地元の「つどい」/安心できる社会保障のしくみ/事故原発労働の実態

午前中、私の自宅がある住宅街の後援会員の自宅を借りて「つどい」があり、高橋あき子市議と参加しました。

双葉地域からの避難者の仮設住宅街がすぐ近所の中央台にあり、そこにお子さん家族が住んでいる方も参加されていました。

双葉の人たちのための医療機関、福祉サービス機関がないために、これまでかかっていた地元の住民が、朝早くに医院に行っても、予約すら取れなかったり、そのかかりつけ医に孫の「緊急対応」をしてもらえなかった、など、切実な実情が寄せられました。

あわせて、「仮の町」がいわき市内にできるとして、医療・介護・福祉などこれまでの市民・住民サービスに支障が出るのではないか、といった懸念も出されました。

国と県があらかじめ具体的な施策を示していないので、市が困惑しているのが実情です。避難させられている住民、もともとの住民であるいわき市民誰もが安心して暮らせる社会保障のしくみが不可欠なのです。

午後は、私が代表をつとめている「いわき市原発の安全性を求める会」主催で、シンポジウム「事故の収束と福島原発の廃炉を考える」を開催しました。

報告してくれたのは、渡辺ひろゆき・いわき市議、吉田英策・会事務局員、そして、自ら原発で働くジャーナリスト・カメラマンの桐島瞬さんです。

桐島さんは、会場からはパーテイションで仕切られた場所から、ナマの声ではないボイスチェインジャーを通しての参加でした。

現在の事故原発建屋の実態、汚染水処理のきわめて不安で現場の対応にまかされている実態、現場労働者の労働条件と被曝の実態、コスト削減が優先される実態が生なましく、写真報告も含めて報告されました。

福島原発廃炉作業は30~40年かかります。桐島さんは「事故収束作業全体を管理する能力が東電にないのではないか、と思えるなかでの作業が続けられている」と語っていました。

原発ゼロの社会をめざすとともに、そのために事故収束の作業にたずさわる労働者がまともに生活でき、安心できる労働条件を誰の目にもわかるようにすることは、まさに国民的課題であると思います。

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