『スーパー望遠鏡「アルマ」が見た宇宙』(福井康雄編著、日本評論社)を読みました。久しぶりに読書した、という感じ。これは入院前、一般紙の広告を見てたまたま直前に手にした本でした。本書でも最後に強調されていますが、「宇宙の深い理解は、我々人類の宇宙の中での価値を教えてくれます‥‥単なるロマンに留まらず、我々人類がこの先どのように生きていくべきなのか、という大切なことを教えてくれる」のが天文学です。観測の技術が進歩し、宇宙の姿や広がりが徐々に明らかになり、そしてその中の人類の存在意義と生き方を問う、天文学のこの姿勢がたまらないんですね。
ちなみに「アルマ」とは、この本では知っていることが前提になっていて(私は知らなかった)、調べると、Atacama Large Millimeter/submillimeter Array (アタカマ大型ミリ波サブミリ波干渉計)の頭文字で、Atacama は南米チリのアンデス山脈北部の標高5000mの砂漠だそうです。