皆保険と医療改革/市場化のテコとなる「推進法」/その転換を

130704医療改革

『皆保険を揺るがす「医療改革」』(横山寿一編著・日本医療総合研究所監修、新日本出版社)を読みました。

安倍政権下で進む、医療の新たな市場化を告発する書です。

社会保障・税一体改革は、自民党政権時の小泉構造改革に端を発し、民主党政権のもとで民自公三党合意によって仕上げられ、自民党に手渡されて今日に至るわけですが、社会保障に関しては、野党時代の「裸の自民党」による憲法を無視した「社会保障制度改革推進法」が社会保障解体と市場化のテコであることを解きほぐします。

そのもとでの政府による医療提供体制の再編シナリオ、「地域包括ケア」を切り口にした介護保険をめぐる動向、看護需給見通しのまやかしなど看護体制と医療提供体制再編の問題、TPPが国民皆保険・地域医療にもたらす根本問題、原発事故による健康障害・放射線から身体を守る医療の問題、福祉国家型医療保障のありようから見た経済的理由による受診抑制と受診困難な実態など、現時点での日本医療をめぐる深刻な問題と、その転換方向を示してくれます。

生協理事会/健康まつり/本屋さん

130727病院・星宿り

月一回定例の浜通り医療生協理事会でした。

毎月の各事業の状況、先月までの損益状況、事業所内と法人内の各委員会報告などの承認事項とともに、購入資産の議決、県との地域での見守りのとりくみに関する協定、新たな介護事業所、今年度の健康まつり開催について協議しました。

130717病院中庭

健康まつりについては、いわき市内に避難されている双葉郡市町村や住民にも呼びかけ、全国の医療福祉生協連の支援も受けて、10月20日に小名浜の三崎公園の野外音楽堂とその周辺で開催予定です。具体的な内容は、来月初旬からの実行委員会で詰めていきます。

きょうは久しぶりに本屋さんでちょっと時間をとりました。ブラック企業と違法な労働、TPPと暮らし、原発立地地域で脱原発でも経済は成り立つこと、アメリカの貧困、現代科学エッセイ、自民党憲法改正草案など、まとめ買いです。

130727病院・虹の丘