追い詰められた安倍首相は、消費税10%増税を2年半先送りしました。なおかつ、自らの失政の責任を認めたくないため、伊勢志摩サミットで突然、「(世界経済が)リーマン・ショック前に似ている。アベノミクスをもう一度吹かさないといけない」と言い放ちました。アベノミクスは順調なのに世界経済が不安だから増税できないと、先送りの理由を世界経済に転嫁し、破たんした路線にしがみつく体たらくです。というか、大企業と富裕層だけがうるおい、貧困と格差は広がり、経済と暮らしを深刻な危機に陥れたアベノミクスを正当化する無責任さ、厚顔無恥さには驚きあきれます。私は増税すべきたと思います。ただし、それは消費税ではなく、お金がある大企業と富裕層に応分の負担を求める税制転換による増税です。マスコミも、「安倍政権の公約違反の増税先送りに賛成しますか?」みたいな問題意識しかないかのような報道ではなく、税金の集め方はどうすればよいか、法人税減税と消費税増税が一体で進められる税制は公正なのか、税金逃れ(タックスヘイブンなど)による日本社会の財政的損失はどうなっているか、何より国民の暮らしは消費税だけでなく公共料金・社会保険料などの負担に耐えられる現実なのか、などの問題に切り込む政治を求める立場で報じられないものでしょうか。「社会の木鐸(ぼくたく)」とはそういうものなのでは? 「権力監視」「真実の報道」を日本国憲法に照らし、真正面からとらえてほしいと思います。ともかく、参院選は、自公政権を退場させる契機にすることが日本の景気をよくする大前提です。
投稿者: hasebe-a
貧困女子のリアル
『貧困女子のリアル』(沢木文[あや]著、小学館新書)を読みました。
取材の対象となった11人はすべて30代で大卒・短大卒の女性。9人が未婚で独身、1人が離婚して独身、1人が専業主婦ですべてが子ナシ。
「ある時まで普通に生活をしていて、今も一見普通だけれども、実際は食べるものにも困るような生活をしている女性」(はじめに)です。「アラサー/アラフォーシングルの間でも広がっている貧困の実態に光をあてた、ほかに類を見ない本」と解説を書いている丸山里美・立命館大学准教授。
著者は彼女たちの貧困の背景に、非正規雇用、ブラック企業や男性社会でこき使われ、燃え尽きることがあることを指摘します。そして、「愛情や文化、キャリアというお金で買えないものの資源が薄いと、何かに依存して結果的に貧困になる可能性が高くなる」「社会構造の問題があることも忘れてはいけない」、と。
著者も解説も登場人物もすべて同世代。
採血・診察/薬は減り/回復途上の証拠/近くの公園で走るペロ/短い文章を書く仕事
採血のうえでの診察がありました。血液検査結果は経過順調。処方は、前回に引き続き薬を減らし、3種類に変化はないものの、1日3回だった2種類が朝・夕の2回、うち1種類は1回2錠が1錠に変更。その結果、服薬は、これまで朝・昼が2種類3錠、夕3種類4錠だったのが、朝2種類2錠(整腸剤と胃粘膜保護・修復剤)、夕3種類3錠(朝に加え胃酸分泌抑制剤)となりました。足(脚)の筋肉痛・しびれやすさ・つりやすさを伝えると、室内で基本的にはおとなしくしていた長期入院後に、入院前の状態へ向かう回復途上の証拠のようなもので、引き続く適度な運動を、と。家に戻ってから、ペロを家にいちばん近くて広い公園へ連れて行き、リードを外して走り回せました。なにかそんな気分になって…
その後、家にいる時間を使って、日本の世の中の動きがらみの短い文章を書くように言われていた仕事にとりかかりました。「動き」で言うと、この文章が必要になる参院選公示前までのこれからのほうが激しくなりそうですが、それを待っていてはきりがないので、とりあえず原案書き上げ。
激励ありがとうございます/いわき市民訴訟陳述集/内閣不信任案否決
