貧困女子のリアル

『貧困女子のリアル』(沢木文[あや]著、小学館新書)を読みました。貧困女子のリアル

取材の対象となった11人はすべて30代で大卒・短大卒の女性。9人が未婚で独身、1人が離婚して独身、1人が専業主婦ですべてが子ナシ。

「ある時まで普通に生活をしていて、今も一見普通だけれども、実際は食べるものにも困るような生活をしている女性」(はじめに)です。貧困女子のリアルカバー袖「アラサー/アラフォーシングルの間でも広がっている貧困の実態に光をあてた、ほかに類を見ない本」と解説を書いている丸山里美・立命館大学准教授。

著者は彼女たちの貧困の背景に、非正規雇用、ブラック企業や男性社会でこき使われ、燃え尽きることがあることを指摘します。貧困女子のリアルオビ裏そして、「愛情や文化、キャリアというお金で買えないものの資源が薄いと、何かに依存して結果的に貧困になる可能性が高くなる」「社会構造の問題があることも忘れてはいけない」、と。

著者も解説も登場人物もすべて同世代。

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