義妹の納骨法要/花を咲かせる土/三國廉太郎

150505納骨

義妹の納骨の法要をしました。

亡くなって2か月がたち、四十九日は過ぎていますが、身近な親族が集まれる休日で、月命日のきょうにしました。

1150505光景寺納骨

お墓は真宗大谷派の光景寺にあります。

国田法応[みちおう]住職におつとめをしていただきましたが、最後に彼は、小学校教員だった父から教わっていた言葉を紹介してくれました。そのお父さんは義妹が亡くなった4日後に91歳で亡くなったのでした。

150505光景寺本堂

「花よりも 花を咲かせる 土になれ」

住職がそのルーツを調べてみると、お父さんはプロ野球チーム・巨人と松井秀喜の大ファンで、松井の星陵高校時代の恩師だった山下智茂監督の言葉だそうです。

住職の話を聞きながら、これも13世紀の親鸞の言葉なのかと思い込みのように受け止めかけたら、そうではないことと、なによりこの味のある言葉を私のこの記録にも残したくなりました。

150505光景寺・三國廉太郎所

本堂には住職が懇意だった三國廉太郎の書があります。

150505散歩

護憲的改憲論という立場/「憲法秩序」への権力者による攻撃への警鐘

150505タカ派改憲

『タカ派改憲論者はなぜ自説を変えたのか』(小林節[せつ]著、皓星社)を読みました。

「護憲的改憲論という立場」は副題です。

1992年3月に『憲法守って国滅ぶ』(ベストセラーズ)という挑発的タイトルの本を書いた時期に、一水会現代講座で同じタイトルで話した記録から、昨年2014年に「対米従属を強める解釈改憲 立憲主義に無知な安倍総理」のタイトルで書いた論説まで23編が収録されています。

著者は本書について、「現実に権力者の傲慢に日常的に接し続ける中で、自分が変化していることが自覚でき、同時に、日本国憲法の真価を強く意識するようになりました」と言い、「私の『成長』の跡をたどった」と位置づけています。

「解説」を書いている、著者の「弟子」の野口健格[たけのり]氏は、著者の「『護憲的改憲論者』としての立場は一貫している」と言い、「著者が、昨今の憲法状況(政府解釈による集団的自衛権の行使容認)に対し警鐘を鳴らしている理由は、権力者からの『憲法秩序』への攻撃を認識したからに他ならない」としています。

ともかく私は、国家の最高法規について、政治にかかわる人が、「私の信ずること以外の意見は聞く気がない」みたいな姿勢や、学ぶ姿勢に欠けることがもっとも危険だと思うに至っています。