派遣村・なんでも相談/「仕事がない」/タクシープール

第6回になる「いわき派遣村・なんでも相談会」がありました。いわき市労働組合総連合(いわき市労連)を中心とした実行委員会による企画です。

午前10時に開村式をするや、それを待っていたかのように次つぎと相談者がおとずれました。

私は渡辺ひろゆき市議と50代の男性の相談。失業後、派遣会社に登録しているものの、仕事がない、ハローワークにも通っているが、書類選考で落とされるし、面接までいってもうまくいかない、という相談でした。

仕事のあっせんを私たちができるわけではないので、現在の家計状況などをうかがいながら、当面の必要な対応を話し合いました。

午前中の2時間弱で、低賃金、給料未払い、生活保護、家庭内暴力、職場内パワーハラスメント、そして私たちが受けた「仕事がない」など、10人ほどの相談者がおとずれました。

閉村後、駅前再開発でできたばかりのタクシープールで客待ちのドライバーがお二人、車外で話をしているので、「ここができて景気はどうですか」と声をかけると、「前とちっとも変わらない、ぜんぜんダメ」と。

そんな世間話を自己紹介もせずにしていたら、お一人が「ところでこの人は共産党の長谷部さん。来年の県議選ではよろしく頼む」と突然。「写真でよく見た顔で、議員と思っていた」ともうお一人。

いや~、私は感謝の言葉を伝えるほかにないのですが、びっくりしました。こんなことは初めて。

「すごい多かった」/すれ違う車/切なる訴え

けさの「定時定点」の街頭からの訴えには、3人の後援会員が「旗持ち」に出てきてくれました。

朝は7時50分から8時10分までの20分でだいたい終えるのですが、そのお一人が、「きょうは手を振ってくれる人がすごい多かったなぁ」と言っていました。

鳩山首相の「党代表としての発言は党の公約でない」の詭弁(きべん)で国民を愚弄した翌日朝であることと関係があるのでしょうか。

小川地域の山間地の集落がある6か所の街頭から訴えました。宣伝カーの運転は地元の党支部長。

私が「流し」で話をするのですが、すれ違う車からの声援が多いのにはすごく励まされます。街宣場所の近くの家からも、庭に出てきて聞いていただくかたが目立ちました。

午後は別の地域の党支部会議に出席後、ご近所にごあいさつ。「民主党政権で子どもの教育や、医療や介護がよくなると思ったが、その方向すら見えないばかりか裏切り続き。お金があるところからなぜ負担を求めないのか」と、切せつと訴えられました。

公約ではなかった?/暴挙/アメリカいいなりの異常にメスを

鳩山首相は、“普天間基地を国外、最低でも県外へ移設”、と言ったのは民主党の代表としての言葉で、民主党の公約ではない、と言い出しました。

沖縄県民の思いを聞きたい、と言って4日には首相就任後初めて沖縄を訪問しましたが、要するに「沖縄のみなさんにも徳之島のみなさんにもご負担、ご協力願いないか」と伝えに行ったようです。

【徳之島移設反対1万人集会】

4月18日には徳之島で「徳之島移設反対1万人集会」が1万5000人の参加で行なわれ、25日には沖縄県内で9万人が参加した沖縄県民大会がありました。

【沖縄県民大会】

普天間基地の閉鎖・撤去を求める「思い」が明白に示された直後の首相の言動です。県民の意思を踏みにじる暴挙というほかありません。

いま日本の首相が取るべき道は、普天間基地を無条件でアメリカに引き取ってもらう対米交渉をすることです。アメリカ軍基地の行き先は、日本の首相が悩むことではなく、オバマ大統領に考えてもらうことです。

もっとも、民主党政権初の今年度予算では、米軍再編経費・米軍「思いやり」予算・沖縄に関する特別行動委員会(SACO)関係経費の合計額が過去最高の3369億円です。事業仕分けなど関係なし。

アメリカいいなりの異常な政治にメスを入れなければ政治は変わらないことが証明されたと思います。

写真とグラフはいずれも「しんぶん赤旗」のホームページから。

欠陥「国民投票法」

『欠陥「国民投票法」はなぜ危ないのか』(隅野隆徳著、アスキー新書)を読みました。

「国民投票法」というのは、「日本国憲法の改正手続きに関する法律」、要するに「改憲手続法」のことで、今月18日から施行されます。

07年5月、自民・公明だけで強行採決したもので、当時の安部晋三首相が「憲法改正を5年以内に行う」とするスケジュールにあわせたものでした。

ところがこの法律は、法案に不備があるときにしばしば行われる附帯決議が18項目も付くほど欠陥だらけです。

最低投票率が規定されていないので、たとえば投票率が40%とすると、無効票がまったくなかったとしても有権者の21%の賛成があれば改憲です。

「国民投票における過半数」が「賛成票と反対票の合計の過半数」とされるため、白票などは無効票とされるので、理論上はもっと少ない賛成で改憲実現です。

公務員や教育者の「地位利用」規制の問題もあります。テレビ、ラジオでの有料コマーシャル放送を投票期日2週間前までは自由です。資金力に物を言わせて世論誘導が可能、ということです。

