そういえば4~5日前から、化学療法の特徴でもある(?)脱毛が始まっています。オリエンテーション用ペーパーには、「薬剤の種類によっては脱毛がない場合もあります」とはありますが、主治医からは最初から「今回も脱毛しますよ」と聞いていました。治療が終われば脱毛もなくなって普通に生えるので、私の頭もすっかりそうなりかけて、美容師の息子にカットして整えてもらったばかりなのに…
投稿者: hasebe-a
歌劇「魔笛」/子どもに最初のオペラとして見せる作品
きょうはまた久しぶりにDVDでモーツァルトの歌劇「魔笛」鑑賞。このDVDは、10年前、モーツァルト生誕250年を記念し、生地ザルツブルクで22の舞台作品全曲上演した際のシリーズです。ということは、今年は生誕260年なんですね。日本語字幕入り。
当然ライブなので、上演後の客席と舞台と一体感はやはり胸躍る感じです。先日のAIDA同様、初めて観ました。
解説を見ていると、この歌劇、ヨーロッパでは子どもにまず最初のオペラとして見せる作品という位置づけなんだそうです。それだけこの作品は、老若男女を問わず親しまれているようです。
穏やかに…/次回治療予定・外泊予定/夕焼け
ここのところ、入院生活も穏やかな日々。けさも日曜ではありましたが、主治医が日直だったこともあって血液検査があり、少なくとも白血球の回復は順調で、白血球を減らさないための皮下注射はきのうの分で終了。10月1・2日に「発生」した「緊急事態」への抗生剤点滴対応もまもなく終了と思われます。
次回の治療を来週月曜日17日からの3日間を展望し、14~16日の間の外泊が可能になるかもしれません。きょうの夕焼けが見事でした。
軍事依存経済/現実を憲法に近づける希望
『軍事依存経済』(しんぶん赤旗経済部、新日本出版社)を読みました。アベ政治が、経済成長の一環として、原発だけでなく武器輸出を位置づけていることを見るだけでも、経済と軍事の一体不可分は露骨です。そもそも安倍首相の認識からして、「経済を成長させ、そしてGDPを増やしていく‥‥当然、防衛費をしっかり増やしていくこともできます」(2015年4月、「笹川平和財団米国」主催シンポジウムでの講演後の質疑応答で)。ともかく、首相は、軍事産業の育成・強化を政策目的に掲げる防衛装備庁などという行政組織まで設置して見せましたが、「戦争のための再軍備を可能とする産業は許されない」(ポツダム宣言第11項・1945年7月26日)に違反することは明白です。
日本の右傾化の現実を、憲法が示す理想に近づけることが、いまを生きる私たちの大いなる希望であり仕事です。まだ間に合います。
6日の小池書記局長質疑
2日前、6日の参議院予算委員会で、共産党の小池晃・書記局長が質疑に立ち、閣僚の「白紙領収書」、「働き方改革」、年金積立金の巨額損失、負担増・給付削減オンパレードの社会保障改革工程表、製薬企業言いなり高薬価を取り上げました。示したパネルは、いずれも、アベ政治の金銭感覚マヒ、1%への言いなりで99%に耳貸さず、独裁・強権の手法が見事に示されているのではないでしょうか。このさかさま・ハチャメチャ政治の転換が必要なのです。
質疑全体については「しんぶん赤旗」記事をご参照ください。「3閣僚 白紙領収書認める」、「国民欺く社会保障改悪」、「だまし討ちの暴挙許されない」。
武器輸出大国ニッポンでいいのか
『武器輸出大国ニッポンでいいのか』(池内了・古賀茂明・杉原浩司・望月衣塑子著、あけび書房)を読みました。杉原さんが本書企画のきっかけをつくった「武器輸出反対ネットワーク(NAJAT)」の代表。
池内さんは、もともと宇宙物理学者で私も一ファン。現在は「科学・技術・社会論」で大活躍中。先月(9月)25日、「九条の会」の12人の新たな世話人に選任されました。古賀さんは2011年9月まで経産省官僚。昨年(2015年)3月には、3年間務めた「報道ステーションコメンテーター」を何らかの事情で降板。
望月さんは東京新聞記者。
「国是」とされてきた武器輸出三原則が、安倍政権のもと、2014年4月1日のエイプリルフールにあっけなく撤廃されましたが、その日本の「死の商人国家」に向かう危険な流れを明らかにしたうえで、これに抗する論理と人びとの現時点での姿を浮き彫りにすることが本書のねらいです。なんにせよ、私はつくづく感じますが、「9条」を持つ日本国憲法を選び直す国民的大運動のときです。
スーパー望遠鏡「アルマ」が見た宇宙
『スーパー望遠鏡「アルマ」が見た宇宙』(福井康雄編著、日本評論社)を読みました。久しぶりに読書した、という感じ。これは入院前、一般紙の広告を見てたまたま直前に手にした本でした。本書でも最後に強調されていますが、「宇宙の深い理解は、我々人類の宇宙の中での価値を教えてくれます‥‥単なるロマンに留まらず、我々人類がこの先どのように生きていくべきなのか、という大切なことを教えてくれる」のが天文学です。観測の技術が進歩し、宇宙の姿や広がりが徐々に明らかになり、そしてその中の人類の存在意義と生き方を問う、天文学のこの姿勢がたまらないんですね。
ちなみに「アルマ」とは、この本では知っていることが前提になっていて(私は知らなかった)、調べると、Atacama Large Millimeter/submillimeter Array (アタカマ大型ミリ波サブミリ波干渉計)の頭文字で、Atacama は南米チリのアンデス山脈北部の標高5000mの砂漠だそうです。
Opera AIDA
縁あって、The Metropolitan Opera の AIDA をDVDで見る機会がありました。先日、ここの病室ではDVDが見ることができる、とある友人に伝えると、「オペラがあるから持ってくるよ」とは言われていたのでした。実はオペラを全編、動画で見るの初めて。幕の合間に歌手が幕前に登場して観客から大きな拍手に迎えられるなど、何か感動してしまいます。
日本の能とか狂言とかもそうですが、身近に接する機会を逸したまま、ずっと時を過ごしてしまう、というのはものすごくもったいないことです。いちばんいいのは、教育課程の中で接することができればいいとは思いますが。
それはともかく、ジャケットも解説書も日本語は一文字もないので、追ってまたあらすじなどあらためたいと思います。
蜂窩織炎
左腕の上部にできた「蜂窩織炎」(ほうかしきえん)だそうです。
これも10月3日に突如、真っ赤に腫れあがっただけでなく、ずっと痛みが続いています。この赤く腫れあがった中心部には、ずいぶん前から豆粒を二回り大きくしたようなしこりのようなものがあって、いつもつまめるようなものでした。
それが突如、腫れあがりと痛みの中心になってしまい、驚いています。
当面ともかく、点滴抗生剤対応です。
採血前倒し実施/緊急処方で抗生剤点滴と止血剤内服薬/ラフマニノフ・ピアノ協奏曲
10月1・2日の「緊急事態」もあったからとは思いますが、採血を前倒しで実施、検査項目数も増やしてみた、とのこと。
やはり、今回の化学療法が、「新たな負担」や体内での「新たな闘い」の要因のようです。
当面、朝・夕と抗生物質の点滴、内服薬としては止血作用がある薬が8日分処方されました。きょうの鑑賞曲は、ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番・第3番。ピアノはリーリャ・ジルベルシュタイン、クラウディオ・アバド指揮、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団。これはわが家のレコード盤棚にはありません。