ウクライナとチェルノブイリ法/国家の責任/ロシア政府報告書と福島の甲状腺検査

『原発事故 国家はどう責任を負ったか ウクライナとチェルノブイリ法』(馬場朝子・尾松亮著、東洋書店新社)を読みました。160424チェルノブイリ法2014年8月23日放送のNHK ETV特集番組取材を通して明らかとなった、チェルノブイリ法制定までの関係者たちの被災者への熱い思い、立ちはだかった壁、ようやく制定されたチェルノブイリ法がたどった苦難の歴史を、番組では伝えきれなかった多くの証言者たちの生の声をまとめたのが本書です。160424チェルノブイリ法オビ裏ウクライナでの現地取材に基づく見聞やインタビューをまとめている著者の一人、馬場さんは、以前にも ETV特集番組をもとに『低線量汚染地域からの報告』(山内太郎氏との共著、NHK出版、2012年)を出版していました。

また、ウクライナの法制度や社会制度の解説を本書で担当し、チェルノブイリ法による被災者保護制度の研究者である尾松氏も『3・11とチェルノブイリ法』(東洋書店、2013年)を上梓されています。DSC01799まもなくやってくる4月26日には、ウクライナのチェルノブイリ原発事故から30年を迎えます。

本書の「おわりに」の一文を深く受け止めたいと思います。「福島の30年後を想像してみる。果たして、その時日本は被災者と真正面から向き合っているだろうか。法律は原発被災者を忘れないという国家の思いを形にしたものである。私たちはそのような法律を作り上げることができているだろうか。原発再稼働が進む今、国家はそれが引きおこすすべての事態に責任を持つ覚悟があるのだろうか。その国家の責任を問い続けていくことは、私たちの責任である」。160418朝日・福島版なお別件ですが、「朝日新聞」福島版4月18日付で、2011年に発表されたロシア政府報告書に触れて尾松氏が都内で講演し、福島県における子どもたちの甲状腺がん検査経過の「検討委員会」などの説明が、ロシア報告書と「大きく食い違う」と批判し、「先例となる被災国の知見をゆがめて伝えることで、教訓を生かせなくなるのではないか」と懸念を表明したことが紹介されています。

火山や中央構造線への影響の懸念/記事切り抜き/散歩/不破・沖縄パンフ

けさのNHK「週刊ニュース深読み」では「熊本地震」の今後の影響の可能性について、東大地震研・古村(ふるむら)孝志教授が触れていました。160423NHK週刊ニュース深読み

阿蘇などの火山活動、中央構造線断層帯の地震活動への影響を懸念されていました。ただ、時間も短かったのですが、地図には原発が書かれていません。160423切り抜き

午前中は「しんぶん赤旗」を中心に4月に入ってからの記事の切り抜き。国民の暮らし破壊TPP、混迷と破たんのアベノミクス検証、日本の子どもの貧困ワースト8、日本のエンゲル係数上昇、政府の共産党に関する時代錯誤の「暴力革命」答弁書、憲法破壊の戦争法は廃止、などなど。

いつも「その日の新聞はその日のうちに」と言い聞かせているのに、いつも「あとからまとめて」になってしまっています。160423平南台中央P2

その後、ペロと散歩。四丁目の2つの公園を回り、小学校脇を通って帰宅するコース。160423サッカー

夕刻には共産党出版局発行のパンフレット『基地のない沖縄をめざして 現状と前途を考える』を読みました。今年3月、那覇市で不破哲三前議長の講演の記録を整理・補筆し、注を加えたものです。160423不破・沖縄パンフ

沖縄はなぜ日本から切り離されたのか、アメリカは沖縄にどんな基地をつくってきたか、アメリカは辺野古新基地建設で何を目的としているか、闘争の展望はどこにあるか、の4つの問題に切り込んでいます。

講演会に寄せられた翁長雄志(おなが・たけし)知事とオール沖縄会議共同代表の呉屋守将(ごや・もりまさ)さんのメッセージ、金城徹(きんじょう・とおる)那覇市議会議長の来賓あいさつも掲載されています。

Nスタ/原発稼働継続への不安/稼働の是非の真剣な検討/火山活動への影響、大規模住民避難…

きょうのTBS系「Nスタ」を見ながら、「不安を無視する原発稼働の継続は許せない!」の思いをいっそう強めました。

九州での震源域が広がり続けるかつてない地震活動はまだおさまりません。160422Nスタ9鹿児島県薩摩川内(さつませんだい)市の九州電力川内(せんだい)原発1,2号機が全国で唯一、運転を続けていることへの不安が広がることは当然です。

