条例見直し検討会/日程

先週の木曜日(4日)以来、6日ぶりに党県議団控室「出勤」でした。

福島市も桜は見頃のようで、県庁の県議会棟入口前の河野広中像も桜の花に囲まれていました。

130410桜・河野広中

「議員提案条例見直し検討会」の第2回会議があって、4つの条例を2つずつ詰めて検討する2つのワーキンググループのメンバーと、9月定例会に見直し案を提案するまでの日程の確認です。

4つの条例は、福島県農業・農村振興条例、福島県過疎・中山間地域振興条例、福島県中小企業振興基本条例、子育てしやすい福島県づくり条例てす。

基本的には大震災と原発震災を受けての必要な見直しをしますが、ともかく、見直しの必要性の整理検討、見直しの基本的方針の検討から始めます。

130410条例検討

ワーキンググループは4人ずつで、検討会終了後、さっそくこれからの会合日程を調整しました。

これを前後し、それとは別の日程調整など。あさってには県内富岡町、14~16日には島根県松江市、21日には茨城県つくば市、それにあした告示の浪江町議選のことなど。

議会最終日/「共産党に負けるなよ」/4人の討論/知事・教育長

36日間の会期の2月予算県議会は最終日でした。

きょう提案された人事案件11件を含め、80議案中、私たちは予算案や職員給与にかかわる5条例、県立病院廃止にかかわる3議案など、19議案に反対しました。

130325職員給与

職員給与にかかわっては、みどりの風の2人も反対しました。

共産党からあべ裕美子さんが反対討論後、民主・県民連合が予算案の賛成討論に登壇すると、自民党席から「共産党に負けるなよ」と応援野次。

130325あべ反対討論

あべさんの討論内容は、県議団ホームページに全文掲載しますので、ぜひご参照ください。

また、職員給与関係議案に対してみどりの風が反対討論、また未来ネットが全議案賛成の討論をしました。議会最終日に4人が討論する場面は、私は初めての体験です。これこそ言論の府の姿だと思います。

閉会後は知事はじめ執行部幹部、議長・副議長、教育委員会、県警本部が各会派の控室にあいさつに回りました。

130525知事

知事に「知事と議論をもっとしたかった」と声をかけると、「リップサービスのような答弁では具合が悪いから」と、図りがたい話。教育長は「総括質疑ではすれ違い答弁ばかりでした」と。

130325教育長

なお、本会議前に、県沿岸部水産業復興議員協議会理事会があり、水産種苗研究・生産施設の復旧について、当局から経緯と今後について説明を受けました。

政務活動費/条例見直し検討会/総括審査会/委員会採択

9時半に県議団として議会事務局から「政務活動費の手引き」について説明を受けたあと、10時から私が共産党の委員となった「議員提案条例見直し検討会」の第一回の会議。

130321総括教育長

「検討会」は全6会派から10人で構成し、「県農業・農村振興条例」「県過疎中山間地域振興条例」「県中小企業振興基本条例」「子育てしやすい福島県づくり条例」の4件について、震災後の状況変化に対応するなどの見直しをするために、今議会の冒頭で設置が確認されていたものです。

10時半からは、総括審査会の2日目。

自民、民主・県民連合、未来ネット、自民、公明、みどりの風の6人が質問に立ちました。質問時間は「片道」で14~18分。当局答弁は質問によるわけですが、質問・答弁で1時間かかった質疑もありました。

審査会終了後の午後4時過ぎには各常任委員会が開かれ、各所管議案の採択が行なわれました。

私の企画環境委員会では、予算と県国土利用計画の両案に反対し、3つの条例案には賛成しました。

130321総括

写真はきのうの私の質疑の様子。

総括審査会/「緊急事態」中に収束などない/すれ違い

きょう、あすと総括審査会です。本会議や常任委員会で議論をつくせなかったこと、部局がまたがることなどについて一問一答方式で質疑します。

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質問時間は、会派持ち時間が交渉会派で20分、それ以外が10分、さらに質問者の会派人数割り当て時間を加え、自民党73分、民主・県民連合48分、未来ネット32分、共産党30分、公明党16分、みどりの風14分です。そのうえで各会派が質問者の人数を決めます。

きょうは、自民、民主・県民連合、未来ネット、共産、自民、民主・県民連合の順で6人が質問に立ちました。

私は、原発事故対応と県総合教育計画の2つにしぼった質問。

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県内原発全基廃炉について、「原発の潜在的核抑止力」論から政治的に脱すること、シビアアクシデントの存在という宿命的・致命的欠陥をもった軽水炉はただちに廃止すべきことの2つをあわせて政府に迫ることを県に求めました。

