「ルールある経済」/社会的公正/母校定演

『ルールある経済って、なに?』(大門実紀史著、新日本出版社)を読みました。

著者は3月12日の参院予算委員会で、日本郵政グループの非正規雇用者問題を取り上げた参議院議員です。

「長期にわたり契約更新を繰り返している契約社員は本来なら正社員にすべきだ。優先的に正社員にすべきだ」と求め、亀井静香郵政改革担当相は「おっしゃる通りにいたします」と答弁したのでした。

その質疑に至る調査のいきさつも本書に触れられています。

「経済の目的は、人びとを幸せにすること」との確固とした信念のもと、ヨーロッパの社会的価値観を形成してきたキリスト教文化の伝統と、長期にわたる労働運動や社会主義運動といった闘争とを結びつける「社会的公正」の考え方が、経済のあり方や社会制度に組み込まれてきた歴史を跡づけた第二章は、なかなかの読み応え。

第一章では現在の日本で起きている過酷な現実とヨーロッパとの違いを語り、第三章では「くらしと日本経済を再建する道」を提言しています。

それにしても「民主党政権は、結局、財界中心主義や市場原理主義から脱却できず、資本主義のあり方についても確固たる理念がありません」というのは、閣僚のみなさんと論戦している国会議員としての実感だと思います。

きょうはゴールデン・ウィーク恒例の母校・磐城高校ブラスバンドの定期演奏会の中日、卒業生記念演奏会でした。

舞台には150人の大楽団。

演奏プログラムには書かれていない校歌演奏の指揮は、私が部長を務めていたときの学生指揮者。32年ぶりの指揮でしたが、さすがです。

プロ奏者のソロの音色と、150人のド迫力の音量が圧巻の演奏会でした。はっきり言って、普通にはありえない場に身をおいた感激。

打ち上げ会で、私の年齢の半分のNHK交響楽団バストロンボーン奏者の黒金寛行さん、トランペッターの多田将太郎さんと。

黒金さんが舞台でインタビューされ、「音楽が大好きなら一歩踏み出し、いちかばちかで選択するのがプロの道」の言葉は、音楽家の道に限らないと思いますが、ズシリと来ました。

共学以前の男子校時代のOBたちです。根本直人先生の「男子校の者、集まれ」のひと声です。最前列左から4人目が根本先生、その隣りが私です。

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