不測の事態に備えて川内原発を停止すること、稼働継続ありきでなく、稼働の是非について英知を結集して真剣な検討をすべきです。160422Nスタ1今回の地震を起こしている日奈久断層は南西側の水俣方向にも延びており、その周辺ではまだ大きな地震は起きていません。さらにその南側や南西側、つまり川内原発側には、出水(いずみ)断層、市来(いちき)断層、甑(こしき)断層など、別の断層の存在もわかっています。

わかっていない断層が、突如、動き出すこともあり得ます。160422Nスタ2これらの断層が動き出せば、川内原発に影響しない保証などありません。停止を検討することはあまりにも当然です。

阿蘇、雲仙、霧島、桜島などの火山活動にも影響する可能性への懸念もまた当然のことです。

地震や火山活動で原発の電源が途絶えて運転できなくなり、またぞろ放射性物質をまき散らす重大事故が起こった場合、大規模の住民避難ができる保証もまたありません。160422Nスタ3ネットで呼びかけた“とりあえず川内原発を停止して”の署名には、呼びかけた本人は集まるのは1,000人ぐらい、と思っていたようですが、あっという間に10万人を超えたそうです。160422Nスタ5

TPP反対は次世代への責任

『TPP反対は次世代への責任』(農文協ブックレット⑮)を読みました。

副題に「この国の医・食・農・労働を守る16氏の提言」とあるように、16人のそうそうたる執筆陣です。TPPPART1「『TPP的世界』から守るべき大切なこと」、PART2「国民経済の土台=食料・農業・農家経営を守るために」、PART3「国民生活の土台=いのちと食、労働を守るために」の3部構成。

TPP大筋合意なるもののデタラメぶり、国民の知る権利を真っ向から蹂躙して進められる「対策」の打ち出し方などを批判し、日本の医・食・農・労働を守り、孫子の代まで安全、安心な仕事と暮らしをこの国で築いていく途を明らかにすべく企画されたブックレットです。160420ハタ・TPPともかく、TPPが「農業のみならず、医療・教育・保険・労働条件などのすべてを国際資本の利益に順応させ、そこから生じる軋轢を国家権力を強化して押さえ込み、対外危機を煽ってガス抜きする政策」の「亡国の道」(安富歩・東大東洋文化研究所教授)であり、協定に含まれるISDS条項(投資家対国家間の紛争解決条項)が企業に害を与えたか否かの論点で判断され、「まさに憲法の根本原理に抵触する」(孫崎亨・元外務省国際情報局長・防衛大教授)ものである本質が明らかにされます。160414ハタ・影響

「今だけ、金だけ、自分だけ」の社会でなく、持続可能な社会を次世代に責任をもって引き渡すためにも、TPPは拒否すべきです。

体力・筋力回復/総会案内配布/保養/満開間近

いまは、体力・筋力回復へ向けての努力中で、これまでの毎日のテレビ体操、なるべく毎日を心がけているスクワット・ダンベルに加え、つま先立ち・腹筋それぞれ10回を追加。160421つま先立ち160421腹筋

きょうはご近所の浜通り医療生協組合員宅に、この地域の支部総会・交流会の案内チラシを配布して歩きました。160421生協ニュース配布

私が住む三丁目だけでなく、二丁目・四丁目にもそれぞれ組合員宅があり、ペロを連れて歩くと小一時間かかってちょうどいい散歩時間。

帽子が不必要になるまでに髪が生えそろえば、「復活」の日も近いかと…160421ある宅

歩いていると目の保養にもなります。

八重桜も満開間近。犬の散歩ですれ違うご近所のかたとも話が弾むというもんです。160421八重

表現の自由・報道の自由

きのう、きょうと「表現の自由」「報道の自由」にかかわるニュースがありました。

一つは、「表現の自由」に関する国連特別報告者として初めて公式に訪日したデービッド・ケイ氏(米国)が日本での調査を終えて、おととい記者会見した報道。160420「朝日」表現「朝日新聞」の見出しは「日本 報道の独立性に『脅威』」というものです。