附帯決議で必要とされた検討もされず、ほかにもいろいろ問題点が未検討のままで、施行されても運用できる状態ではありません。

私は「この国の主権者である国民一人ひとりが、九条を持つ日本国憲法を、時分の物として選び直し、日々行使していく」(04年6月10日「九条の会」アピール)ことこそ、今いちばん大事なことと思います。

ちなみに著者は、「憲法改悪阻止各界連絡会議」の代表委員で、今年1月の日本共産党大会で来賓あいさつされたお一人です。

ポスター/「いよいよ共産党」/財源/きのうの記念

小名浜地域で一日行動しました。

午前中は、掲示板をおかせてもらっていたり、いつもポスターをはらせていただいていて、まだたずねていなかったお宅を後援会員とまわりました。

掲示板の前では、ご近所のかたが出てきてくれ、「民主党にはほとほとあきれた。鳩山首相は自分でなにをし、なにを話しているのかわかっていないのではないか」と、怒りいっぱい。「自民党から飛び出る連中が自民党政治のどこを変えるかもさっぱりわからない。共産党しかないじゃないか」と。

午後はかつての生協病院があった地域を生協病院後援会員とたずねました。

40年来の医療生協組合員や、生協としてもつながりの深いかたがたが多い地域でもあります。「あら、長谷部さん」「あっ、生協病院のかた」と、話もスムーズ。

「今の政権の様子では、いよいよ共産党だね」との声が寄せられる一方、「あんまり期待が大きかったが、国にはお金がないんだから共産党も同じことにならないか」の声も。

ここぞとばかり、持ち歩いている大企業・大金持ちに対するこの間の大盤振る舞い減税の資料を見てもらうと、「金持ち減税は知っていたが、こうしたところにちゃんとものが言える共産党でないと、政治は変わらない」と、かなり政治の本質に迫る話ができます。

きのうの磐高定演卒業生特別演奏会の舞台にあがった記念の磐城高校ブラスバンドの譜面板と、私が高校3年のときの課題曲「ディスコ・キッド」のアルトサックスパートの譜面です。

「ルールある経済」/社会的公正/母校定演

『ルールある経済って、なに?』(大門実紀史著、新日本出版社)を読みました。

著者は3月12日の参院予算委員会で、日本郵政グループの非正規雇用者問題を取り上げた参議院議員です。

「長期にわたり契約更新を繰り返している契約社員は本来なら正社員にすべきだ。優先的に正社員にすべきだ」と求め、亀井静香郵政改革担当相は「おっしゃる通りにいたします」と答弁したのでした。

その質疑に至る調査のいきさつも本書に触れられています。

「経済の目的は、人びとを幸せにすること」との確固とした信念のもと、ヨーロッパの社会的価値観を形成してきたキリスト教文化の伝統と、長期にわたる労働運動や社会主義運動といった闘争とを結びつける「社会的公正」の考え方が、経済のあり方や社会制度に組み込まれてきた歴史を跡づけた第二章は、なかなかの読み応え。

第一章では現在の日本で起きている過酷な現実とヨーロッパとの違いを語り、第三章では「くらしと日本経済を再建する道」を提言しています。

それにしても「民主党政権は、結局、財界中心主義や市場原理主義から脱却できず、資本主義のあり方についても確固たる理念がありません」というのは、閣僚のみなさんと論戦している国会議員としての実感だと思います。

きょうはゴールデン・ウィーク恒例の母校・磐城高校ブラスバンドの定期演奏会の中日、卒業生記念演奏会でした。

舞台には150人の大楽団。

演奏プログラムには書かれていない校歌演奏の指揮は、私が部長を務めていたときの学生指揮者。32年ぶりの指揮でしたが、さすがです。

プロ奏者のソロの音色と、150人のド迫力の音量が圧巻の演奏会でした。はっきり言って、普通にはありえない場に身をおいた感激。

打ち上げ会で、私の年齢の半分のNHK交響楽団バストロンボーン奏者の黒金寛行さん、トランペッターの多田将太郎さんと。

黒金さんが舞台でインタビューされ、「音楽が大好きなら一歩踏み出し、いちかばちかで選択するのがプロの道」の言葉は、音楽家の道に限らないと思いますが、ズシリと来ました。