「質問とり」の経過で、全基廃炉には知事が「決意は揺るがない」と答弁しているので、知事は答弁に立たないことになり、企画調整部長は原発の潜在的核抑止力について「答える立場にない」とし、原子力に依存しない社会へむけ、その理念実現へ向けて全力でとりくむ姿勢を示すにとどまりました。

政府による原発事故「収束宣言」撤回にかかわっては、県自身が「収束へ向けた通過点に過ぎない」とする認識であることを前提に、震災直後からの「原子力緊急事態宣言」が発令中であることも確認し、国へ撤回することを求めました。事故は継続していることを前提に国は対応すべきなのであり、なのに、県はなぜか国に求める姿勢を示しません。

教育計画については、今回は私自身の主張に重きをおいたこともあり、教育長の答弁が質問とかみ合わなかったり、すれ違ったりして、私もたいへん消化不良でしたが、教育問題でまとまって議会で取り上げたのは初めてで、今後に活かしたいと思います。

持ち時間は1秒も残さず消化しました。

特別委/「原発停電」緊急申入れ

130319特別委質疑

「子育て・健康・医療対策特別委員会」がありました。第12回です。

「子育て支援・教育・人づくり」、そして「県民の健康・医療・福祉対策」について、「主要事業の成果と今後のとりくみ」が、子育て支援担当理事、教育長、保健福祉部長から説明があり、質疑しました。

私からは、放課後児童クラブの運営費補助などの事業と、被災地の地域コミュニティ再生支援として居場所づくりを支援する放課後子ども教室推進事業について、一体的で継続的な事業とすること、同じく地域コミュニティ再生支援として地域全体で学校教育を支援する体制づくりを推進する学校支援地域本部事業についても、地域と学校をつなぐ種々の事業と一体化し、充実させることを求めました。

130319特別委

また、震災時に18歳以下だった県民の甲状腺検査について、希望者には毎年でも受診できる機器や人員の整備を検討すべき、と提起しましたが、県としては来年4月からの本格検査で20歳までは隔年、それ以降は5年ごとの検査について説明し、理解を求める、とのこと。

農作物の放射線モニタリングについては、土壌の放射線量測定を含め、出荷前、消費者の手にわたる各段階で体系的に検査するしくみを提起しましたが、現状で体系的に実施している、との答えでした。

さまざまな分野でまだまだ実態把握と監視と提起が必要なことを感じます。

各委員からも、子育て環境の整備、「日本一安心して子どもを産み育てられる環境」、医療人材育成などなど、活発な質疑でした。

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夕刻には、県議団として、党県委員会と連名で「福島第一原発の停電と燃料プール冷却停止事態に対する緊急申し入れ」を知事あてにしました。

飯舘村役場/「ゼロに向かって」/質問とり「攻防」

130318飯舘・菅野典雄村長

企画環境常任委員会として飯舘村役場の飯野(福島市)出張所に菅野典雄村長をたずね、復興に向けたとりくみ状況などを聞きました。

ほかの災害の場合は「ゼロからのスタート」も成り立つが、原発災害はまったく異質で、ゼロに向かっていかなければならず、また住民分断の連続だ、という言葉は、たいへんに重いものがあります。

村は、戻る人、戻れない人、戻らない人それぞれに対する支援をすることを明確にしていますが、なにより国が、一人ひとりの住民にとって先を見通せる「生活支援」制度を構築すべきこと、また、除染について「費用対効果」で実施の有無を決めるようなことではないことを村長は強調されていました。

130318飯舘

なおかつ、原発事故がもたらしたことを被災地は発信し続けなければならず、その内容のひとつとして、「社会のありかたとして、成長すべてではなく、成熟社会のありようを考える契機としたい」との話も印象的です。

この調査を前後し、21日に私の質問日程が決まった総括審査会の質疑で、知事が揺るぎなくとりくむという県内原発全基廃炉について、これを後押しする質問の知事答弁をめぐり、当局と最後の「攻防」をしました。どうも私の思惑通りにはいかなさそうです。

政治家としての知事に、政治的問題で県内原発全基廃炉をオール福島で求めるのに何が必要か、その考えを聞こうとするのに、別なところで仕切る力が働くようなのです。言論の世界にはまったくふさわしくありません。

企画調整部審議/首都機能や国土利用/質問とり続行

130315企画きょうも企画環境常任委員会で、企画調整部の審査でした。

当初予算案と県国土利用計画案などの議案、所管の部門別計画の「水資源総合計画」「過疎・中山間地域振興戦略」「文化振興基本計画」「生涯学習基本計画」「スポーツ振興基本計画」、それに一般的事項の質疑がありました。

午前11時からの委員会で、昼食休憩と、午後3時からの15分休憩をはさみ、午後5時15分終了までの長丁場でした。

盛りだくさんで言い尽くせませんが、6万2000円の予算計上の「首都機能移転事業」について、民主党委員が県の「意欲」をただしたので、私は、国会での議論凍結後、風前の灯となっているこの事業はやめるべきと発言しました。

