到来』(和田武著、あけび書房)を読みました。再エネ100%

こういうものを読むにつけ、国民の意思とは無関係に、「原発重視・再生可能エネルギー抑制政策復活の動き」(96㌻~)を加速・強行する安倍政権の時代逆行の姿勢が浮き彫りです。

本書では、著者自身が現地での調査・研究を続けるデンマーク、ドイツでの具体的な事例も紹介されています。私も4年前、福島県議会視察団の一員としてドイツを訪れた際、バーデン・ヴュルデンベルク州政府大気環境エネルギー省、フライブルグ市環境保全局カールスルーエ市(人口約28万人)、ブライトナウ村(人口約2,000人)での各担当者・首長らの積極的な姿勢に心打たれたものです。再エネ100%まえがき

再生可能エネルギーは脱原発・地球温暖化防止・平和維持にとって不可欠であることがまず強調され、世界のエネルギー動向として、再生可能エネルギー100%へ向かう転換が趨勢になりつつあることが示されます。再エネ100%世界

同時に、多様な再生可能エネルギー資源が豊富に存在し、それを活用する技術力も高く、現に「国際再生可能エネルギー機関(IRENA)」が再生可能エネルギー普及によって「日本はとくに波及効果が大きい国」と予測し、国内でも原発の再稼働はやめ、電源構成での原発比率を下げ、再生可能エネルギー比率を上げることを望む世論が多数なのが現実です。再エネ100%日本

だから、再生可能エネルギーの適正な普及政策を採用し、市民・地域主導で地域社会の発展に結びつく普及方式をとることで、日本において飛躍的な普及が可能な未来が具体的に展望できることが示されます。

憲法カフェ

『憲法カフェへようこそ』(あすわか著、かもがわ出版)を読みました。憲法カフェ

もとはといえばけさ、NHKスペシャル「天才絵師『若冲』の謎」を再放送していて、若冲関連の本をどうしても見たくなって本屋さんへ行ったところ、この本を目にしてしまいました。

きのう(5月3日の憲法記念日)の「朝日新聞」で、根本清樹・論説主幹が「座標軸」で冒頭から紹介していた本です。160503朝日2

著者の「あすわか」とは、「明日(あす)の自由を守る若(わか)手弁護士の会」の略です。

2012年4月に自民党の日本国憲法改正草案が発表され、同年12月の衆議院選挙で第二次安倍政権が誕生し、草案のような憲法に変えられてしまうと実感し、2013年1月にその危機感を抱いた28人の若手弁護士らが呼びかけて設立されたのが「あすわか」。憲法カフェカバー写真

その年4月ごろから、カフェなどで始まった憲法勉強会が「憲法カフェ」です。カフェに限らず、お茶の間、居酒屋、レストラン、病院、保育所、学校など身近な場所で行なっているんだそうです。

憲法を変える・変えない以前に、憲法が何のためにあり、どんな役割・機能があり、いまある法律とどんな関係があるかなど、憲法のイロハのイを市民とともに知る「知憲」の活動です。憲法カフェオビ目次

そんなわけで、ものすごくカジュアルです。

須賀川市のつつじ園・鯉のぼり・牡丹園

私事ながら、きょうの憲法施行69周年記念日は結婚29周年。

たまたま、隣組の今年度の会計係として、集金して歩いていたら、須賀川の大桑原(おおかんばら)つつじ園と釈迦堂川の鯉のぼりの話を耳にし、急きょ、2人で行こう、と決めました。160503大桑原つつじ4 国道49号線で須賀川へ向かうと、49号から須賀川方面へ左折する3km手前ぐらいから渋滞でなかなか前へ進まなくなりましたが、あきらめずに向かいました。160503大桑原つつじ5けっきょく、左折以後は比較的すいすいと進むことができ、まずはつつじ園。160503大桑原つつじ2

もともと開園期間が4月下旬から6月下旬なので、この期間がもっとも混み合う時期なのでしょうか、駐車場にもかなりの車の台数。

初めて行きましたが、なかなか見ごたえがあります。160503須賀川釈迦堂川鯉のぼり2

釈迦堂川の鯉のぼりは、つつじ園から牡丹園へ行く途中にありました。鯉が泳ぐ姿を見るには風が強すぎました。

牡丹園もちょうど見ごろの時期。160503須賀川牡丹園2有料開園日、開園時間は開花状況によって変動しますが、有料開園日はおおよそ4月下旬~5月末、開園時間は午前8時半~午後5時。160503須賀川牡丹園1

総面積10ヘクタールの日本庭園に、290種類7,000株の牡丹はじめ、ほかにも様ざまな花や景色があるとなると、今度はこの時期、一日がかりでまわる構えで来ないとなりません。160503須賀川牡丹園9

記憶の果てになるほど以前に来たことがありますが、牡丹の時期ではなかったかもれません。160503須賀川牡丹園8