共学以前の男子校時代のOBたちです。根本直人先生の「男子校の者、集まれ」のひと声です。最前列左から4人目が根本先生、その隣りが私です。

憲法記念日/後期高齢者・派遣労働/軍隊による「平和」

きょうは私の結婚23周年記念日ですが、憲法施行63周年の憲法記念日でもあります。

高橋あき子市議とともに、私が住む郷ヶ丘(さとがおか)から始めて、平地域7か所の街頭から、憲法を活かす政治の実現を訴えました。

民主党政権によって、廃止が先送りされた後期高齢者医療制度は、75歳という年齢で差別する点で、差別を禁止する憲法14条に違反し、生きることの尊厳を奪う点で、個人の尊重を定める憲法13条に違反し、医療費削減を目的にする点で、社会保障の充実を定める憲法25条に違反します。どこから見ても憲法違反の制度だから、民主党も即時廃止を約束したのかと思ったら、選挙目当てだけだったようなのです。

労働者派遣法の改定も、製造業への派遣労働の原則禁止、登録型派遣の原則禁止は、人間らしい生活を確保することを前提とした憲法27条から当然のことです。

ところが民主党政権は、派遣労働者の8割近い人たちが規制の対象外になる改定案を出しました。使い捨て労働温存、名ばかり改定というほかありません。

憲法をないがしろにしてきた自公政治と何も変わるところがないのでは、なんのための政権交代だったのでしょう。

戦後65年になるのに、外国の軍事基地が置かれ、騒音や犯罪などの被害に国民が脅かされるなど、憲法前文や9条に照らし、許されるものではありません。

外国と軍事同盟を結び、外国の軍隊の力を借りて「平和」を語るなど、発想そのものが憲法違反というほかにないと、私は確信します。

こうしたことを力いっぱい話まくってきました。

訪問・街宣/散歩

午前中、草野地域で地元の後援会員とご近所のお知り合いを訪問しました。

建築関係の社長さんは、大手のハウスメーカーによる「組み立て家屋」がふえ、こまごまとした家屋の維持を含めた地元の大工さんの仕事が減ることが、地域経済をしぼませる一因だ、と語っておられました。

農家が多い地域でもあり、あとを継いでもらう意志さえ失わせている農政への批判も強く、農業をまともな産業として実質的に位置づけるかじに切り換える時だ、との強い声もありました。

行動の打ち上げはスーパー前での街宣。

店舗入口で両手を大きく振ってくださるおばあちゃん。あとで聞くと、選挙では共産党以外に入れたことがない、とおっしゃっていたとか。時どきこうしたかたに出会います。

午後は妻とペロと一家総出で県立いわき公園を散歩。

子ども連れや散歩するご家族でにぎわっていました。

訪問/メーデー/カラオケフェスタ

午前中、平地域で後援会員のご近所30軒ほどにごあいさつにまわりました。

「政権交代の期待はずれはあまりにはなはだしい」「沖縄の人たちにひどすぎる」「後期高齢者医療制度をやめる話を裏切るとは」「自民党から出た人ばかりだからたいした期待はしていなかったが、公約やぶりにびっくり」と、民主党政権に対する怒りはただものではありません。

こうして話して歩くと、自民にもどるつもりはないし、民主にも失望、「新党」が自民党から出て行く人ばかりなのにあたかも新しいかのように目立とうとする古い人ばかり。見てる人は見てるんだなぁ、と思います。

第81回メーデーいわき市集会がありました。

集会とデモ行進後は、今回で5回目のメーデー記念カラオケフェスタ。

皆勤の私は来賓でごあいさつさせていただきながら、いつも最後までおつき合いです。

日に日に暖かく/土砂崩れ/ダンスサークルのつどい

けさの定時定点にも近くの居住地後援会のお二人が「旗持ち」に出てきてくれました。

通勤されるみなさんの「目線」が日に日に暖かく感じられるのが実感です。

2日前の夜中、大雨による土砂崩れで住宅や車庫が倒壊し、集会所に非難していたご家族を見舞いにたずねました。医療生協の組合員でもあり、患者さんでもあります。

農作業が忙しくなる時期を迎え、住まいの確保と、倒壊した家の復旧がご家族の最大の不安です。

小名浜支所をたずね、調査状況を聞き、ご家族の要望を伝えました。

その後、約束していた高齢者中心のダンスサークルの「お花見お楽しみ会」へ。
党後援会や医療生協の行事では、しばしばダンスを披露していただいていたサークルです。

きょうは、私の話を聞いていただく時間をわざわざとっていただいたようで、ありがたいばかりです。

「行事のときはいつもお顔は拝見していたが、じっくり話を聞かせてもらってよかった」「沖縄の普天間基地がどういう基地なのかや、大企業への大盤振る舞い減税のことなどは、ニュースを見ていても知らされていない」「政治とカネでは、民主党が自民党とぜんぜん違わないのにはあきれる」「後期高齢者も普天間も、去年の総選挙はなんだったのか」と、みなさんの民主党政権の怒りはほんとうにたまりにたまっていた感じです。

「マスコミでは知らされないが、共産党しかないと実は思っている。血縁・地縁も大切だが、自分たちが望む生活のために働く政治を基準に政治家を支えたい」と、ものすごい意義ある意見交換ができて、よかったです。