今年の全国戦没者追悼式で、天皇は「過去を顧(かえり)み、さきの大戦に対する深い反省と共に、今後、戦争の惨禍が再び繰り返されぬことを切に願い」と、初めて「深い反省」に言及したことが話題になりました。
アベの「70年談話」との違いも取りざたされました。
きょうは天皇誕生日で、宮内庁ホームページには誕生日にあたっての記者会見全文が毎回掲載されます。マスコミ発表はきょうなのでしょうが、その会見全文を読むと、最後のほうにこうあります。
「この1年を振り返ると、さまざまな面で先の戦争のことを考えて過ごした1年だったように思います。年々、戦争を知らない世代が増加していきますが、先の戦争のことを十分に知り、考えを深めていくことが日本の将来にとって極めて大切なことと思います」。
「先の戦争のことを十分に知り、考えを深めていくこと」のためには知的作業が不可欠です。反立憲主義・反民主主義・反平和主義の骨格をなす反知性主義のアベに天皇のこの言葉は通じるのでしょうか。
なお、以前にも天皇や皇太子の言葉について触れたことがあるので、見ていただけると幸いです。
天皇家の写真は宮内庁ホームページからです。