考古資料館・近世いわきの藩展/石炭・化石館/化石展示室・坑道・常磐炭田

150424考古資料館

四時ダムESCO事業発電開始式後は、いわき市のデスティネーションキャンペーンに貢献するため、いわき市考古資料館、いわき市石炭・化石館(ほるる)に寄ってきました。

150424考古資料館・いわきの藩展

考古資料館では、今年度第1回企画展として、8月21日まで、「近世いわきの藩展Ⅱ『磐城平藩-鳥居・内藤時代-』」が開催中です。

展示室では、いわき市内の旧石器時代、縄文時代、弥生時代、奈良・平安時代、鎌倉時代~江戸時代の遺跡から出土物がたくさん展示されています。

石炭・化石館では化石の太古時代から、昭和の炭鉱時代まで楽しめます。

150424ほるるエレモテリウム

化石展示室に入るとすぐ、巨大なナマケモノ・エレモテリウム。

150424ほるるマメンチサウルス

中央には全長22mのマメンチサウルス。

ほかにもたくさんの恐竜や、イワキジラをはじめとしたクジラ化石、巨大アンモナイトなどがあります。

2階の学習・展示室にはいわき市で発見された化石・鉱物の標本と解説。

150424ほるる第六坑

そこから外に出ると、石炭を掘りに入った坑道も見られます。

150424ほるるD51

館内にもどってさらに行くと、地下600mに降りる雰囲気を味わって模擬坑道へ。

1856(安政3)年ころからの常磐炭田125年の歴史が再現されます。

150424ほるる坑道

その先の生活館には、1930年代の炭鉱住宅や戦後の世話所・共同炊事場も復元され、いわき湯本温泉郷の歴史も展示されています。

四時ダムESCO事業発電開始式

150424四時ダムESCO発電所2

四時(しとき)ダムESCO[エスコ]事業の発電開始式がありました。

四時ダムは福島県管理でいわき市川部町(かわべまち)にあります。

ESCOとは Energy Service Company の頭文字をとったもので、四時ダムESCO事業は、日本工営(株)が、ダム導水管から放流している維持用水の一部を利用した水力発電による売電と、省エネ化による環境負荷の低減、ダム管理電気料の低減を図る事業とされます。

150424四時ダムESCO発電

具体的には、福島県と日本工営の子会社のNK福島水力発電(株)が19年間の四時ダムESCO事業委託契約を結び、NK福島水力発電が水力発電設備の設計・工事、省エネ器具への改修、運転・維持管理、電気料金の支払い、売電をし、四時ダムでの包括的エネルギー管理サービスを提供する、というものです。

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省エネは、外灯のLED化、管理所内機器の高効率化で図るとされます。

150424四時ダム2

今回の事業は東北地方初のダムESCO事業で、日本工営としては2013年9月の栃木県寺山ダム、15年4月の同県塩原ダムに続く3番目だそうです。

この事業での県のメリットとして、水力発電設備などに要する初期投資の必要がなく、ダム管理に必要な電気量が削減でき、契約終了後には発電設備が無償譲渡されて売電収入などがすべて得られる、と説明されています。