『武器輸出大国ニッポンでいいのか』(池内了・古賀茂明・杉原浩司・望月衣塑子著、あけび書房)を読みました。杉原さんが本書企画のきっかけをつくった「武器輸出反対ネットワーク(NAJAT)」の代表。
池内さんは、もともと宇宙物理学者で私も一ファン。現在は「科学・技術・社会論」で大活躍中。先月(9月)25日、「九条の会」の12人の新たな世話人に選任されました。古賀さんは2011年9月まで経産省官僚。昨年(2015年)3月には、3年間務めた「報道ステーションコメンテーター」を何らかの事情で降板。
望月さんは東京新聞記者。
「国是」とされてきた武器輸出三原則が、安倍政権のもと、2014年4月1日のエイプリルフールにあっけなく撤廃されましたが、その日本の「死の商人国家」に向かう危険な流れを明らかにしたうえで、これに抗する論理と人びとの現時点での姿を浮き彫りにすることが本書のねらいです。なんにせよ、私はつくづく感じますが、「9条」を持つ日本国憲法を選び直す国民的大運動のときです。