「別断層本震連続型」?/大地が動く向きと量が変わる境目

今回の熊本地震において、14日夜の「前震」のマグニチュード6.5の地震は、日奈久(ひなぐ)断層帯の北東部の区間が動いたとされます。

160418赤旗14面【「しんぶん赤旗」】

16日未明の「本震」のM7.3の地震は、布田川(ふたがわ)断層帯の三つに分けた区間の東側(布田川区間)が、長さ27㎞にわたり最大で3.5m程度、横ずれしたとみられています。

阿蘇地方で16日に起きたM5.8の地震はまた別であり、同じ日(16日)に大分県中部で起きたM5.3の地震もまた別です。それぞれ、M7.3の地震の影響を受けたものとは評価されるようです。

まさにこの地域は、地下で確認できないものも含め、活断層が多数あり、ある断層が動く地震によって別の断層が動く地震が誘発されることが証明されたわけです。「本震-余震型」でもなく、「前震-本震型」でもなく、言ってみれば、「別断層本震連続型」の地震でしょうか。

160418朝日・南西にも【「朝日新聞」】

なお気象庁は、地震活動が南西側にも広がっていることに注意を喚起しています。

今回の震源が、大地がぶつかり合ってひずみが集中している一帯と重なっていることが、京大防災研の西村卓也准教授の分析などで判明したことを「朝日新聞」が報じています。これは、おととい晩のNHKでも報じていました。160418朝日・地表の動きざっくり言うと、大分県中部は西へ、長崎県・佐賀県は南東へ、熊本県北部は南へそれぞれ移動しており、地表のその動く向きや量が変わる境目にひずみがたまり、今回の地震のほとんどが、ひずみが集中する一帯で起きていた、とのこと。

160416NHK3【16日、NHK】

 

 

広がる震源域/断層帯の位置関係/原発の存在は倫理的に許されない

熊本地震では、震源域が広がり、頻繁に大きな余震が続き、被害も広がり、犠牲者も増えています。被災されたみなさんには心からお見舞い申し上げます。

今後も震源域が広がる可能性も言われていることから、「熊本地震」という名称も変えられるのでしょうか?160417朝日・民友これまでに、熊本県が中心の「布田川(ふたがわ)断層帯」、「日奈久(ひなぐ)断層帯」だけでなく、「別府‐万年山(はねやま)断層帯」、「別府‐島原地溝帯」、「中央構造線断層帯」と名前が出てきていました。

地名が出てくると、いったいどこなのか、気になって地図を見ながら「だいたいこんなところか」と自分を納得させながら記事を読むわけですが、長さや幅などは必ずしもわかりませんでした。

購読しているけさの新聞には、それらの位置関係が示された地図が掲載されていました。

160417朝日 (2)【朝日新聞】

震源域の北東側に位置し、熊本~大分の延長線上にある中央構造線断層帯との位置関係、日奈久断層帯では北部だけが動いていることなど、言葉のうえでの説明だけではわかりにくかったこともわかった気がします。

いずれにせよ、震源となった断層にたまっていたひずみが地震によって解消されても、その周辺や延長線上の断層のひずみが増えることがあることから、震源域のさらなる延長の可能性は否定できません。

160417民友【福島民友】

日奈久断層の南側は川内(せんだい)原発に近づき、四国側の中央構造線は伊方(いかた)原発がある愛媛県の佐多岬半島と並走しています。

ともかく、倫理的に、地震列島での原発の存在は許されません。

余震の多さと大きさ/人間味をもって想像力を働かせるなら原発はなくす

「激しく大地が揺れることは、しばらくのことでおさまったけれど、その余震は当分絶えることがなかった。普段なら、驚くほどの地震が、2,30回、揺れない日はない。10日、20日過ぎていくと、ようやく間遠(まどお)となり、ある日は一日に4,5回、2,3回、もしくは1日おき、2,3日に1回など、その余震はおよそ三ケ月ほど続いたでありましょうか」(鴨長明「方丈記」、浅見和彦訳、ちくま学芸文庫)。

熊本地震の余震の多さと大きさに、つい思い出してしまいました。1185年、京都盆地の北東部を震源にマグニチュード7.4と推定される地震の際の鴨長明の記録です。

5年前の大震災のあと、ずいぶんと話題になったものでした。

160416NHKニュース【NHKニュースから】

きょうも一日、熊本地震報道番組をNHK、ANNで見続けました。

160416ANN報道特別番組【ANN報道特別番組から】

震源地が大分県下にも至ったことで、別府湾から九重(くじゅう)・阿蘇をへて島原半島に至る「別府・島原地溝帯」、別府湾から大分県西部にかけて活断層が帯になっている「別府‐万年山(はねやま)断層帯」という名前が出てきました。