「退院報告」ハガキを出してから、メール、電話、ばったり会ったりなど、激励の声をかけていただきまことにありがとうございます。きょうは高校時代によく寄った平(たいら)の本屋さんへ。さっそく目に入ったのは、「元の生活をかえせ・原発被害いわき市民訴訟原告団」意見陳述集『灰色の青い空』(原告団事務局;いわき市内郷御厩町[うちごう・みまやまち]3丁目101 いわき教育会館内 ℡ 0246(27)3322 Fax 0246(68)6771 )。2013年3月11日に原告822人で提訴後、現在の原告団は子ども256人を含めて1574人。私も原告団の一員です。
本書は、2013年9月19日の第1回裁判から今年(2016年)3月23日の第16回裁判までの30人の陳述です。私の母(第2回)と義兄(第11回)も陳述しました。原発事故がもたらし、今に至るまで私たちを苦しめる現実、国・東電の無責任さを知ってください。家に戻って私も直ちに読み返しました。国会では4野党が共同で安倍内閣不信任案を提出、共産党の志位和夫委員長は、安倍内閣の五つの大罪を示して糾弾(以下、「赤旗政治記者」ツイッターより)。
①憲法違反の安保法制・戦争法を強行し、立憲主義を根底から破壊しようとしていること、
②3年半にわたるアベノミクスが破綻し、日本経済と国民生活を深刻な危機に陥れていること、
③自ら賛成した「国会決議」すら無視したTPP協定を、力づくで押し通そうとしていること、
④福島原発事故が収束せず、今なお福島県全体で9万人を越える方々が避難生活を強いられているのに、原発再稼働と原発輸出への暴走を突き進んでいること、
⑤沖縄県民の意思を無視し新基地建設を押し付けてきたこと。
そのうえで、野党と市民の共闘を必ず成功させ、選挙に勝ち、自公を打ち倒し、憲法の平和主義・立憲主義・民主主義を貫く新しい政治を築くために、全力をつくす決意を表明し、安倍内閣の速やかな退陣を強く求めました。
不信任案は自民・公明とおおさか維新の会などの反対で否決されましたが、「虚構の多数」を頼みに暴走する政治を参院選できっぱり退場の審判を下しましょう!
若干の寝坊/ホームセンター/昼の番組/散歩
また、テレビ体操をさぼってしまっています。というか、若干の寝坊続きです。
きょうは本を少し読み進めてから、ペロの食事・おやつ・シート、それにインスタントコーヒーやマーカーペンをいつも行くホームセンターで買い物。
昼食を食べながら、昼の情報報道番組。だいたいはTBS系の「ひるおび!」。安倍首相の消費税増税再延期調整に関しては、国民の暮らしに目を向けた指摘がなく、私にはまったくつまらないものでした。
またちょっと本に目を通してから、ちょっと遅めの散歩。いつもの朝の時間にわずかな雨がぱらついていたので、きょうはパスしようと思っていましたが、雨が降る様子もなく、外を歩きたくもなったし。
きょうはよく歩くコース。近くの小学校の横を通り、4丁目の公園を横切り、4丁目の北側の道から3丁目へ戻りました。
けっこう薔薇を育てるお宅が目立つ気がします。
道端に2~3ミリほどの花もありました。
家に戻って、読書に集中。
憲法と政治/立憲主義を活かす市民に
『憲法と政治』(青井未帆著、岩波新書)を読みました。
政治や憲法を成り立たせている個人、自由、国家などの理解や社会のありようにさかのぼりつつ、政治が憲法を乗り越えようとする、ここ数年に私たちが目撃してきたさまを、安保・外交政策の転換を中心に追い(第1章)、
憲法九条のもとで展開した防衛法制という法のしくみのありようを確認し(第2章)、論理整合性の限界に達していると思われる問題領域の一端を見(第3章)、
そうしたなかで憲法九条を支えるものについて考察し(第4章)、安保関連法案の強行採決を振り返って国会の責務や役割を考え(第5章)、政治と法の関係を裁判所の役割という視点から問い直します(第6章)。
ともかく、「二〇一五年の安保関連法制は、憲法九条の下では成立する余地のない、『一見きわめて明白に違憲無効』の違憲の法律」です。私たちは、「憲法から自由な政治を許さない」として、権力の統制の問題に向き合い、「憲法で政治を縛る」立憲主義を活かす市民になりましょう!
