『消費税増税の大ウソ』(山家悠紀夫・井上伸著、大月書店、今年2月刊)、『税が悪魔になるとき』(斎藤貴男・湖東京至著、新日本出版社、今年8月刊)をまとめていっきに読みました。
いわき市議選と海外行政調査報告書づくりがかさなって、本を読む間もなく、街頭やつどいなどでは消費税増税実施をやめさせるために、怒りと熱意をもって語っていました。
「大ウソ」のほうは、国家公務員労働組合連合会(国公労連)ブログでのインタビュー記事を書籍化したものです。
それだけに、日本の国家公務員数がフランスの10分の1でしかないこと、公務員と公的部門職員の人件費がGDP比でOECD27か国の中で最低であること、国家公務員が減りつづけているのに、財政赤字は増えつづけている事実も資料で紹介されています。
日本は「大きな政府」で公務員人件費が高い、というのも大ウソなのです。
「悪魔」のほうは、「消費者が負担しているというウソ」、「転嫁できなくても、転嫁していることにする」、「消費税は『間接税』ではない!?」などの消費税の欠陥、財界が消費税アップを要求するカラクリをみごとにあばいてくれます。
消費税に頼ることなく、財政再建も社会保障再生・充実もできる道を示してくれる2冊の本です。