地図を手放せず、ネットでの検索もしばしば。160416中央構造線またこれらと連なる、四国や紀伊半島を通る「中央構造線断層帯」にも影響を及ぼす可能性、南海トラフ巨大地震を誘発する可能性も触れられていました。

160416南海トラフ【以上2点、ウィキペディア】

いずれにせよ、この自然の営みと、命の犠牲を目の前に、人間味をもって想像力を働かせるなら、原発を止め、なくす決断は当然のことだと思います。160416日本の周辺の活断層分布と原発の位置【『地震列島日本の原発』(立石雅昭著、東洋書店、2013年)のカバー表紙の図】

 

昼休みの散歩/見納め?/春の山

地震報道を一日見ていた合間に、というか昼食後の「昼休み」に、ペロとちょっと散歩。

小学校のわきを通り、四丁目の2つの公園を横切り、三丁目のわが家に戻るルート。160415郷小1この間の雨と風の影響でしょうか、桜の花びらが「たまっている」といった感じの堀。160415散り花桜は葉がだいぶ出てきて、花もそろそろ見納めでしょうか。160415郷小2住宅街からながめる向こうの山の春の様子にも味があります。160415四丁目から

熊本地震/「九州中部の地震活動」/布田川・日奈久断層系/政治の喫緊の課題

「熊本地震」に関するテレビ報道を一日見ていまた。160415NHK熊本地震2被害の実情、余震の頻度や震度の大きさ、布田川・日奈久(ふたがわ・ひなぐ)断層が動いたらしいこと、「階級4」の長周期地震動を初めて観測したことなど、地震の実態が徐々に明らかになってきています。160415Nスタ・熊本城2ウチにあるちょっと古い本を見ていたら、「熊本市の直下に1889(明治22)年7月28日、マグニチュード6.3の地震…5年後の1894(明治27)年8月8日、熊本県中部でマグニチュード6.3、翌1895(明治28)年8月27日、阿蘇でマグニチュード.6.3の地震があった。九州中部の平均的な地震活動の頻度から見ると、これら3つの地震もまた、集中的に連発していると見ることができる」(尾池和夫著『日本地震列島』朝日文庫、1992年)。160415Nスタ・新幹線また、2002年11月10日発行の「AERA Mook 地震がわかる。」には、「地震列島近未来」の一つ文章に衣笠善博氏執筆の「地震の発生源となる布田川・日奈久断層系」があります。 「熊本県は、『島原大変肥後迷惑』で知られている」が、逆にこの断層系の活動により「『肥後大変島原迷惑』とならないように、地下構造調査にもとづく適切な地震動予測と、地震防災対策が望まれる」としていました。160415NHK・断層この日本列島ではどこにでも大きな地震がありうることをあらためて知らされた思いです。160415Nスタ・熊本被害ついでながら、伊藤和明氏は『地震と噴火の日本史』(岩波新書、2002年)のなかで、「12世紀以降、京都に大きな災害をもたらした地震を年代順に挙げてみると、1185年、1317年、1596年、1662年、1830年となり、それぞれの地震の性格や震源地を度外視すれば、平均の被災間隔は約160年になる」として、「現在の日本で、もし内陸直下の大地震が起きたならば、最も危険な都市は京都ではないかと、私はつねづね思っている」と書いていました。160415地震の古い本とにかく、集団的自衛権発動のための戦争に備えている場合ではなく、自然災害に真剣に備えること、そのためにも地震列島からは原発をなくすこと、戦争準備のための安保法制は廃止することこそ、政治の喫緊の課題です、

 

記事読み直し/処分/雨が上がって散歩/いくつかかのルートの一つ/記録のアングル

午前中は雨。4月に入ってからの「しんぶん赤旗」日刊紙の読み飛ばした記事を読み直していました。160414記事読み込みこうした機会を持たないと、けっこう、読み飛ばしたまま過ごす場合がしばしばです。160414古紙処分その後は2~3月分の3紙の処分作業。

雨が上がった午後は、ペロを連れてきょうも散歩。きょうは以前からのいくつかのルートの一つを小一時間で。DSC01578景色を確認しながら歩いてみました。DSC01577記録のためにアングルをどうしようか、などと考えると、けっこう楽しく、面白いもんです。DSC01575DSC01582

