企画環境常任委員会として飯舘村役場の飯野(福島市)出張所に菅野典雄村長をたずね、復興に向けたとりくみ状況などを聞きました。
ほかの災害の場合は「ゼロからのスタート」も成り立つが、原発災害はまったく異質で、ゼロに向かっていかなければならず、また住民分断の連続だ、という言葉は、たいへんに重いものがあります。
村は、戻る人、戻れない人、戻らない人それぞれに対する支援をすることを明確にしていますが、なにより国が、一人ひとりの住民にとって先を見通せる「生活支援」制度を構築すべきこと、また、除染について「費用対効果」で実施の有無を決めるようなことではないことを村長は強調されていました。
なおかつ、原発事故がもたらしたことを被災地は発信し続けなければならず、その内容のひとつとして、「社会のありかたとして、成長すべてではなく、成熟社会のありようを考える契機としたい」との話も印象的です。
この調査を前後し、21日に私の質問日程が決まった総括審査会の質疑で、知事が揺るぎなくとりくむという県内原発全基廃炉について、これを後押しする質問の知事答弁をめぐり、当局と最後の「攻防」をしました。どうも私の思惑通りにはいかなさそうです。
政治家としての知事に、政治的問題で県内原発全基廃炉をオール福島で求めるのに何が必要か、その考えを聞こうとするのに、別なところで仕切る力が働くようなのです。言論の世界にはまったくふさわしくありません。
総括質疑ご苦労さんです。
全機廃炉の質疑について、別なところで力がお呼びそうなのです。とはどういうことなのでしょうか。
共産党浪江支部 馬場 績
全基廃炉とは別に、知事をなるべく登場させず(答弁する場をつくらず)に済まそうとする周辺の強力で粘り強い力のことを指しているつもりです。