隣りの住宅街周回散歩/例大祭・おみこし・巫女舞/「赤旗」記事切り抜きと読み込み
日曜日は、TBS系「サンデーモーニング」の「あっぱれ! 喝!」コーナーを見終えてから行動。ペロを連れ、「退院報告」ハガキをいつもとは違うポストへ投函し、郷ヶ丘(2丁目)の境となる遊歩道から入って隣町の中央台飯野1丁目を周回する散歩。これからの新緑も目に入ります。家に戻って「しんぶん赤旗」の5月に入ってからのシリーズものや連載記事をいまさらながら切り抜き作業。そうこうしていると、家の近くをおみこしが通って行きました。きょうは「郷ヶ丘例大祭」の日です。ちょうどお昼頃に小学校隣りの公園に到着し、巫女舞が始まりました。
その後は子どもみこしも町内を練り歩いていきました。午前中、切り抜いた記事を私は読み込み。医療事故調査制度、刑事訴訟法改定、シリーズ「5兆円突破の軍事費」、「立憲主義回復と沖縄」、「今を生きる子どもたち 貧困と格差の拡大のなかで」、タックスヘイブンQ&A、「再批判 自民党改憲案」、「伊勢志摩サミット」、検証アベノミクス、熊本地震‥‥ もちろん、参院選を目前にした様ざまな記事。
夕陽妄語2/世紀末に考え、伝えようとしたこと
『夕陽妄語2 1992-2000』(加藤周一著、ちくま文庫)を読みました。「知の巨人」・加藤周一さん(1919~2008年)が「朝日新聞」に1984年から2008年まで、24年間にわたる長期連載した「短文」集全3巻の第2巻です。
たまたま第2巻だけが手元にあるので。それにしても、新聞に24年間も書き続けるには、加藤さんの文章を好む読者の支持がなければありえません。「知の巨人」が世紀末に考え、伝えようとしたことが詰め込まれています。
告別式/世間に戻る?/朝の庭
きょうは告別式。お坊さんの読経後に式、初七日・四十九日・百箇日法要があり、その後、お寺に納骨(火葬はきのう、通夜式前に済ませました)、式場に戻って精進揚げ。60人ほどの親族のみなさん。私もその一人。きのう、きょうといろいろと声をかけられ、世間に戻ってきたような感じです。
けさのわが家の庭にも、また新たに花々が。
世界と日本の軍事費/「軍事費を削って暮らしに回せ」/通夜
きょうの「しんぶん赤旗」(5月27日)の「シリーズ 5兆円突破の軍事費」から。4月に発行された、ストックホルム国際研究所(SIPRI)の年鑑によれば、世界全体の2015年の軍事費は4年ぶりに増加に転じ、1兆6760億ドル。日本は安倍政権下で軍拡に転じ、順位は9位から8位に上昇。
また、軍事費を民生分野に回せば何ができるかも試算し、昨年、国連で合意された17の「持続可能な開発目標」のうち、予算措置を必要とする15項目は、軍事費1兆6760億ドルの3分の2で達成できる、とのこと。
いままさに世界は、「軍事費を削って暮らしに回せ」。
夕刻には、先日亡くなった伯父の通夜式。4時から8時まで椅子に座り続け、お尻が痛い。振り返れば、「椅子に座る」という「行為」も、入院前以来、久しくなかったことです。