原発利益共同体/補償・賠償・除染の責任と義務

『原発にしがみつく人びとの群れ』(小松公生著、新日本出版社)を読みました。

著者は日本共産党政策委員会の政治・外交委員。副題が「原発利益共同体の秘密に迫る」。

あの震災後、「『こころ』はだれにも見えないけれど、『こころづかい』は見える」のコマーシャルがテレビを席巻しました。スポンサーである企業がのきなみ自社CMを自粛したことがその理由であることはよくわかります。

このCMは「ACジャパン」によるものでしたが、正会員リストを見ると、日本経団連、経済同友会、日本商工会議所の財界御三家はじめ、日本の主要な経済・業界団体が名を連ね、“大企業の、大企業による、大企業のための広告機関”であることがわかります。

そして本書では、財界・政界・官界・学界・マスメディアの「原子力村のペンタゴン(五角形)」、別名「鉄の五角形」の奇怪で醜悪な利権構造をえぐり出します。

これらの共同体には、原発事故に伴ういっさいの補償・賠償・除染のための費用を負担すべき責任と義務があります。

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