130315企画審議

また、県国土利用計画について、震災を受けての改定ですが、08年の国の計画が基本であり、この計画そのものが、全国総合開発計画で大型公共事業を推し進め、国土を荒廃させたことについての反省も総括もない計画であり、承服しかねることを表明しました。

5時半からは、総括質疑の質問とりを続行。30分ほどできょうは終了したものの、当局との接触のない質問を残してしまいました。

130315

テレビインタビュー収録/常任委員会/質問とり終盤

130314TUF

午前中、テレビユー福島(TUF)によるインタビューテレビ収録がありました。

毎議会ごとに、福島県議会の様子を30分で放映する番組で、今回は共産党と福島・みどりの風が、再生・復興へ向けた会派としてこれまでのとりくみ、今、重点的にとりくんでいること、今後とりくみたいことを3分間におさめる企画です。

130314生環部

11時からは常任委員会で、きょうは生活環境部所管の部門別計画、議案以外の「一般的事項」の質疑で、昼休みをはさんで午後3時半近くまで。

生環部所管の部門別計画は「環境基本計画」「ユニバーサルでサイン推進計画」「男女共同参画プラン」「青少年育成プラン」「国際視察推進プラン」、それに環境基本計画のもとに位置づけられる「地球温暖化対策推進計画」の6つで、それぞれの概要説明があり、質疑しました。

議決事項ではありませんが、それぞれに県政にかかわる大切な計画です。

一般的事項では、知事が会長を務める「原子力損害対策協議会」を構成する208団体に意見・要望を照会する文書発送準備中で、遅くとも4月には東電に加えて関係省庁同席のもとで回答を求める「全体会議」を予定していること、また、廃炉に関する安全監視協議会以外に、来年度には県民参加による新たな監視組織の設置も予定していることを明らかにさせました。

ほかの委員からも、イノシシ・ツキノワグマなど有害鳥獣捕獲、県の計画づくりと結果を出すための施策と進行管理のありかた、防災・減災と地域コミュニティ再生など、活発でした。

委員会後は控室にもどり、質問とりも最終盤。

生環部予算案審議/議員連盟/質問とりひとまわり

130313生環部審議

きょうから今週の3日間、常任委員会審議が続きます。

きょうの企画環境委員会は、生活環境部の来年度当初予算案の審議でした。

冒頭、部長から、原発事故直後の3月12日に県が事故原発から約5kmの避難所になっていた中学校に設置した可搬型モニタリングポストのデータ消失について説明がありました。

午前中は、予算と条例議案の説明で終わり、午後に審議。2時間に及びました。県が市町村の除染計画に合わせて実施する県有施設などの除染にかかわる見込みの不確実性のこと、県防災計画の見直しに伴う防災士の養成や支援物資の備蓄のこと、IAEAとのプロジェクトのこと、放射線量簡易測定器整備事業、産業廃棄物・一般廃棄物・放射能汚染廃棄物の処分のこと、避難者支援のことなど、県施策を見ても原発事故被害が継続し広がっている実態がありありです。

130313生環部予算

昼休みには、短時間に議員連盟の総会が続きました。私たち県議団の議員がメンバーなのは「森林・林業活性化推進福島県議会議員連盟」「福島県消防協力議員会」「福島県議会スポーツ振興議員連盟」「猪苗代湖及び裏磐梯湖沼群の水環境を考える議員連盟」「北朝鮮による日本人拉致問題の早期解決を図る福島県議会議員連盟」「福島県日中友好議員連盟」「福島県日韓議員連盟」です。

常任委員会後は、私の来週の総括質疑の質問とりで、今のところ用意していた質問については、趣旨の聞き取りはひとまわりしました。

補正予算採択/討論は共産党だけ/質問とり開始

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2月補正予算に関する本会議での採択がありました。

討論に立ったのは、日本共産党のみ。宮川さんが県議団を代表して討論しました。

いま県に求められるのは、未曽有の大震災後の県民の生活再建を現実のものとするために、現行法の枠を超えてでも支援策を実施し、国に対して迫ることです。

その点で、自主避難者への支援が限定され、「一人ひとり」への支援にはなっていないこと、長期化することが明らかな仮設住宅の居住環境改善も不十分です。

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こうした立場から補正予算に反対したのは私たちだけでした。「討論を聞いて反対したくなった」という議員もいましたが、採択ではけっきょく私たち以外は全員起立賛成の態度でした。

130312総括質問とり開始

きょうから私は、来週に予定している総括審査会での質問に関する「質問とり」が始まりました。県内原発全基廃炉と県総合教育計画案についてただすことにしています。廃炉については、県は全基廃炉を国にも東電にも求めていますので、その立場を後押しする中身です。