また、きのうから読み始めた『隠れ貧困』を読み切りました。

隠れ貧困

『隠れ貧困』(荻原博子著、朝日新書)を読みました。160414隠れ貧困

先月(3月)30日発行で、きょうは4月14日ですが、手元の本は4月20日2刷になっています。けさの「朝日新聞」の広告では「大増刷!3万部突破」とあります。

それはともかく、本書の第4章までに登場する3家族の夫は、中堅銀行課長、中堅機械メーカー部長、ゼネコン部長職の40~50代で、年収800万円。160414隠れ貧困・カバー

ところが、ぜいたくな暮らしをしているわけでもないのに、将来の見通しが真っ暗な「隠れ貧困」を抱えている家族なのです。

収入が人並み以上なのになぜなのか?

様ざまな方がたの取材を通してデータを集め、働き盛りのこうした家族の家計が直面している問題の実態に迫っています。160414隠れ貧困・オビ裏

第5~8章は「隠れ貧困」に陥らないための提案とアドバイスで、年収にかかわらず、参考になります。

洗濯物干し・買い物後に桜見物

午前中はまず、室内に洗濯物干し。その後、洗濯洗剤や柔軟剤、馬油クリーム、灯油などをホームセンターで買い物。160413郷小赤ツバキ・桜家に戻ってからは、数日ぶりに小学校、ならびに隣りの公園の桜の様子見へ。160413郷小ピンクツバキ・桜向かう途中、犬を連れた近所のかたが「小学校の桜が見ごろだよ」と声をかけてくれました。160413第一公園2校庭隣りの公園は今が見ごろかしれません。地元住宅の公園ですが、ここで花見というのはあまり聞いたことがありません。160413郷小校門近くグラウンドゴルフなどを楽しみながら花を愛(め)でているのかもしれません。160413郷小校庭散り小学校の桜も確かに見ごろ。それでもやはり、散った花が地面には目立ち始めています。160413街路八重つぼみわが家により近い街路樹の八重桜はつぼみをつけ始めました。

新川沿いの桜/県合庁・市役所/松ヶ岡公園

福島県合同庁舎・いわき市役所が並ぶ新川沿いの桜を見に、またペロを連れだして行ってきました。

桜の木には葉っぱも目立ち始め、散り始め、といった感じです。160412新川・桜と菜の花むしろ、黄色い花の「大群」が見事です。160412新川・市役所2160412新川・県合庁それでも桜の木が並ぶさまはまだ見るに値します。

ここまで来たついでに、松ヶ岡公園まで足を延ばしました。160412松ヶ丘公園震災後は初めてですが、震災前も子どもが小さいころに来た覚えがありますが、いつかは記憶が定かではありません。160412松ヶ岡・安藤信正リニューアルしたことは聞いていましたが、第一公園内のメリーゴーランドなどの遊技施設は東日本大震災での被害・老朽化で撤去され、ずいぶんとすっきりした感じ。160412松ヶ岡橋この公園は、1907年(明治40年)に日露戦争記念の整備事業が始まりのいわき市内では最も古い公園です。160412松ヶ岡P

 

 

幹部会報告/月刊雑誌/「鹿島の千本桜」/大きなコイ

きのう、きょうと共産党は中央委員会総会を開いていて、きのうは志位委員長が幹部会報告をしています。160411五中総きのう、見損なってしまったので、共産党ホームページから、2時間弱のその報告録画を視聴しました。誰でも見ることができますが、便利になりました。160411ひろば・経済その前後、きのうから読み始めていた月刊雑誌にも目を通し、少し勉強。

午後は、「鹿島の千本桜」をペロを連れて見に行きました。160411鹿島千本1160411鹿島千本2きのうは「かしまふれ愛さくら祭り」があって、その真っ最中に買い物に行っていた妻が、「桜が満開で見ごろだから行ってみたら」というわけで、行かないわけにはいかなくなりました。160411鹿島千本3矢田川という川をはさんでのこの千本桜は、地元・鹿島の人たちがまちづくりの一環として毎年植え続けてきて今に至っている、とのこと。

「祭り」もきのうで7回を迎えたそうです。160411矢田川コイ1そうこうしていると、川から“バシャバシャ”の音と同時に水しぶき。160411矢田川コイ3大きなコイ(?)がかなりの数…