昨年の総選挙結果について、ばらばらと書いてしまったので、私の頭を整理する意味で、自民党の得票はどうだったのかを中心にまとめです。
投票率は52.66%でした。
自民党の比例代表選挙での得票1,766万票は得票率で33.1%でした。全有権者のなかでの得票割合(絶対得票率)は16.99%です。約6人に1人です。この数字が、国民のなかでの自民党の「実力」を示すと見ていいと思います。
同じく小選挙区での2,561万票は得票率で48.1%でした。ここには個人票に加え、創価学会・公明党票が加わっています。その絶対得票率は24.49%です。ほぼ4人に1人です。
ところが小選挙区での自民党の議席占有率は75.25%です。4割台の得票率で8割近い議席数です。
その結果、自民党は、小選挙区(295議席)と比例代表(180議席)をあわせた全体の475議席に対する議席占有率は61.3%の291議席となりました。
共産党の比例代表の得票は606万票でしたので、自民党の得票の約3分の1です。ところが議席数は21で、自民党の約14分の1です。
比例代表の票数で単純に全国まとめて議席を配分すれば、自民党は157議席で134議席も多すぎです。共産党は54議席で33議席も少なすぎです。
「小選挙区比例代表並立制」という、小選挙区を柱にした民意をゆがめる制度がいかに理不尽かがあらためてよくわかった選挙結果だったのです。