もう一つは、国際NGO「国境なき記者団」(本部・バリ)が、180か国・地域を対象にした「報道の自由ランキング」をきのう発表した報道。

日本は昨年61位から11下がって72位です。ちなみに2010年は11位、2014年は59位。160421「朝日」報道「朝日新聞」の見出しは「報道の自由72位 日本さらに後退」「NGO『自主規制』指摘」とあります。160421「表現の自由」かつて、奥平康弘氏(故人、9条の会呼びかけ人の唯一の憲法研究者だった)は、1970年初版の『表現の自由とはなにか』(中公新書)で、「日本のマスコミの特徴の一つは、戦後占領下において『新聞の自由』『言論の自由』の観念および自主規制のメカニズムが、企業内の労働攻勢からの自由の脈絡のもとで成立したことにある」と指摘していました。

今や、自主規制のメカニズムがより広がり強まっているかのようです。

元共同通信社社長の原寿雄さんは、昨年(2015年)4月発行の岩波ブックレット『安倍政権とジャーナリズムの覚悟』で、「ジャーナリズムの内容が役所の広報と違わないなら、存在価値がない。発表ジャーナリズムは戦時報道の典型的な姿であり、自由なジャーナリズムの死を意味する」と書いていました。

権力のトップが「私にも言論の自由がある」と言っているのとぜんぜん違わないから、と私は思います。

いわき公園/管理棟近くを30分ほど散歩

久しぶりに県営いわき公園へ。

管理棟近くを30分ほどの散歩です。DSC01720

フラワーガーデンの花がさらに色づくのはこれからでしょうか。160420フラワーガーデン1

南側の展望台からは、東方面に全長185mの「わくわく橋」が見えます。160420わくわく橋

南奥の柵は大震災で壊れたままでしょうか?160420「展望台」柵壊れたまま北側の展望台側にはピンクの八重桜。160420ピンク八重

中央構造線/慶長地震/想定外を想定した警戒を

布田川・日奈久断層帯、別府・万年山断層帯とともに中央構造線断層帯の名前が出てきたときから、「熊本地震」の中央構造線断層帯への影響は取りざたされていました。

17日付の「朝日新聞」(12版・総合2)が「今回、地震が起きている領域と重なる大分県の別府-万年山断層帯でも、この断層が動いた慶長豊後地震(1596年)で、前後数日に愛媛と京都で大きな地震が起きた記録がある」と書いていました。

160420ひるおび慶長地震【TBS系「ひるおび!」から】

18日に防災関係学会の代表がそろって記者会見した際、日本地震学会の加藤照之会長は、中央構造線断層帯への影響の可能性について「現状では評価はできない」としつつ、懸念を表明していました。160420ひるおび慶長地震2 (2)きょうの昼の情報報道番組、TBS系の「ひるおび!」では420年前の慶長地震を取り上げていました。1596年9月1日・慶長伊予(愛媛)地震、9月4日・慶長豊後(大分)地震、9月5日・慶長伏見(京都)地震。

きょうも大きな「余震」が続いており、想定外を想定した具体的警戒が必要なように思います。160420ひるおび・5弱以上【震度5弱以上の地震の震源の推移。北東へも南西へも。これも「ひるおび!」】

散歩/八重桜がいっきに?/グラウンドゴルフ/立ち並ぶ家/帰りを待つペロ

きょうも午前中に散歩。160419八重桜一気にきのう、開花に気づいた八重桜は、いっきに咲こうとするかのような勢いです。160419第一公園GG5小学校の隣りの三丁目第一公園へ行くと、グラウンドゴルフを楽しむみなさん。160419第一公園GG2前もばったりと出会ったことがありますが、定期的にみなさん、集まっているのでしょう。160419第一公園GG1公園を取り囲むように植えられている花の姿にも癒されます。160419四丁目・公園歩いて四丁目の平南台西公園へ。5年前の東日本大震災時、この回り、とくに東側には家はほとんど建てられる気配もありませんでしたが、今はもう立ち並んでいます。160419待つ夕刻、というか夜、「お母さん」の帰りを玄関前で待つペロ。帰る気配がなく、部屋に戻って寝転がっています。

リードを外したペロ/葉桜/山桜/八重桜の開花

ちょっと散歩。いちばん近くの公園では、リードを外してペロも思いっきり走ります。DSC01621DSC01620小学校の桜はほぼ「葉桜」です。160418郷小1160418郷小2

もともと山だった家の近くの山桜はまだ花真っ盛りです。160418山桜2160416山桜

家にいちばん近い街路樹・八重桜が開花です。160418八重桜1160418八重桜2